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一年次教育で踏み出す 教育者への第一歩

2011.01.25

教育学部の1年生が取り組む
「リサイクル・プロジェクト」。
オリジナル遊具の制作を通して、
教育者への確かな一歩を踏み出します。

“学び方”を学ぶ「一年次セミナー」

大学での学びを確かなものにするためには、入学直後にしっかりと大学での学び方を習得することが大切です。玉川大学では、「一年次セミナー」という科目を1年次の春・秋学期にわたって開講。大学で学ぶ意義や、資料の活用法、レポートの書き方などを学び、さらに、プレゼンテーション力や研究成果を検証する力も培っています。

教育学部の秋学期「一年次セミナー102」では、環境問題を意識しながら子供の遊具を制作する「リサイクル・プロジェクト」を実施。4~5名のグループに分かれ、子供の対象年齢・教育面・安全性・コストなどを考慮しながら、オリジナルの遊具づくりに励みました。

課題探しから制作まで計画的に

この日は、プロジェクトの総仕上げとなる最終プレゼンテーションを実施。グループごとに作品を持ち寄り、それぞれの遊具の遊び方やメリット、課題などを解説しました。
プロジェクトのスタートは夏休み。必要な文献を探すことからはじめます。その後、中間プレゼンで他の学生の意見を参考にしたり、保育園や児童館にお願いして実際に子供たちに遊具で遊んでもらい、そこから問題点を探したり。試行錯誤しながら、最終プレゼンに向かって完成度を高めました。

このように、文献探しから、制作、実験まで、さまざまな過程を経ることで、将来教育者となったときに、自分で課題を見つけ、計画を立てて実行する力を獲得するのが、このプロジェクトの大きな目的です。

文献を元に自分たちでテーマを選ぶ

学生たちが制作した遊具は、単に子供が楽しめるだけではありません。子供の創造力を伸ばしたり、学習教材として利用できたり、食の大切さについて訴えたりと、それぞれのテーマを持っています。

例えばあるグループは、統計データを元に現在の子供の体力低下をテーマとし、的にボールを投げ入れる遊具を制作。幼児の運動能力を分析して難易度を調整し、5歳~10歳までの広い年齢層が楽しめるよう工夫しました。

他にも、牛乳パックをリサイクルしたパズルや、布製の手作り人形を使って季節の動植物を学べる遊具など、バラエティ豊かな発表が次々に行われました。子供の安全を考慮して接着剤を使わず手縫いで人形を仕上げたり、子供が飽きないように遊び方を考えたり、さまざまな工夫も見られました。

未来へと向かうはじめの一歩

プレゼンは学生同士で評価し合い、遊具の完成度やかかった費用、プレゼン力など点数を付けていきます。そうすることで、自己満足ではなく、子供に喜ばれるために真剣に取り組むことにつながり、また、お互い評価し合うことで自分たちに足りないことにも気がつきます。

学生からは、「子供の視点でものをつくる大切さを学べた」「文献を読んでまとめる練習になった」「就職に向けての良い経験になった」といった声が多く聞かれました。また、半年以上同じグループで、授業以外の時間も使って作業に携わったことで、「グループワークの大変さがわかった。この経験を元に将来、子供たちにみんなで協力する大切さを教えたい」という感想も。

ほんの1年前まで右も左もわからなかったはずの1年生は、このプロジェクトを経て、未来へ向かう一歩を確かに踏み出せたようです。

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