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毎年恒例、K-12サマースクール(幼稚部・小学部・中学部)を開催しました

2018.09.20

夏休みが始まってすぐの7月25日から27日まで、3日間にわたるサマースクールが開催され、幼稚部から8年生までの園児、児童、生徒が探求心や挑戦する気持ちを育みました。

K-12サマースクールは、2006年に1~4年生を対象にスタートした玉川学園独自の行事です。現在は、夏の恒例行事となって、園児・生徒が自主的に参加することで、冒険心や探求心、挑戦する気持ちなどを育むことを目指しています。
開かれている講座は、幼稚部から大学院までワンキャンパスで展開する玉川学園のスケールメリットを最大限に活かしています。校舎などのリソースだけでなく、講師には9-12年生や大学生、教職員のほか、卒業生、保護者の方々、玉川学園がスポンサー契約をしているサッカーJ2リーグに所属する「FC町田ゼルビア」の関係者などが携わり、学園一丸となって取り組んでいます。今年は講座数も140を超えました。連日35度を越す猛暑が続いていて屋外で実施予定の講座は、熱中症に配慮して中止になりましたが、屋内では子供たちが元気に学んでいました。
ここでは幼稚部園児と1~4年生が参加している講座の一部をご紹介します。

サッカー教室(幼稚部年中・年長向け)

幼稚部ホールで行われた「サッカー教室」では、「FC町田ゼルビア」の元選手などがコーチとして、園児を指導します。カラフルなサッカーボールをバウンドさせてから蹴り、手でキャッチするなど、ボールのコントロールの仕方を学びます。丸いボールの蹴り方のコツを分かりやすく教えたり、「蹴りながら動きましょう。でもお友だちにぶつからないようにするには、前後左右をよく見て」とアドバイスすると、ボールに振り回されている様子だった園児が、次第にコントロールできるように。また、7年生がボランティアで、園児をサポートするなど、学年を超えてスポーツに集中できる環境を整えています。見学する保護者のみなさんも、わが子がサッカーボールを操りながら元気よく走り回る姿に目を細めていました。

水鉄砲作り(幼稚部年少~年長向け)

ペットボトルなどを活用して水鉄砲を作り、園庭で思いっきり遊びます。園児も指導役の教職員もびしょ濡れですが、暑さをしのぐのにぴったりな講座でした。

ヒップホップ(1年生向け)

OGが指導役、ダンスドリルチームのメンバーがボランティアで参加するという本格的なヒップホップは、3日間連続で受講する講座です。楽しく踊りながら、基本のステップを学び、最終日には発表会がありました。

アイリッシュダンス(幼稚部年少~年長向け)

教職員が講師役として、園児と保護者にアイリッシュダンスの魅力を伝えます。独特のリズムと足運びですが、みんな果敢にチャレンジしていました。

フェルトとボンドでお子様ランチ(3、4年生向け)

ランチボックスを色とりどりのフェルトで作り出す工芸の講座は、参加者のほとんどが女子児童で、人気の高い講座です。おいしそうなフライドポテト、肉巻き、目玉焼きなどを、フェルトから上手に切り出し、ボンドで貼り付けて作ります。楽しそうにハサミを使い、フェルトを丸めて彩りよく詰めたランチボックスを見ていると、お昼の時間が待ち遠しくなりました。

Dansinglish(3、4年生向け)

この講座は、3日間にわたって、体を動かしながら英会話を学ぶものです。お手本となるビデオを見て、指導役のダミアン・プラット先生と子供たちが体を動かしながら、リズムよく会話のキャッチボールを行っていました。プラット先生は、玉川学園が行っているバイリンガルプログラムBLESのコーディネーターを務めています。感性を刺激しつつ楽しく学ぶことを重視した内容に子供たちは目を輝かせ、英語にふれていました。

デンマーク体操教室(1、2年生向け)

玉川学園が長年取り組んでいるデンマーク体操は、人間の呼吸に合わせたリズミカルな動きを取り入れた躍動感あふれる体操で、筋力の強化だけでなく巧緻性(機敏性)も向上させるのが特徴です。
今回の「デンマーク体操教室」では、マットを使い、開脚ジャンプを行うなど、リズムに合わせて体を動かすことを大切にしていました。リズムに合わせてキレイなジャンプを見せる子もいれば、リズムからちょっとずれてしまう子もいましたが一所懸命な気持ちは子供たちみんなの胸にありました。ここでも、デンマーク体操部の12年生が安全に体を動かせるようにサポートしていました。

本の探偵になろう(1~4年生向け)

2006年に高学年校舎に開館した総合情報図書館・学習センターである玉川学園マルチメディアリソースセンター(MMRC)では、9~12年生有志生徒による「MMRC実行委員会」が読書を活性化するための取り組みとして、下級生への読み聞かせなどイベント開催、本を魅力的に紹介するPOP作りなど、積極的な活動をしています。
サマースクールでは同会が「本の探偵になろう!」を企画・立案し、開講することになりました。同会メンバーの9~11年生8名が案内役となって、1冊の絵本をテーマに取り上げて、参加児童がクイズやポップ作りにチャレンジするものです。その絵本とは、40年以上も人気のある佐々木マキ作・絵「ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします」(福音館書店刊)。大忙しのヤギの魔術師が、町の少年をさらって弟子にしようとする、ちょっと不気味でユーモラスな物語です。メンバーのうちの3名が情感豊かに読み聞かせをすると、子供たちは身を乗り出すように聞き入っています。読み聞かせを終えると、物語に因んだクイズに児童たちが挑みます。なかなか答えを出せない子供たちには、メンバーがサポートします。その後は、この絵本のPOP作りにチャレンジし、お気に入りのページを参考にしながら、個性豊かなPOPが出来上がりました。講座の締めくくりには、実行委員から「来てくれて、ありがとう」というカードが、参加児童全員に贈られました。
講座開講に向けて、1か月前から準備をしたというMMRC実行委員会。メンバーからは、「楽しかった」「もっとパニックになるかと思ったが、すんなりと進行できた」「子供たちが怖がらないように、子供の目線に合わせ、笑顔を心がけた」と話しています。また、委員長も「企画の軸をつくるのに苦労したが、委員会や放課後の時間を使って、みんなで話し合いながら決めていきました。絵本の読み聞かせでは、自分たちが気付かなかったところに子供たちの反応があり、新しい発見がありました」と話しています。
参加した児童も、MMRC委員会のメンバーも、みんなが満足したプログラムでした。

JAL折り紙ヒコーキ教室(1~4年生向け)

JALグループでは、「折り紙ヒコーキ協会(会長・戸田拓夫氏)」から認定を受けた、グループの社員が指導員として、全国各地で「折り紙ヒコーキ教室」を開催しています。指導員は、JALの機長やCAの方、工場見学の案内担当の方、気象情報を解析しフライトを調整するスタッフなど、さまざまです。その方々をお招きして、より遠く、より長い時間飛ばせる折り紙ヒコーキの作り方を教わります。
まず、「カミコプター」を作成。細長い紙をVの字に折り、高いところから落とすと、Vの字になっている羽の部分が回り、プロペラのように動きます。うまく回る子やそうでない子もいましたが、回る様子が楽しくて、何度も飛ばしていました。 次に作ったのは「イカヒコーキ」。指導員の方々が児童にていねいに折り方をアドバイスしていました。そのヒコーキを的に入れるゲームも行われ、とても楽しい雰囲気で活動していました。

スーパー科学実験「ドライアイス」(3、4年生向け)

玉川大学脳科学研究所の佐治量哉准教授(農学部)による楽しい科学実験を通して、「なぜだろう」という探求心、「すごい!」「ふしぎ!」という感動体験から、科学する心を育みます。
今回の講座は「ドライアイス」をテーマに、最初は質問形式でドライアイスとは何かを学びました。「『ドライアイス』とは商品名なのか?」「ドライアイスの温度は?」など、興味を引く質問が投げかけられました。佐治准教授は、「今日はサマースクール。テストじゃないから、もっとチャレンジして。まちがってもいいんだよ」と、児童の発想や思考を促すようにアドバイス。児童たちはさまざまな意見を出して、正解を探ろうとしました。
そして、密閉できる袋に小さなドライアイスを入れ、袋がどんどん大きく膨らむ様子に、歓声をあげたり、水溶液の液性(酸性、中性、アルカリ性)を利用した、マジックのような色の変化に大興奮したり、感情豊かに学べる体験に引き込まれていました。

トリックアート工作(2~4年生向け)

目の錯覚を利用したトリックアートでは、不思議な箱を作っていました。参加している児童に箱を見せてもらうと、見た目には下りの傾斜がついているのに「鉛筆を転がしてみてください」と渡された鉛筆は、転がり下っていくはずが、コロコロと昇っていきます。不思議な感覚に目を疑ってしまいました。出来上がった箱を大切に持ち帰る児童たち。きっと夜は、ご家族とともに不思議なトリックアート作品で楽しいひとときを送ったことでしょう。

普段の授業とは違って、冒険がいっぱいのサマースクールの講座。「これ、おもしろそう!」という講座に参加することで、学ぶ楽しさを新たに感じたことでしょう。玉川学園では、さまざまな機会を活用し、子供たちの学ぶ楽しさ、挑戦する心を養っていきます。

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