J2優勝、そしてJ1昇格目指して!FC町田ゼルビアのトップチーム選手が、TAP研修を受講しました。

2018.03.20

玉川学園がオフィシャルスポンサー契約を結んでいるJリーグ「FC町田ゼルビア(以下、ゼルビア)」。2018年度もJ2リーグで戦うこのプロサッカーチームは、チームビルディングの一環として玉川大学TAPセンターによる「玉川アドベンチャープログラム(TAP)」研修を取り入れています。

今年、ゼルビアは10名の新加入選手と3名の新コーチングスタッフを迎え、相馬直樹監督のもとリーグ優勝を目指し、シーズンをスタートさせました。
まずキャンプ前の1月23日(火)、玉川大学TAPセンターアクティビティホールにトップチームの選手・コーチングスタッフが集結。この日は前日の大雪の影響もあり、室内でのプログラムが中心となりました。研修はTAPセンターの川本和孝先生、永井由美先生、白山明秀先生が担当し、ボールを使ったアクティビティやグループごとの課題解決プログラム、そして屋外に設置された専用器具(チャレンジコース)を使ったクライミングウォールやマルチバイントラバースなどの活動を通して、新加入選手を含めた新チームの一体感を深めていきました。

その後、相馬監督より「キャンプの課題の総仕上げとして、もう一度TAP研修を実施したい」とのリクエストがあり、川本先生が中心となり、監督の「優勝を狙うチームづくりのために選手一人ひとりに当事者意識を持たせたい」という要望に合わせ、あらためて2018年度始動に向けたゼルビア研修プログラムを創り上げました。

そしてキャンプ終了直後の2月13日(火)、再びトップチーム28名とコーチ陣がTAPセンターアクティビティホールに集まりました。当日は前回同様3名の先生により、約3時間におよぶ室内でのプログラムが実施されました。
まず「自分では見えない背中に描かれた絵を、他のメンバーに質問しながら当てる」、「28ページの絵本を1ページずつバラバラにしたものを、一人一枚手に取り、誰にも見せずに情報交換をして28ページの順番通りに並べ絵本を完成させる」という2つのプログラムを実施。これは「質問力(Asking Skill)」などのコミュニケーションスキルのトレーニングで、選手たちは「何を質問するか」「その答えは間違っていないか」に悩みながらもプログラムに取り組んでいました。

続いて川本先生による組織論とチームづくりに関する講義が行われました。その中でチームとは「一人ひとりがつながっているシステム」であること、「(優勝などの)ビジョンの共有化」が必要不可欠であること、コミュニケーションなしにチーム内の「協働意欲」は確保できないことなどが論じられ、「手段」「目的」「目標」といった日常的に使われる言葉の再定義により、選手たちにあらためて「チームとは何か?」「チームのために自分は何ができるのか」ということを考えてもらいました。川本先生は、軽妙な話術でアニメの「ONE PIECE」などを例に挙げながら、夢や目的に向かって進んでいくには、自分が安心できる地点にとどまるのではなく、緊張や恐怖を感じる地点に勇気を持って足を踏み出す必要があることを力説。選手たちは真剣な表情でその話に聞き入っていました。

講義の後に再びプログラムを実施。選手は5人前後のチームに分かれ、各人に配られた短冊形カードに書いてある、自分しか知らない断片的な情報を口頭と簡単な手書きメモや絵などで伝え合い、与えられた課題そのものとその答えにたどり着く…という難易度の高い活動で、答え合わせの結果、ほとんどのグループが正解にたどり着くことができました。しかし、プログラムの目的は正解ではありません。チームで正解にたどり着くまでのプロセスを振り返り、上手くいったことと改善ポイントを洗い出し、それをサッカーに置き換えてどのように生かしていくことができるかを考えてもらうことにあります。
選手たちは、この一連の取り組みによって自分がどのようにシステム=チームの一員として機能し、また当事者としてチームに望ましい変化を与えることができるかについて学びました。
全てのプログラムを終えた選手たちは、研修で得た成果を今シーズンの試合で生かしていくことを誓い、「まず自分から変えていこう!」という白山先生の締めの言葉に大きく頷いていました。
翌2月14日(水)に行われた川崎フロンターレとのトレーニングマッチでは、アウェイながら見事1対0で勝利し、開幕戦も強豪京都サンガFCに勝利し幸先のいいスタートをきりました。
いよいよスタートしたJリーグ2018シーズン。玉川学園は今年もFC町田ゼルビアに熱い声援を送り続けます。

参加選手コメント

森村 昴太選手 MF 29

私は哲学や心理学の本を読むのが好きで、今日は川本先生の講義で出てきた「パラダイムシフト」という言葉に思わず大きく頷いてしまいました。TAPプログラムはチームへ確実に良い影響を及ぼしています。今年もキャンプ前の1日目の研修が終わった時点で、新しくなったチーム内のコミュニケーションが良くなってきたのを実感できました。また、個人的にはサッカーに限らず今後の人生にも大いに役立つスキルや知識をたくさん学ばせていただいていると感じています。

李 漢宰選手 MF 6

ゼルビアの一員になって5年目、TAP研修はすでに10回以上経験しています。最初は何をやっているのかよくわからず不安でしたが、今ではその楽しさや意義を十分感じて取り組んでいます。今回は自分が正解にたどり着いても、あえて若い選手に考えさせるために黙っていました。彼らがもがいたり、苦しむ経験が、シーズン中の苦しい時を乗り越える糧だからです。苦しかった昨シーズンの経験を忘れず、私たち選手一人ひとりの意識を高めていき、チームを成長させていきたいと思っています。

小島 雅也選手 DF 25

今シーズンからゼルビアの一員になりました。TAP研修は今回が初めてですが、プロとしてサッカーに取り組む上であらゆる面で参考になることばかりです。しかも、プログラムの中身がとても面白いので、とても有意義なプログラムだと感じました。私自身、この研修に参加することを通してチームの輪の中にうまく溶け込むことができるようになりました。研修の成果を生かして、今シーズン多くの試合に出場し、チームに貢献できる“結果”を残していきたいと決意を新たにしています。