８月４日（木）～７日（日）、玉川学園購買部が玉川大学農学部の生産加工班によるチーズケーキの新作などを取りそろえ、ルミネ町田店に期間限定で出店します。

チーズケーキの新作『たまがわ農場の恵み 夏みかんマーマレードのチーズケーキ』の開発を担当したのは、農学部生物資源学科3年の大竹哲郎さんと同学部生命化学科3年の青柳礼香さん。その特徴は、「キャンパス内に植栽されている夏ミカンを生産加工班の学生みずから収穫しています。その実でマーマレードを作り、ゼリーに仕上げてチーズケーキにのせているのですが、黄色味の強いオレンジ色が鮮やかで、しかも夏ミカンの果皮が見える透明感があり、見た目にも夏らしい爽やかさを演出しています。果皮は、収穫後すぐにある程度の大きさに切り刻んで蒸し冷凍保存し、ゼリーづくりの際に薄さや長さを考えながら適した大きさにカットしました」（青柳さん）

チーズケーキの台は、前回同様にベイクドチーズケーキ専門店「デボンポート」チーフパティシエ高橋国正氏によるもので、その上に美しい夏ミカンのゼリーがのせられます。果皮が透けて見え、涼しげ。サクサクとしたクッキー生地、コクのあるチーズケーキ、酸味と甘味のバランス良い夏ミカンのゼリーが口の中で溶け合います。後味が爽やかなので、いくらでも食べられそう……。
チーズケーキとゼリーのコラボレーションで苦労した点を聞くと、「お客様がご購入後、ご自宅で召し上がっていただくまでの間に何度か冷凍・解凍を繰り返すことになります。ゼリーは冷凍が苦手な食品で、水分が逃げ出してしまう離水の状態になってしまいます。そこが前回のチーズケーキ製作時からの課題でした。離水を最小限に抑えるには仕込み時のゼリー強度が重要で、ゼラチンなどの配合の比率を変えて何度も試作し、2カ月間かけてようやく商品として完成しました。これにより、ゼリー部分から水分が逃げだしてしまう離水の現象がほぼなくなりました」（大竹さん）
前回の『たまがわ　農場の恵みチーズケーキ　ポンカン・パッションフルーツ』では、食品会社から高い評価を受けるほど。ほどよいやわらかさを保てるすばらしい技術がここにありました。