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玉川学園の12年生が、神戸で行われたSSH生徒研究発表会で、サンゴ研究の発表を行いました

2016.10.03

8月11日(木)・12日(金)の2日間、「平成28年度スーパーサイエンスハイスクール(SSH)生徒研究発表会」が、神戸国際展示場で行われました。全国から集まった高校生や関係者のほか、一般の来場者も訪れ、とてもにぎわっていました。 玉川学園から12年生3名が参加。これまでに取り組んだサンゴ研究を発表しました。

石垣島の八重山漁業協同組合から譲り受けたサンゴの飼育研究も、今年で6年目をむかえました。これは、参加した生徒が6年生の頃、理科の授業で海の環境を学び、興味をもったことがきっかけとなり始まりました。5年間にもおよぶ研究の末、2015年には生徒たちが、キャンパス内で飼育したサンゴを沖縄県・石垣島の海へ移植することに成功させました。神戸国際展示場で行われたSSH生徒研究発表会では、これらの成果をテーマにして、発表へ臨みました。

2004(平成16)年から文部科学省の主催で行われている「SSH生徒研究発表会」は、SSH指定校での生徒たちの日頃の研究成果や、科学技術に対する興味・関心の向上、SSHの成果の普及などを目的に開催されてきました。
今年度は、SSH指定校といままでに指定を受けた学校202校のほか、海外から招へいされた学校28校の計230校が集まりました。参加したそれぞれの学校が、各校のブースを作り、神戸国際展示場の広いスペースでは、工夫を凝らしたポスター発表が行われました。
玉川学園生の発表テーマは、『サンゴの成長と環境条件の関係』です。「サンゴは植物でしょうか?動物でしょうか?」という問いかけから始まりました。生徒たちは、白化したサンゴ実物や、タブレットの資料を使いながら説明していきます。沖縄県・石垣島に行ったフィールドワークの様子や、オーストラリアまで訪れ、サンゴが生息する海の水質に関する調査など、サンゴの成長に適する環境を解説しました。
玉川学園のブースには多くの方々が集まり、真剣にポスター発表を聞いています。時折投げかけられる質問や意見に、生徒たちは丁寧に答え、活発な意見交換を行っていました。1日に数回行われるポスターセッションでは、得られた質問内容を追加しながら、毎回、発表内容を改善していきました。

無事2日間のポスター発表を終えた生徒たちは、「サンゴへの環境保全の大切さや、活動してきた報告など、伝えたいことが多く取捨選択が難しかったです。自分たちの予想もしていない質問や意見に戸惑うこともありましたが、これらを通じて、サンゴについて知ってもらえたことに意義を感じました。」「自分たちの研究のアピールの方法や、説得力のある発表内容にするため、自らを客観的に見ることの大切さを学びました。」と語ってくれました。さらに、他校のポスターセッションも見学し、「海外から招へいされた生徒たちへ、英語で堂々と説明している姿を見て、私たちも負けられないと思いました。」と、刺激を受けた生徒もいました。

SSH校の代表が集まる場で、自分たちの実力を十分に試すことができたSSH生徒研究発表会。今後この経験がペガサス祭や学会での発表にも活かされていきます。

これから12年生たちは、玉川学園を卒業し、それぞれの道に進みます。サンゴ研究の今後について、「まだまだサンゴの飼育研究はできることが多くあります。今まで行った研究を後輩たちに引き継ぎ、10年後やその先まで続けていってほしいです」。と今後の抱負を聞かせてくれました。後輩に引き継がれていく研究成果は、さらにより良い研究へと実を結ぶことが期待されます。

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