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教員の「養成・採用・研修の一体的改革」に向けた各機関・自治体の取り組みが語られた「2019年 玉川大学 教師教育フォーラム」。
同日に「独立行政法人教職員支援機構(NITS)玉川大学センター」開設式も開催

2019.12.05

去る10月27日(日)、玉川大学教師教育リサーチセンターと教職大学院が共催する「教師教育フォーラム」が開催されました。
今回のテーマは「養成・採用・研修の一体的改革を踏まえた、教職課程の質保証」。平成27年5月の教育再生実行会議第7次提言を発端として、「養成・採用・研修の一体的改革」は教育の最重要課題とされています。
午前の部では「養成・採用・研修の一体的改革」に向けた各自治体の取り組みや教員養成大学への期待などの講演があり、午後からは道徳教育とプログラミング教育について考える分科会が行われました。

また、フォーラム開催前には「独立行政法人教職員支援機構(NITS)玉川大学センター」開設式がありました。今年3月、NITSと玉川大学は「連携・協力に関する協定書」を締結。今回のフォーラムのテーマである「養成・採用・研修の一体的改革」を踏まえた研修拠点としての役割を担うなど、全国で6番目のNITS地域センターの活動をスタートさせます。
式典には髙岡信也理事長をはじめとするNITS関係者、小原芳明玉川学園理事長・玉川大学学長ら玉川大学関係者のほか、フォーラムにも参加する教育委員会関係者のご臨席もありました。

「2019年 玉川大学 教師教育フォーラム」

【講演】NITSと玉川大学それぞれの取り組みと展望

独立行政法人教職員支援機構(NITS)理事長 髙岡信也氏

髙岡氏はここ10年ほどの教育改革の流れの中での「養成・採用・研修の一体的改革」の意義とその方向性についてのレクチャーに加え、NITSの組織とその機能強化について紹介しました。
さらに新たに地域センターの役割を果たすことになった玉川大学の関係者に向け「玉川ならではの問題意識を(一体的改革に)ご提供いただきたい」と呼びかけ、今後の連携・協力体制への期待を語りました。
来年度からの教職大学院への財政的支援を行う制度の構築においても両者の連携は大きな役割を果たしていくことになるでしょう。

玉川大学教育学部教授・教師教育リサーチセンター リサーチフェロー 森山賢一

森山教授は髙岡理事長の講演を受けるように、玉川大学が教師教育リサーチセンターを中心に「全学学生支援と教師教育研究の推進」「教員養成における単位の実質化への取り組み」「キャリアプランを明確にしたプログラムの開発」「現職教員の研修」など、一体的改革に向けた数々の取り組みについて解説。さらに教職課程ならではの質保証・向上のあり方について「自己点検・評価」「外部質保証(認証評価)」などを含めて、今後も引き続き探求していくことを約束しました。

【リレー講演】各教育委員会の取り組みを紹介

続いて「養成・採用・研修の一体的改革に向けた教育委員会の取り組みと養成大学への期待」と題して、東京都、神奈川県、横浜市、川崎市から下記の方々にご登壇いただき、リレー形式での講演を行いました。各自治体から聞こえてきたのは優秀な人材を確保するために教員養成大学との連携の重要性を非常に強く感じているといったことです。採用前に教師になるため強い意志や志を育む場が大学と捉え、自治体としてもそれを実現するための実践・体験の場を提供しながら教員養成に対する一体的改革を進めていきたいとのお話をいただきました。

リレー講演 登壇者(登壇順)

東京都教職員研修センター研修部長 石田 周 氏
神奈川県立総合教育センター所長  田中俊穂氏
横浜市教育委員会事務局教職員人事部教職員育成課長 山本朝彦氏
川崎市総合教育センター所長    小松典子氏

講演のしめくくりとして、小原芳明玉川大学学長が「養成・採用・研修の一体的改革に向けた養成大学の役割」と題して大学の取り組みと今後の展望に関する講演を行いました。
その中で小原学長は日本社会の高学歴化の中で相対的に教員の地位が揺らいでいる点を指摘。専修免許状の扱い、学士課程の中で教職課程を学べるカリキュラムの検討、より学校現場を踏まえた教員養成、教員養成の外部評価システムなど、今後、国を含めた広範な議論が必要なテーマを提示しました。

【分科会】道徳教育とプログラミング教育について

午後からは「道徳科の充実に向けた課題とその克服―2018年度『かながわ学びづくり推進地域研究委託事業』の取組を手がかりとして―」、「小学校プログラミング教育必修化に向けて」の2つのテーマで分科会を開催。各分科会では、各地の事例報告、ゲストスピーカーによる話題提供、ディスカッションなどが行われました。

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