保護者も学ぶ。玉川学園K-12父母会主催 保護者向け勉強会 「親学講座」を日本初!TAP チームチャレンジコースで開催。

2019.10.04

玉川学園K-12父母会では毎年、学内外の先生方をお迎えし、子育てや教育について保護者向け勉強会「親学講座」を企画・開催しています。
本年度第2回目となる親学講座が9月24日(火)に開催されました。今回の親学講座のテーマは「玉川アドベンチャープログラム 日本初!チームチャレンジコースを体験してみましょう」です。 玉川アドベンチャープログラム(TAP)は、世界中で実践されている人間教育を目指したアドベンチャー教育の哲学・手法を、玉川学園の全人教育と統合した体験学習プログラムです。現在、玉川大学TAPセンターが中心となって、幼稚園児から大学・大学院生まで、学年に応じたプログラムを作成し、学内のチャレンジコースを利用して「責任」「協働」「信頼」「支援」といった内容を、体験を通して学んでいます。また企業やスポーツチームなど学外組織・団体等に向けてもニーズに合った研修プログラムを提供しています。今回の親学講座では実際に子供たちが行っている活動について体験を通して保護者の方々にもご理解いただき、ご家庭での教育の一助にしていただくことを狙いとしています。

保護者の方々が体験したのは、昨年10月に完成した日本初の「チームチャレンジコース」です。従来のハイチャレンジコースでは1~2名が高所でのチャレンジを行い、他の参加者は地上で命綱を持ち支える形で行われていましたが、新しいチームチャレンジコースでは1グループ最大8名が同時に高所でのチャレンジを行うことが可能となっています。今回は参加された保護者の方々33名を6グループに分けて体験することとなりました。

午前9時にTAPセンターに集まった保護者の方々。親学講座初参加の方、これから始まるプログラムに少し不安な方、そして初対面の方を前に皆さん少し緊張気味です。
プログラムを始める前に工藤TAPセンター長より「チャレンジするかを決定する権利は皆さん一人ひとりにあります。決して周囲が決めるものではありません。ですがチャレンジには周囲の手助けが不可欠です。この機会にぜひ、チャレンジャーとなり自分自身にチャレンジしてください。またグループの仲間のフォロワーとしても活躍いただければと思います。そして今日のご自身のチャレンジをお子さんと共有していただけるとありがたいと思います」との挨拶がありました。

いよいよチームチャレンジコースでのプログラムがスタートです。フィールドに到着して真上を見上げるとこれから使用するチームチャレンジコースの支柱が高くそびえたち、その間にはワイヤーや足場、障害物が吊るされています。「実際に遠目で見るよりもかなり高い」「上まで行けるかな?」といった不安の声と「早く登りたい」といった期待の声が入り交じって聞こえてきました。

今回の講座をお手伝いしてくれたのはTAP担当スタッフ3名のほか、玉川大学生のインターン5名です。参加者はハーネス、ヘルメット、ライフライン(命綱)を装着し、仲間と互いに確認。スタッフから高所でのライフラインの付替え、転落時の自力でのワイヤーへの復帰の方法について説明を受けて、いよいよ高所でのチャレンジスタートです。8mの高さに設置された上段と5mの高さの中段に3つのグループがそれぞれ分かれて登りました。実際に足場に到着すると下から見上げた時よりも高さを感じます。それでも教わった通りにライフラインを確保し、与えられたミッションにチャレンジしていきます。

あるグループは「チームログ」に挑戦です。2本のワイヤーにおよそ1メートル間隔で渡された7本の丸太の上を渡り、次の足場まで進みます。ここでは最初の一歩を踏み出す勇気とグループでうまくバランスを取りながら進むことが要求されます。参加者は踏み出す順番を決め、掛け声を出しながらお互いの息を合わせ、渡り切っていました。

またあるグループは「マトリックス」と呼ばれるワイヤー上に設置された小さな板の上を渡り切ることに挑戦しました。一見すると板という平面を渡るので簡単に思えますが、実際に板に乗るとその不安定さに気づきます。それに加えて板の不規則な配置は、ライフラインの場所も制約されるため、人数が多いほど難易度が高まるよう設計されています。誰が、どの順番で、板のどこに立つか、チームワークと戦略が試されるチャレンジです。このチームは板に乗り移った人が、次の人が乗りやすいように場所を作ったり、お互い声で確かめたりしながらバランスを取ってクリアしていました。

上段に登ったチームは垂れ下がった長短のロープを利用してワイヤーの上を進む「チームトラバース」から挑戦です。高所でのチャレンジは恐怖心と緊張が襲ってきます。その中でお互いを信頼し、いかに安定を保って進むかがカギとなります。複数の人が1本のワイヤーに乗っているため、一人が一歩進むだけで足元のワイヤーが小刻みに震えます。また安定のためには、お互いが手を握り、支えあうことも必要となってきます。仲間同士でつかまったり、支えたりしながらバランスを取ってワイヤーの震えを抑え、一歩ずつ着実に前に進み見事クリアしていました。

どのグループも挑戦を成し遂げた後は歓声が上がり、参加者もこの時ばかりは高所であることを忘れて仲間同士で拍手やハイタッチをして喜びを表現していたのが非常に印象的でした。
今回は時間の関係ですべての内容を行うことはできませんでしたが、参加者からは「機会があればぜひ他もチャレンジしてみたい」といった声が多く上がっていました。

チームチャレンジコースを体験した後に書いていただいたアンケートには、

  • 「協力や励まし合いの大切さがよくわかりました」
  • 「みんなで声を掛け合ううちに仲間意識が高まっていくのを感じました。応援してくれるのもうれしかったです」
  • 「ひとりでは乗り切れないことも、仲間のアドバイスや協力で出来るということを実感できました」

といったメンバー同士のチームワーク、協力することの重要性が認識できたとの感想が寄せられました。加えて

  • 「大人になると“できないかも”と思うような新しく、不安定なエリアにはなかなか挑戦しなくなるので、今日は久しぶりにそのような冒険をした気がします。自分の好みばかり選んできたここ数年を少し見直さなければと思っています。」
  • 「初めてお会いした方と“やるしかない”という状況に置かれることはめったにありません。そのような状況での自分について少し知ることができた気がします」

といった自分を再確認できたという感想、

  • 「わが子に対しても声をかけて勇気づけができそうです」
  • 「力を合わせること、励ますことなど子育てに反映できる体験がたくさんありました」

といった子供との接し方に関する内容も多く見受けられました。

玉川学園では親と子と教師、「三位一体の教育」を教育信条の一つとして掲げています。教育を成すためには保護者の方の教育への参加、協力が不可欠です。親学講座はまさに保護者の学びの場であり、今回の講座に参加してくださった方々にも、「自分自身に対する気づき」そして「わが子の教育」への手掛かりを掴んでいただけたようです。