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新たな場所で、より機能的に。2018年の完成をめざし、保健センター 健康院建設のための地鎮祭が執り行われました。

2017.08.03

玉川学園の生徒・学生、さらには教職員の健康を守っている保健センター 健康院が建て替えられることになり、7月6日(木)に地鎮祭が執り行われました。
現在の保健センター 健康院は「健康院(玉川診療所)」として全人教育の価値の一つである健康を実践するため、玉川学園開校の翌年の1930(昭和5)年に開設されました。予防だけでなく治療の機能も備えた施設は教育機関では非常に珍しく、玉川の教育の大きな特長となっています。当初は玉川学園前駅の近くに設置され地域の住民の医療も行っていましたが、時代の変遷とともに1960(昭和35)年に学園内へ「健康院(玉川学園診療所)」として移転。正門からまっすぐ坂を上った先という、生徒や学生の往来の多い場所で長らく学園の健康を維持増進する場として重要な役割を担ってきました。この度、施設の老朽化やこれからの時代に求められるメンタルヘルスケアの充実といった課題に応えるために、移転の運びとなりました。

保健センター 健康院が新たに設置されるのは研究・管理棟の隣、かつてはけやき食堂や金工室があった場所です。建設予定地に設置されたテントに、学園関係者や建設・設計関係者が集まり、鶴間熊野神社の池田宮司によって地鎮の儀が厳かに執り行われました。そしてその後に、小原芳明理事長による挨拶がありました。

「現在の保健センター 健康院は建設から50年以上が経ち、建替えが課題となっていました。ただ施設の性格上、仮の活動場所を設けて現在の場所に建て直すということもできないため、この場所への移転が決まりました。体育施設にもK-12の各校舎にも近く、これまで以上に機能的になるのではないかと考えています。異常気象といわれる近年は大雨なども多いですが、本日の地鎮の儀で工事が無事に完了することを願っています」。

新しい保健センター 健康院は2018年10月の利用開始をめざしています。平屋建てとすることでバリアフリー化を徹底。またメンタルヘルスケア部門の充実、将来の医師数増加にも対応できる設計であると同時に、耐震性に優れた構造や非常用コンセントの設置など災害対策にも配慮しています。外観はレンガタイル貼りにすることで隣接するKEYAKIとの調和を重視。そしてKEYAKIやSci Tech Farmと共に、玉川学園の食や健康、そして安全安心を育むエリアとして、その役割を担っていくことになります。
医療技術の発達などから平均寿命は延びていますが、大切なのは健康を維持しながら歳を重ねていくことです。そしてその基盤となるのは、若い時期の身体作りといえます。こうした課題に対して、保健センター 健康院は時代に即した設備を整えることで応えていきます。

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