園児と保護者が一緒になって楽しむ「ようちぶうんどうかい」が開催されました
10月29日(土)、幼稚部園庭で「ようちぶうんどうかい」が開催されました。10月10日の体育祭にも参加した園児たちですが、この日は園児と保護者の皆さんが一緒になって楽しい一日を過ごしました。さまざまな競技や演技を通して、園児たちは大きく成長していきます。
係の仕事や競技に大活躍の年長組
「これから開会式を始めます」。年長組のアナウンス係の言葉に続いて、6人の年長さんが正面の台に上がりました。「ただいまより平成28年度、幼稚部運動会を始めます」「年少さん、かけっこを頑張ってね」「年中さん、障害物競走を頑張ってください」「年長さんはリレーを頑張ります」「お父さん、お母さん、幼稚部運動会に来てくれて、ありがとうございます。玉入れを頑張ってください」「私たちのことも応援してください」と元気よく開会宣言をしました。
「走るの大好き」などの合唱に続いて、櫻井利昭幼稚部長のお話がありました。「今日はちょっとお天気が残念ですが、雨が降らなかったので、元気いっぱいに運動会ができます。年長さん、今日一日、よろしくお願いします」。
続いて準備体操です。年長の体操係が前に並んで全体をてきぱきとリードしました。幼稚部運動会では競技の準備や場内のアナウンスなど、年長組の園児が大活躍します。 待ちに待った運動会がいよいよ始まります。
ひと工夫加えたユニークな種目の数々
競技は「かけっこ」から始まりました。年少組から始まり、年中組、年長組と全員がゴールテープに向かって一生懸命に走りました。
「つなうばい」は、年長組がさくらチームとうみチームに分かれて、5本の綱を奪い合います。「頑張る準備はできていますか。力を合わせて頑張りましょう」という先生の掛け声に気合十分でスタートです。。一生懸命綱を引く子供たち。3回戦ともうみチームが勝利しました。さくらチームもとてもよく頑張りました。
年中組の園児と保護者が対決する「めくってGO! GO!」は、80枚のカードを子供たちはこどもの絵が書いてある黄色の面を、保護者は絵本に登場するキャラクター「ねずみばあさん」のイラストが入った紺色の面を開き、その数の多さで勝敗を決める競技です。保護者が真剣にやればやるほど子供たちが楽しめるという工夫が競技を一層盛り上げます。「ただ今の勝負は、子供チーム62枚、お母さんチーム18枚」。カードの数は準備係が数え、次の対決に備えます。お父さんとの対決は「子供チーム63枚、お父さんチーム17枚」。どちらも子供たちの勝利となりました。
こういった親子で楽しめる競技が充実しているのも幼児期の親子関係を大切にしている幼稚部ならではといえます。
プログラム5番は年少組の競技「Trick or Treat. おかしをくれないといたずらしちゃうぞ」です。山を越え、橋を渡って、お化けに変身。そして、お菓子をもらいに Trick or Treatとドアをたたきます。でも、お化けが恐くないとドアを開けてもらえません。ここでも年長さんが、お化けのコスチュームをつけるお手伝いやドアを開けてお菓子を配る役で大活躍しました。
保護者による「燃えろ! 玉入れ!」は、全園児の保護者が3つに分かれて総当たりで戦いました。子供たちから注がれる熱い視線に思わず力が入ります。結果は仲よく3チームとも1勝1敗でした。
次は、年長組の親子競技「2人3脚でTrick or Treat」です。親子でお揃いのお面をつけて、トラックをまわります。途中には小さいコーンもたくさん置いてあり、息が合わないとうまく進めません。途中で待っているEricka先生、Maria先生に会ったら“Trick or Treat”と言って、プレゼントをもらいます。半周して次の人にバトン代わりのジャコランタンを渡します。親子で楽しそうに取り組んでいる姿が印象的でした。
盛り上がる卒園生や高学年の参加
午後のプログラムは9-12年生の和太鼓の演奏で始まりました。迫力満点、勇ましい玉川太鼓が経塚山に響きます。このチームは9-12年生の有志で結成されており、午前中の授業終了後かけつけてくれました。メンバーの中には幼稚部の卒園生もいます。
「おいかけ玉入れ!」は卒園した1-4年生の生徒たちと先生方の競技です。それぞれのチームから一人がカゴを背負って逃げ回り、そのカゴに相手チームが玉を入れます。先生チームのカゴはラクロスでは全米選手権出場レベルの実力をもつカルロス先生が背負います。1、2年生は先生方にかないませんでしたが、3年生以上のチームは作戦も功を奏し、カルロス先生もお手上げしたほど、多くの玉がカゴに入りました。
ワンキャンパスの総合学園だからこそできる上級学年との密接な関わりが上級学年への憧れへとつながり、子供の成長を促します。
楽しいハロウィンにちなんだプログラム
「program number10. Ericka先生、are you ready?」アナウンス係の呼びかけで「Halloween Ring」がスタートしました。このプログラムは異年齢の縦割りグル―プ「マーブル」の仲間で取り組みます。音楽に合わせて行進し、音楽が止まったら、フラフープの輪の中に入ってお化けに変身。Ericka先生は英語で競技を説明します。最後にみんなでEricka先生の声に合わせ、「Happy Halloween!」「Good job!」。
幼稚部では3年間を通して、コミュニケーションの道具として「英語」をつかう機会を設けます。運動会でもその上達ぶりを見ることができました。
「おしいれのぼうけん」は、同タイトルの絵本の物語がモチーフです。年中組が押入れの世界に入って、ねずみばあさんにされないように、二人で力を合わせて進みます。黒いトンネルに入って、一本橋、川わたり、跳び箱とマット、最後はミニ機関車と赤いミニカーに乗って、押し入れから飛び出していきます。そして、次の二人にタッチ。みんな無事に押入れから飛び出すことができました。
続いて、年少組の親子競技、「オニ退治に出発だ!!」です。園児たちが桃太郎、いつも優しいお父さんお母さんが鬼になって、ペットボトルでできた小さな桃太郎と鬼をそれぞれに倒していきます。ここでも年長組が準備係で大活躍。小さな桃太郎と鬼を試合前に並べたり、試合後に数を数えたり、大忙しです。最後に「優しいお父さん、お母さんに戻れ!」。みんなで魔法をかけました。
いよいよ最後の競技は年長組全員リレーです。さくらチームとうみチームに分かれて、丸いバトンをつなぎます。真剣な表情で走る園児たち。運動会の最後を飾るに相応しいデッドヒートが繰り広げられました。
子供たちの自信を育む、成長に合せた取り組み
白熱した戦いが終わり、いよいよ閉会式です。体操係のリードで整理体操を行い、櫻井先生のお話がありました。
「今日は一日楽しかったですね。競技も本当によくできました。一日中活躍してくれた年長さん。キミたちのおかげで素敵な運動会ができました。みんなで年長さんに拍手をしましょう」
校歌斉唱に続いて、年長組より終わりの言葉がありました。
“Tamagawa gakuen kindergaten sports festival. Today was fun. Thank you for comin’. We did it. Good job. Good bye.”
園庭には温かい拍手が鳴り響きました。
ハロウィンの時期に開催した今年は、一段と思い出深い運動会としてみんなの心に残る1ページになりました。