高まる創造力と身につくスキル。いろいろなものをつかってみよう!つくってみよう!幼稚部「こどものアトリエ」。

2019.06.24

5月25日(土)、幼稚部のものづくりイベント「こどものアトリエ」が開催されました。毎年恒例のこの行事は親子そろってさまざまな工作に取り組むことで、こどもの自由な発想力や創造力、そしてスキルをのばすことを目的としています。保護者のみなさんが楽しみにしているイベントのひとつです。また、これらの取り組みは玉川教育の特徴をよく表しており、一般公開もされています。入園を希望されるご家族も訪れ、こどもたちが活き活きとものづくりに取り組む様子を見学・体験されていました。

こどものアトリエでは、段ボールを使って工作を行ったり、ノコギリを使って木工制作を行うなど、いつもよりも少し難易度の高いものづくりに、家族でチャレンジします。それぞれのものづくりには「チャレンジポイント」と呼ばれる制作方法のガイドや達成目標があり、こどもたちがそれらを体験することで、そのスキルを自分のものにしていきます。

またつくるだけで終わらず、イベント後半には作品を使って「のりものレース」や「コンサート」も行われます。こどもたちはこのプログラムへの出場を目標のひとつとして、一生懸命ものづくりに取り組むのです。

エントランスの作品展示を、家族に説明するこどもたち

エントランスには、こどもたちの作品が展示されています。年長組はチームで廃材などを使って「会ってみたい動物」を、年中組は半紙で模様を作るなど工夫を凝らした風鈴を飾って来場者を出迎えます。そして年少組は初めてハサミを使い、かたつむりを作りました。こどもたちは自分の作品のことを一生懸命家族に説明し、作品を前に記念写真を撮る様子が見られました。

ギコギコ・トントン つくってみよう

親子で安全に配慮しながら、工具を使って椅子や箱、壁掛けなど、さまざまな木工制作に挑戦します。ノコギリで木を切るのが初めてというこどもも多く、なかなか作りたいもののイメージ通りにならず、親子で相談する様子も。また本年度はキャンパス内にある聖山周辺の整備を行う「玉ツリープロジェクト」の一貫として、現地での伐採に参加し、その木材も使用しました。

いろもかたちもだいへんしん!

粘土を使って写真立てやキーホルダー、ヘアゴムなどを作ります。粘土に異なる絵の具を混ぜることで、たとえば赤と青から紫の粘土を作るといった色の変化を体験。そして、まるめたり、のばしたりしながら、クリップなどの小物を加えて思い思いの形に仕上げていきます。

Reach Out Through Music

イングリッシュルームでは、さまざまな材料を使って楽器制作に挑戦です。このコーナーでのチャレンジポイントは、制作過程で英語を使うこと。皆で思い思いの楽器を作り、イベントの後半に行われたコンサートで披露しました。

ダンボールコーナー

段ボールを使って、電車や車、動物などを作ります。出来上がった作品を使って最後に行われる「のりものレース」は、「こどものアトリエ」のメインイベントでもあります。中には昨年レースがあることを知らず参加できなかったこどものために、事前に段ボール製のバスをある程度作ってきたというご家族も。また大きな恐竜を作って注目を集めたご家族など、皆が作りたいものを自由な発想で作っていました。

おおきなえをかこう!

特別企画として、こどもたちが一枚の大きな紙に自由に絵を描くコーナーもありました。お手伝いに来てくれた中学年・高学年のお姉さんやお兄さんと一緒に絵の具をぬって手形をつけたり絵を描いたり、洋服など気にせずにおもいっきり楽しんでいました。

90周年「玉ツリープロジェクト」に参加して、材料get!

90周年記念行事として、聖山の整備が進められています。こどものアトリエのねらいのひとつが「さまざまな素材に触れよう」。本年度は聖山で伐採される樹木を木工制作に使用することに。抽選で選ばれた希望者が、ヘルメットと軍手を装着して聖山へ向かいました。樹齢約70年の桜の古木を伐採する様子を見学。木工制作の材料用に、伐採したばかりの桜の木をもらったこどもたちは大喜び。断面を手でさわってみるとしっとりと湿っていることに気付きます。その発見により、さっきまで大地に根を張っていたことを実感しました。またこの日はこどもたちも低木の伐採に挑戦。小さな体で精いっぱい聖山の整備をお手伝いしていました。

おたのしみタイム

イベント後半ではこどもたちが作った力作を使って二つのプログラム、「Spring Concert」と「ダンボールでのりものレース」が行われました。コンサートではこどもたちが作った楽器を手に、皆で一緒に歌を歌いました。そしてのりものレースでは段ボールで作った新幹線やバスで、園庭を全速疾走。楽しみにしていたプログラムということもあり、こどもたちはレースが終わっても園内を走り回っていました。

こどものアトリエは、ご家族のみなさんだけでなく、多くの人に支えられて行われるイベントです。その中には、連携教育の一環として参加する大学生もいます。本年度は中学年・高学年の生徒が、ボランティアとして参加してくれました。高学年の男子生徒は「親が幼稚園の先生ということもあり、興味をもって今回参加しました。こどもたちは好奇心のかたまりでした。接していて、とても楽しく僕自身もたくさんの刺激を受けました。美術部に所属しているので、こどもたちと木工制作している中で今後は自分自身が彫刻作品を手がけてみたいと思いました」と語ってくれました。こどものアトリエ自体が、学園全体の連携教育の一環にもなっています。

新学期が始まって約2か月が過ぎ、こどもたちも新しい環境に慣れてきました。そんな毎日の中で、自発的な遊びやクラスごとの活動などでさまざまな道具や素材にふれることも増えています。こどものアトリエは、そんな彼らが創造力やスキルを思う存分発揮し、みんなで協力してひとつのものを作り上げることを学ぶ、大事な行事となっています。