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鹿児島南さつまキャンパスの久志晴耕塾建設にともない 多くの関係者を集めての安全祈願祭が執り行われました。

2016.12.22

玉川大学では都内のキャンパス以外にも、学びの場を保有しています。たとえば神奈川県箱根町の自然観察林、北海道弟子屈町の農場、そして鹿児島県の薩摩半島西岸に位置する南さつま市にも果樹園を擁し近くに海を臨む「鹿児島南さつまキャンパス」があり、多くの学生や教員が研究活動を行っています。玉川学園のアイスクリームでも知られるポンカンを栽培するほか、温暖な気候を利用してパッションフルーツやマンゴーといった熱帯果樹の試験栽培なども行っています。南さつま市は創立者小原國芳先生の生誕の地であり、玉川学園とも縁の深い土地です。10月15日(土)、このキャンパスに学生と教員向けの宿泊施設「久志晴耕塾」を建設すると同時に、果実貯蔵庫などの解体工事が行われることとなり、安全祈願祭が執り行われました。当日は小原芳明学長をはじめとして、多くの職員が鹿児島南さつま久志農場を訪れたほか、設計・建設・解体を行う西松建設株式会社の皆さん、さらに包括協定を結んでいる南さつま市の市長、副市長、教育長の皆さんも参加しました。

この日の神事を担当したのは、坊津の久玉神社の宮司さんです。厳かな雰囲気の中で神事が滞りなく行われた後、関係者代表として小原芳明学長と西松建設株式会社の近藤晴貞社長による挨拶がありました。
最初に小原学長から挨拶がありました。「私がこの地に関わるようになって土地取得前から60年以上が経とうとしています。ただ、これまではここに宿泊施設がなかったことから、満天の美しい星空や、波間に浮かぶ美しいヨボタル(夜光虫)などを見る機会に恵まれませんでした。しかしこれからは、それらを見ることもできると思います。宿泊施設は市民の皆さんの目に触れる場所に建つので、あまり事務的なものにせず、一方で学生の学びを考慮して華美でもないデザインを、西松建設さんに考えていただきました。今後は初等・中等教育の生徒たちの環境学習や、やがて光ファイバーが引かれれば遠隔教育なども行っていきたいと考えています。ここでは時に最大瞬間風速60メートルの強風が吹くそうなので、是非とも安全に気を配って工事をして下さることをお願いし、私の挨拶とさせていただきます」。
そして近藤社長からも挨拶がありました。「これまでの工事で培った技術・経験を十分に生かしながら、ご満足いただける建物を、時間内で無事故・無災害でお引き渡しできるよう、全社を挙げて取り組む所存でございます」。
終了後は小原学長が地元メディアから取材を受けるなど、地元での注目度の高さを伺わせる祈願祭となりました。

こうして安全祈願祭が無事終了した後、城山観光ホテルの「開聞の間」に場所を移しての懇親会が行われました。最初に挨拶に立ったのは、玉川大学農学部の小野正人学部長です。「久志といえば玉川学園の創設者、小原國芳先生の生誕の地であります。この地に縁あって玉川が柑橘園を取得したのは1977年。そして久志農場を開園したのが1978年と、約40年の足月が経ちました。この地で学んだ学生は延べ3,000名以上、そして現在はさまざまな種類の果実を栽培し、社会への貢献にも積極的に挑戦しています。久志晴耕塾が竣功した曉にはK-16の連携など教育の幅が広がると共に、シナプスのような形でネットワークが構築され、社会や地域にとっても夢の具現化につながるのではないかと期待されます」。

また、南さつま市の本坊輝雄市長からも祝辞をいただきました。「2012年に包括協定を結んで以来、玉川大学農学部はもとより観光学部や芸術学部、さらには水泳部、空手部、デンマーク体操部などさまざまな学部や団体がこの地を訪れ、市民と触れ合うと同時に学びを深めていく姿を大変嬉しく思っておりました。今後はぜひこの地に児童・生徒の皆さんもお越しいただき、満天の星を見て、そして自然の恵みに感謝し、全人教育の大事な学びを行っていただければと思っております。道路整備や光ファイバーの設置など、課題に対しても責任を持って取り組んでいきたいと思います。私たちも久志晴耕塾の竣功を、今から楽しみにしております」。

久志晴耕塾の竣功は来年11月を予定しています。この施設の完成により南さつま久志農場での農学部の研究がこれまで以上に充実し、学部を超え、学年を超えた教育の場となるはずです。このキャンパスの新しい活用法に期待したいと思います。

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