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工学部マネジメントサイエンス学科「ビジネスコンテンツ」にて、話題のIoT教材「MESH」を使った授業が行われました。

2019.07.05
ソニー社が開発した「MESH」

5月10日(金)と24日(金)工学部マネジメントサイエンス学科3年生必修授業である「ビジネスコンテンツ」にて、ソニー社が開発した「MESH」という電子ブロックを使った授業が行われました。
MESHは身近なもの(センサーやカメラ・スイッチなど)と組み合わせることで現状の課題の可視化や課題解決へのプロセスをより具現化した形でアプローチすることができます。
5月10日は、まずMESHやシステムを疑似化したブロックの扱いを学び、研究室用の防犯システムを考えたり、手作りソフトクリームの販売分析をするためのシステムを検討するといった課題にチームで取り組みました。

5月10日の授業の様子

5月24日は、「IoT工場改革のプロトタイピング発表会」として、ソーセージやハム製品を製造する食品加工メーカーの生産ライン(仮想)の課題解決策について、MESHやブロックを用い、チームで検討したものを発表しました。
生産ラインの課題として全体に共有されたのは、製品の品質管理・従業員の安全の確保・作業時間の効率化・従業員教育・入力作業の正確性などです。
これらを解決するために、製造ラインを具現化し、ロボット化やIoTのシステムを組み込んだ解決策を各チームで協同学修してきた成果として発表しました。

各チームの発表には、MESHの機能にある、「温度センサー」「人感センサー」「アラート」「データ蓄積と出力」などをうまく活用した改善提案がありました。

例えば、「温度センサー」とセンサーカメラを連動させ、製造中の商品の温度管理を行い、エラー領域に入るとアラームが鳴る機能を考えたり、異常物を検知し、異常物をライン外に流す方法などが挙げられました。「人感センサー」の活用は、作業員の事故の低減策だけでなく、商品の管理にも使われていました。また、MESHのデータ出力機能をうまく使って入力作業を省略化するといった提案も挙げられていました。ロボット化とAIを使うことで全自動化し、エラーチェック等の監視だけを従業員が行う形にするという提案もありました。その提案には、実作業員数を削減でき、さらに従業員教育の内容もマニュアル化することができるので、これらの人的・時間的コストカットで人材育成に必要な時間を回せるといったことも発表に含まれていました。また、コスト計算し、削減できる人件費を元手にした設備投資も可能と根拠を説明していたチームもありました。

従業員教育の課題に対しては、ベテラン作業員の目線を共有できるカメラ付きメガネを着用することで、経験が浅い作業員でも注意すべき点がわかる・それらをデータベース化し、新採用授業員教育にも活用可能といったIoT時代に実現可能な具体策を挙げているチームもありました。
なかには、生産ラインの状況を動画で撮影し、改善点をアピールするチームもあり、プレゼンの手法でもこだわりを見せて相手に印象付けることの大切さに気付いたチームも。
このように各チームそれぞれが学修した内容をベースに試行錯誤した結果が垣間見えました。授業の最後は、どのチームがよかったのか、参加学生全員で投票を行いました。この投票も重要です。学生たちが客観的にとらえ、しっかりと良いものを評価する姿勢は、これからの社会にも生きてくることでしょう。

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