1年かけて興味を深めることで、自学自律の精神を育てる。5〜8年生の玉川学園展を開催しました。

2019.03.25

3月2日(土)と3日(日)の2日間、玉川学園展(5-8年)を開催しました。本年度のテーマは「未来を創造しよう」です。学園展で大きなウェイトを占めるのが、自由研究の展示発表です。自由研究とは玉川学園が創立当初から謳っている自学自律の精神のもと、生徒一人ひとりが興味を持ったテーマについて1年間をかけて深く掘り下げていく探究型学習のこと。本年度も多くの保護者の皆さんが来校し、生徒たちが創造する「未来」を見学しました。

「算数・数学・統計」のように教科学習に近い自由研究でも、生徒自身が興味を持った身近な問題を統計的に分析するといった独自の研究を行っていました。「国語表現」では人気の曲の歌詞の比較や、昔話の改変に挑戦。保護者の皆さんも真剣な様子で、その内容に目を通していました。一方で「写真」のように趣味性の強い研究でも実際に写真を撮るだけでなく、その意図や技法などについてしっかりと考察していました。

そしてどの自由研究でも時間を決めて口述発表を行います。一人約5分程度の発表ですが、取り組んだ内容を簡潔にまとめ、モニタなどを活用しながら分かりやすく説明します。たとえばサイテックセンターで行われた「生物(サンゴ)」の口述発表では「北極でサンゴは生息できるのか」、「サンゴの活用方法」など、タイトルだけでも興味を惹く内容のプレゼンテーションを行いました。

またスターレックドームでは「天文」の自由研究に取り組んだ生徒たちが、最新の3Dプラネタリウムを操作して研究内容の発表を行いました。また音楽系(吹奏楽・作曲、オーケストラ、ハンドベル)の自由研究も演奏を行うだけでなく、「ビブラートのかけかた」といったテーマで研究発表を行うなど、盛りだくさんの内容でした。どの展示教室にも生徒が待機しており、来場者の疑問に対して分かりやすく説明してくれました。

自由研究で大切なことは、1年間で成果を出すことよりも研究を継続することであり、そこから新たな課題を見つけてさらに掘り下げていくことでもあります。実際に多くの生徒が次年度も同じ分野での研究に取り組み、より高いレベルの展示発表を行っています。もちろん新たな分野に取り組みたいと、研究内容を変える生徒も少なくありません。こうして培った自学自律の精神は教科学習にもよい影響を与えるだけでなく、前向きに学校生活を送るきっかけにもつながっています。また、玉川学園展(1-4年)で見られた「自ら考える姿勢」からの関連も強く、また9年生の学びの技で身につける「論理的に表現するスキル」へとつながっていくのだと実感させられます。 校舎の入口には本年度のテーマをモチーフにした未来への扉が飾られており、その扉は少しだけ開いていました。「『未来を創造する』自分たちをイメージしてもらえるよう、この扉は閉めるのでもなく、開け放つのでもなく、敢えて少しだけ開けておきました」と学園展実行委員長の野坂緑さん。このモチーフのように、生徒一人ひとりが自分の創造力で、その扉を開けていく。そうしたことを感じる玉川学園展(5-8年)でした。