5年生がFC町田ゼルビアのコーチや選手とスポーツ大会を行いました

2009年から玉川学園はFC町田ゼルビアと地域連携事業の一環としてオフィシャルスポンサー契約を締結しています。その一環として5年生の体育の授業でFC町田ゼルビアの選手、コーチが参加したクラス対抗のスポーツ大会が行われました。
「本物に触れる」教育から学ぶ
玉川学園の教育理念の一つに「本物に触れる」があります。何事も本物に触れることから学びとる教育を、日々の授業の中で実践しています。
今回、5年生の児童がFC町田ゼルビアの選手やコーチと、直接触れあう特別授業を実施。 11月24日(木)には、クラスごとにFC町田ゼルビアの選手とコーチから指導を受け、12月1日(木)に、その授業の成果を披露するスポーツ大会を行いました。大会当日は、前日の雨でグラウンドコンディションが悪く、記念体育館で行いました。


3つのコートでは息もつけない試合展開



「今日は待ちに待ったスポーツ大会です。最後まで全員でけがなく、楽しくやりましょう」
5年生の児童は、登場した6人の選手、コーチを拍手で迎えました。そして各クラス2チームずつ、合計6つのチームを編成。それぞれのチームは他のクラスのA、Bの2チームと合計4試合対戦し、勝ち点で順位を決めていきます。FC町田ゼルビアの選手・コーチも一緒に参加し、白樺組は大谷選手と星コーチ、柳組は福田選手と高須コーチ、桐組は戸島選手と小杉コーチがそれぞれ加わりました。
1試合は5分で、3つに分かれたコートでは体育の先生方がレフリーにあたります。担当する先生によってコートインやキックオフの方法をアレンジしたオリジナルのルールで展開していきます。例えばある試合では、ホイッスルが鳴り、コートに入る時にはコートの逆サイドに置かれたコーンに触れてからボールに触らなければいけません。また、ホイッスルが鳴ったら、その場でひざ上げを20回してからコートインする試合や、同じチームの選手全員の手にタッチしてからコートインする試合などもありました。さらに、フィールドプレイヤーの人数を入れ替えの度に4人、5人、6人と変化させる試合なども。常にボールや選手の動きに目配り、レフリーの声にも集中しなくてはアレンジしたルールに従うことができません。めまぐるしく変化する展開に、5分間の試合時間がとても短く過ぎていきます。
各試合が終わるたびに次の作戦タイムの時間が設けられます。「みんながボールに集まらないで、もっと広くコートを使おう」というコーチのアドバイスを注意深く聞き入るチームや、「男子と女子が交互に並んだ方がいい」とメンバーで意見を交わすチームなど、綿密な打ち合わせが行われます。
そして4試合の対戦の結果、勝ち点10の白樺組が優勝。クラス代表にトロフィーが贈られ、「優勝できると思っていませんでした」と、喜びを抑えながらインタビューに答えていました。





優勝した白樺組が町田ゼルビアチームに挑戦

優勝した白樺組は、記念体育館フロア全体を使い、FC町田ゼルビアの6人のコーチ・選手と対戦しました。はじめは白樺組10人で構成されたチームです。長身揃いのFC町田ゼルビアの選手の正確なボールさばきに、白樺組の児童はなかなかボールに触れられません。まずFC町田ゼルビアチームが2点先行します。そこでレフリーの小林先生が「白樺組15人」をコール。キックオフでは、ゼルビアゴール寄りにボールイン。こぼれ球を押し込んで、ついに白樺組がゴールを決めることができました。FC町田ゼルビアのチームから奪った貴重な得点に、児童たちは歓喜しました。




百回見ることよりも、一回やってみることが大切

最後にFC町田ゼルビアの大谷選手から「今日はみんなと一緒にサッカーができて、楽しい時間を過ごすことができました。来年もFC町田ゼルビアを応援してください」とメッセージが送られました。
続いて、学年主任の高津健一先生から「玉川学園には、“百聞は一見に如かず、百見は一労作に如かず”という言葉があります。何かを学ぼうとする時、百を聞くよりも一回でも見た方が理解でき、百回見るよりも一回でも体を動かして、体験する方がよく分かります。今日はそれをサッカーを通じて学んだと思います」。
大会後、5年生から「ゼルビアのコーチから『どんな時でもボールとの関係性を考えるように』と言われました。今日はそれを考えながらサッカーをしました」との感想がありました。その言葉通り、はじめのうちはボールに密集する児童が多かったのですが、次第にコートを広く使い、自分の取るべきポジションを展開できるようになっていました。
特別授業を通して本物から学んだ経験が、これからの大きな財産になることを期待しています。


