工学部マネジメントサイエンス学科で、ビジネスゲーム「リージョナル・ゲート」を通して、事業化とマネジメントの感覚を実感しながら学ぶ授業を開催

2019.07.08

5月31日(金)、工学部マネジメントサイエンス学科小酒井正和教授が担当する3年生の必修科目「ビジネスコンテンツ」で「リージョナル・ゲート」というビジネス研修向けのボードゲームを用いた授業が行われました。当日の講師を務めたのは、このゲームを開発したホライズンワークス代表取締役の林真人氏と経営コンサルタントで合同会社ツクル代表の三宅創太氏。お二人は全国で一緒にリージョナル・ゲートを使った研修などを行ってきたそうで、林氏はほかにもビジネス研修向けのボードゲームを多数開発した実績があります。

林真人氏
三宅創太氏

リージョナル・ゲートは本来、地方創生の活性化ビジネスをテーマにしたボードゲームですが、この日の授業は「ロボティクス産業の推進」というテーマで行われました。
大学8号館316教室に集まった学生たちは、4〜5名からなる合計14グループに分かれました。最初に三宅氏からビジネスとイノベーションに関するレクチャーを受けた後、林氏がリージョナル・ゲートのルールと「事業化やマネジメントの感覚をゲームによってつかんでいく」取り組み方について説明しました。
その後、学生全員にゲームの進行とともに書き込んでいくゲームシートが配付され、教室にはロボット開発の“材料”となるカラーブロックのベースやアーム、回転軸、ギアなどのパーツ類が用意されました。

ゲームの進行とそれぞれに配分された時間は以下の通りです。

  • 事業のグランドデザインとビジネスモデルを考える(15分)
  • ビジネスモデルを実現するために必要な技術開発を行う(10分)
  • ①と②を統合して、具体的なプランを考える(10分)
  • 用意されたカラーブロックを使ってプレゼンテーションの準備をする(10分)
  • 考えたビジネスモデルのプレゼンテーションを行う(1回2分まで)
  • 他のグループのプレゼンテーションを評価し、投票する
  • 集計の結果、最も投票数が多いグループが優勝

学生たちは初めての取り組みにもかかわらず、また短い制限時間ながら、グループ内で議論し、グランドデザインとビジネスモデルのプランをまとめていきます。ビジネスモデルに沿って、ロボットのパーツとなるブロックを持ち寄って具体的なカタチにしていく作業は、時間に追われていながらもワイワイと楽しそうに見えました。

ビジネスモデルの発表は4つの大きなテーブルを3〜4グループが囲むことから始まりました。1グループずつ2分間のプレゼンテーションを行い、残り2〜3グループが採点をします。グループすべてが発表を終えた後、テーブルを囲む組合せを変えて、各グループが2度目のプレゼンテーション。ここまでのプロセスでグループ全員がプレゼンテーションに関わりました。

料理をしてくれるロボット、洋服を選んでくれるロボット、犯罪から人を守るロボット、環境を守るロボット、高齢者とコミュニケーションするロボットなど……学生たちからは、現代の社会生活を反映したさまざまなアイデアが出されました。プレゼンテーションも、自分たちの言葉を使って、わかりやすく相手に伝えたいという工夫が感じられました。
投票は「嬉しさ」「新しさ」「手段」そして「熱意」の4項目について5段階評価で採点。採点はグループの意見ではなく、参加した学生一人ひとりの価値観に従って行われました。

授業後は優勝したグループの学生も、それ以外のグループの学生も、ロボティクス事業化に精一杯知恵を出し切った心地よい疲労感とともに、ビジネス戦略とプレゼンテーションに関する新たな発見を感じているようでした。この経験は今後の授業におけるプレゼンテーションや就職活動にも生かされることでしょう。

担当教員コメント
工学部マネジメントサイエンス学科
小酒井正和 教授

「本来、『リージョナル・ゲート』はもっと時間をかけて取り組むゲームなので、学生たちには少々きつかったかもしれません。でも、全員が力を合わせて真剣に取り組んでくれて、ほんとうによくやってくれました。私がこの授業を通して最も学生たちに期待していたのは、熱意を持って考えることの重要性に気づいてもらうこと。今日の授業を見ていて、それは大成功だったと思いました」