玉川大学・玉川学園Webサイト
IEサポート終了のお知らせ

玉川大学・玉川学園webサイトTOPページリニューアルに伴い、Microsoft 社の Internet Explorer(以下、IE)のサポートを終了いたしました。本学園が運営するサイトをIEで閲覧した場合正しく表示されない恐れがございます。
皆様にはご不便をおかけしますが、別のブラウザを利用しての閲覧をお願いいたします。

留学は将来への気づき ~ 留学カフェ ~
- 卒業生から就職活動とキャリアに活きる留学体験談をお聞きしました -

2019.07.02

5月22日(水)に国際教育センター主催の留学カフェが大学教育棟 2014で行われました。
今回のテーマは「留学経験が就活とキャリアに与えるメリット」です。学生たちが留学に躊躇する理由の一つとして、「留学期間によっては、就職活動に影響するのでは」といった不安があります。では実際はどうでしょう。この日は大学生の就職をサポートするキャリアセンターの協力のもと、留学を考えている在学生に対し、二人のSAE留学を経験した卒業生をお迎えして、自身の留学、就職活動の体験をお話しいただきました。

まず、会に先立ち、国際教育センター副センター長の髙城宏行先生から、企業の留学経験者に対する採用の意向について文部科学省などの統計調査をもとに説明がありました。

実際、企業の採用者は留学経験について非常に好意的な意見を持っており、半数以上の企業が国際性に期待して採用意向を示しています。また実際に、留学中の学生の採用選考に際しても一定の考慮を行っているという結果が話されました。特に留学経験者を採用した7割近くの企業は留学の効果を実感しているとのことです。また留学経験者へのアンケートでも8割以上の経験者が、留学経験が就職活動に役立ったと、その効果を実感しています。このように留学経験は就職活動に対して大きなアドバンテージとなっているようですが、実際に就職活動を行った先輩方はどうだったのでしょう。
自身の経験を元に、就職活動で成功するための留学について語ってもらいました。

  • どのような留学経験をされましたか?
    海藤千夏さん(2018年3月リベラルアーツ学部卒業)

    ホテルや旅館、レストランなどを経営する株式会社小田急リゾーツに就職し、現在、箱根にある小田急山のホテルでフロントを担当しています。
    私はSAEプログラムの一つであるオーストラリア・クイーンズランド大学のジェネラルイングリッシュコースで約半年間英語を学びました。留学先では、「多くの方と関わる機会をつくる」ことを心掛けていました。午前中は授業、午後は任意のアクティビティに参加するといったプログラムで、できるだけ午後のアクティビティに参加し、他国の留学生や現地の方々と積極的に話す機会を作っていました。また留学期間中はホームステイだったので、ホストマザーとは毎晩のように勉強のことや将来のことなど夜遅くまで話をしていたのが良い思い出です。

    冨井優花さん(2019年3月リベラルアーツ学部卒業)

    日本航空から客室乗務員として内定をいただき、この6月から正式に採用となります。私は留学前から、国際関係学や政治学に興味があり、その分野で有名なイギリスのエセックス大学におけるSAEプログラムで1年間留学しました。留学当初は正課の授業を受けるのに必要な力をつけるため語学研修を受講しました。そこで英語によるプレゼンテーションやエッセイを書くスキルを身に付け、その後興味のあった政治学やイギリス文化についての正規科目の授業を受講しました。留学期間中は寮生活をしていたのですが、エセックス大学は3分の1を留学生が占める大学なので、イギリスはもちろんブラジルやマレーシアから来た学生とも関わる機会がありました。

  • 現在の仕事を選んだきっかけは?
    海藤さん

    留学前に飲食業界で接客のアルバイトをしていました。自分では意識はなかったのですが、ホストマザーとの話の中で、「話をするのが好きなのだから人と関わる仕事が向いている」とアドバイスをもらいました。また現地の友人たちとイベントで出かけるときにも私は綿密に情報を集めて行動するタイプなので、みんなから「人のために行動するのが好きだね」と言われたこともありました。そのような中から、接客の仕事が自分に向いているのかなと思ったこと、それとせっかく学んだ英語を活かしていろいろな国の人と接する仕事がしたいと考えるようになり、現在の職場を選びました。

    冨井さん

    もともと父が英語を使う仕事をしていた影響もあり、私も英語を使い、海外と関わりのある仕事につきたいと思っていました。留学先が国際色豊かな大学だったこともあり、いろいろな方と関われる仕事に就きたいと考えるようになりました。また寮生活の中で他国の友人からも私の「親しみやすさは長所だよ」と言ってもらえたことが、接客関係に進もうと思ったきっかけです。その中でも客室乗務員を目指したのは国境を越えて多くの人に接することができること、自分の行動に対して、喜んでくれた時のお客様の笑顔が見れることが大きな理由です。

  • 就職活動はどのようにして行いましたか?
    海藤さん

    私の場合、3年生の2月に行われた学内企業説明会に参加したのが、初めての就活でした。どのような業界が向いているのか漠然としていた時に役立ったのが、現地で毎日、書いていた日記です。それを読み返し、自己分析をすることで少しずつ方向を定めていった感じです。3月には企業主催の説明会にも参加し、いくつか内定をいただきながら、自分にあった会社を決めていきました。

    冨井さん

    私は留学前にキャリアセンターに行き、何をしておくべきかの相談をしました。そして就職サイトに登録をしておくこと、自己分析を進めておくことなどのアドバイスをいただき出発しました。現地でもエントリーシートの作成などを行い、帰国後4月から就職活動を始めました。当然ですが友人たちよりもスタートが遅く、周りで内定が出始めると焦りを感じた時もありましたが、いくつもの企業の面接を受け、自分の留学経験を話していくうちにやりたいことも明確になり、7月上旬に客室乗務員としての内定をいただくことができました。

  • お二人の体験談を真剣に聞く学生たち。そんな後輩たちに最後にメッセージをいただきました。
    海藤さん

    留学を考える上でまずは自分で留学の目標を決めてください。そして留学中はその目標に対して努力をしてください。私の場合は、たくさんの人とかかわりを持つことでした。この目標を持ったことで、多くの人と話し、その中で将来に対する気づきを得ることができました。まずは目標をしっかりと定めること。そして帰国後の生活についてもしっかりと考えること。これができればきっと留学経験を生かした就職ができると思います。

    冨井さん

    留学を考えている方は、迷わずに一歩を踏み出してください。留学先の生活は、自分にとって全く新しい場所を開拓していくことになります。その経験は必ず生きる力になります。また英語はコミュニケーション手段としての一つのツールだと言われますが、そのツールを自分のものとして身に付けることで全く新しい世界が見え、自分の将来の選択肢も必ず広がってくると思います。迷っているならぜひ、世界に飛び立つ道を選んでください。

お二人の話からは、留学は就職活動に影響することが伝わってきました。ですがその影響とは、自分の将来にプラスとなる好影響です。お二人の生き生きと話す表情には、留学経験から得た自信があふれているようでした。今回、先輩の話を聞いて、留学の決意を固め、希望を抱いて旅立つ学生の姿が想像できる、そんな有意義で素敵な留学カフェとなりました。

シェアする