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テーマは「We can do it ~限界に挑戦しよう~」5~8年生の学園展が開催されました。

2018.04.02

3月3日(土)・4日(日)の2日間、好きなことや探究したいことを生徒自らが決めて、1年かけた学びの成果を発表する5~8年生の学園展が開催されました。発表は、研究レポート、ポスター、劇や演奏、作品展示など、さまざまな形で行われました。

今年のテーマは「We can do it ~限界に挑戦しよう~」。ここには自らの可能性は無限大であり、“今の限界を乗り越えてこそ、新たな発見・目標を見つけることができる”という生徒たちの想いが込められています。来場された皆さんに楽しみながら見ていただこうと、スタンプラリーも企画しました。

生徒ぞれぞれの「好き」な気持ちを伸ばし、主体的に探究する力を大切にしているため、研究動機も内容も個性的なものばかりです。メイン会場の学習校舎には、18の発表会場があり、たとえば「統計」の教室では、東京都統計グラフコンクールで「東京都知事特別賞」を受賞した5年生の作品「魅力満載!町田市 わたしはまちだ市民」が展示されました。コンクールでは、大人を含めた1805作品のなかでもっとも高く評価された作品とあって、市民へのアンケートやごみの総量、人口、犯罪発生数の推移など、さまざまな公的統計を利用して自分の住む町田市の魅力を伝えていました。

「考古学」の教室では、縄文時代の土器や槍などの研究発表が行われ、生徒一人ひとりの熱意が伝わってきました。中学生による自由研究“自由研究考古学クラブ”が発足したのは今から約60年も前で、探究心を深め続けてきた歴史ある自由研究の場です。学園では校舎の建て替え時に縄文時代の遺跡が発掘されたこともあり、遺跡を見学する機会や「玉川大学教育博物館」に所蔵されている学園内で発掘された縄文土器に触れるイベントも行われるなど、生徒にとって遺跡は身近で探究心を深める対象となっています。

ほかにも探究する力を育てる施設として、メイン校舎とは別棟になっている「アートセンター」や「造形校舎」があります。木工、金工、染織、陶芸、彫刻などの創作活動に対応できる設備をもった教室には、藍染の作品や個性的な手芸作品、油絵、日本画、彫刻、陶芸など1年がかりで作った大作が並んでいました。「造形校舎」では、設計図を引くところからスタートさせた、大きな家具や身近な実用品など、木材を使用した作品が目を惹いていました。

また、理数教育の専門施設「サイテックセンター」では、石垣島から預かる「サンゴ」の保全活動についての展示・発表がありました。理科の授業をきっかけに「自分たちもサンゴを飼育し、海の環境を守る活動がしたい」と生徒たちから声があがり、石垣島のサンゴを育てることに。何度も失敗を重ねて試行錯誤を繰り返しながら、5年間をかけてようやく石垣島への移植に成功しました。「サンゴの飼育をとおして、問題を発見、解決する力を高め、自分の考えを発信する力など、社会人としても求められる基本的な力を自然と養うことができている」と指導に当たる先生が見守るなか、それぞれのサンゴの研究を堂々と発表する生徒たちの姿が見られました。さらに、さまざまな大会での優勝経験やオバマ元アメリカ大統領の前で実演経験もあるロボット部では、生徒がプログラミングしたロボットの動きを見学に来ていた小学生や保護者の方も興味深く見ていました。さらに、スターレックドームでは3Dプラネタリウムで迫力ある映像を操作しながら、それぞれの研究を発表。5年生の生徒は「なぜ、地球だけに人が住めるのか」と自分が感じた疑問から、研究をスタート。迫力ある星空の映像とともにハビタブルゾーン(生命居住可能領)を解説しながら、わかりやすい説明を行っていました。

中央校舎では、英語劇「レ・ミゼラブル」が上演され、観客から大きな拍手が送られていました。生徒の1人は「去年舞台を見て、感動したのがきっかけで英語劇部に入りました。私もお客様に感動を伝えたいです」と、放課後の練習にも熱心に取り組んできたそうです。また、「全日本吹奏楽コンクール」中学校の部で、昨年、一昨年と連続して銀賞を受賞した吹奏楽部が、全国大会2位の実力を存分に発揮した演奏を行い、こちらも大きな拍手が送られていました。

玉川学園では、教科学習以外にも自由研究やクラブ活動をとおして、生徒一人ひとりが自分の興味や関心をもったことに真剣に取り組み、主体的に学びを深めています。その1年間の成果を発表した学園展。生徒一人ひとりが生涯役に立つ学び方や研究の進め方を身につけながら、これから先の学びへとつなげていきます。

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