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教育博物館の展示活動と高精細プラネタリウムから玉川学園の教育の今を紹介

2017.02.15

玉川学園では、K-12の保護者の皆さまに玉川学園の教育をご理解いただくために、「親学講座」を1年間を通してシリーズ形式で開催しています。1月20日(金)、本年度第3回目の「親学講座」を開催しました。今回は折から開催されていた特別展「デュオ・カサド~今よみがえるチェリスト ガスパール・カサドとピアニスト原智恵子の世界~」に合せて教育博物館と、単眼では世界初となる8K解像度映像を持つ高精細プラネタリウムを備えた「スターレックドーム」における生徒の学習活動を紹介しました。

玉川学園の教育の礎となる貴重な資料を集めた教育博物館

当日は「午後から雪模様」という予報の寒い一日でしたが、「親学講座」にはK-12の保護者の方が参加しました。教育博物館館長の大西珠枝教授から、教育博物館の概要と意義について説明を受けた後、4つの班に分かれて、第1展示室の「日本教育史・小原國芳関連資料」と第2展示室の特別展 「デュオ・カサド」を見学しました。

参加者に教育博物館の説明をする館長の大西珠枝教授
夫妻の写真やコンサートのプログラムなど、関連する資料が多数展示された特別展
特別展「デュオ・カサド」は
1月22日まで開催

イタリア・フィレンツェを拠点に音楽活動を精力的に行ってきた、チェリストのガスパール・カサドとピアニストの原智恵子。展示では、夫妻のそれぞれの音楽活動から、二人の出会い、「デュオ・カサド」としての活動、交友関係や傷んだ音楽資料の修復方法とその工程まで、さまざまな資料が展示されていました。また、カサドは音楽資料のコレクターでもあり、メンデルスゾーンの自筆譜など貴重な資料を見ることができました。

寄贈された「カサド・原コレクション」の整理と調査のために、現地まで行って本人たちを知る人から聞いた話も紹介され、二人の足跡とその時代の音楽シーンの解説に保護者の方も熱心に耳を傾けていました。

第1展示室の日本教育史の展示では、江戸時代の昌平坂学問所から各藩の藩校、開国を経て、西洋文化の影響とともに変遷する日本の教育の歴史に現代の玉川学園の教育とのつながりを垣間見ることができました。
興味深い学芸員の説明を受けて、教育博物館の鑑賞時間は、あっという間に過ぎていきました。

原智恵子がフィレンツェの自宅で使用していたピアノも展示
学内で発掘された土器も展示
掛軸になった本居宣長の書の説明を聞く

プラネタリウムから広がるアクティブ・ラーニングへの可能性

次に、場所をサイテックセンターのスターレックドームに移して、全天周デジタル映像システムのプラネタリウムを見学しました。ここでは、学園マルチメディアリソースセンターの樋泉あき研究員の解説による映像体験とどのように教育に生かしているかについての説明を聞きました。

プラネタリウムを説明する樋泉あき研究員
ドームに映し出された記念グラウンドからの風景

ドームは学校が所有するプラネタリウムとしては最大級となる直径12メートル。その白い天井にプラネタリウムの映像が映し出されると、一瞬で記念グラウンドから見上げた空に変わります。当日の空は、太陽が沈んだ直後にまず金星が、続いてその上に火星が輝きます。なぜ太陽・金星・火星の順番で見えるのか、その理由を宇宙に飛び出して確認しました。地上のできごとを立体的な視点で眺められるのがこのプラネタリウムの特徴です。

これらの動きはモニターをタッチするという直観的な操作で制御でき、子供たちも気軽に宇宙の神秘に触れることができるよう工夫されています。星と星との距離や位置関係をいろいろな角度から見ることによって新しい気づきが生まれ、宇宙への興味が深まります。10-12年生の自由研究「プラネタリウム番組制作の研究」では、調べたこと、気づいたこと、感じたことを1本の番組に仕立て、得た感動を多くの人と共有する活動にもつなげているそうです。

最後にその自由研究で11年生が制作した番組「宇宙のものさし~星座をめぐるツアー~」を放映。暫しの間、星空のファンタジーの世界に浸りました。

地球から見た太陽や惑星の位置関係。星を映すだけでなく空間に自由に線を引いたり、様々な角度や距離から天体を見ることができる

宇宙の中に自分がいるような視点で、天体や星座を様々な角度から見てみたり、宇宙の果てまで行ったり、時間を超えて宇宙の成り立ちを感じたりと、保護者の方が抱いていたイメージを塗り替えたプラネタリウム体験。

わずか2時間の「親学講座」でしたが、玉川学園の教育の一端を保護者の皆さまにご理解いただける機会となりました。

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