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7年生がBLESクラス2年生に英語でオリジナル紙芝居の読み聞かせをしました

2019.12.02

K-12までの一貫教育を行う玉川学園では、その特色を活かし学年や校舎を超えた交流があります。上の学年も下の学年もそれぞれ互いに学び、刺激し合うことのできる機会です。今回は、7年生がBLES(Bilingual Elementary School)クラス2年生に行った英語での読み聞かせの様子を紹介します。

玉川学園(5-8年)の英語の授業は習熟度別で行われていますが、今回は習熟度の一番高いSAクラス7年生が、11月5日と7日低学年校舎でBLESクラス2年生に英語で読み聞かせをしました。11月5日は若狭組・上総組・長門組のSAクラス27名が、11月7日には信濃組・武蔵組のSAクラス19名が参加しました。今回は7日の様子を中心にレポートします。まずは、6グループが読み聞かせできるスペースを確保し、児童が座る椅子の配置も考えて2年生たちを迎える準備をしていました。一方の2年生は、お兄さん、お姉さんたちにお話を読んでもらえるとあって、ワクワクした表情で教室に入ってきます。

7年生が読んだのは、オリジナルの紙芝居。これは、7年生が約2カ月かけて日本の昔話をもとに創作したストーリーです。 “Paimi and Momotaro” “Pudding Taro” “Bear Panda Gassen” “Urashima Rhinko” “Urashimataro” “Momotaro The Giant”など、なんとなく聞き覚えのあるようなタイトルがならびます。

7年生SAクラスは9月からの授業で、昔話の「桃太郎」「浦島太郎」「さるかに合戦」の内容について担当のKurt先生が英訳したものを読み、ストーリーの展開を理解することから始めました。生徒たちはグループごとに物語を選び、2年生に興味を持ってもらえるようアレンジを3か所加え、独自のストーリーに変換する課題に挑戦しました。物語のアレンジを続けながら、紙芝居になるように8つのパートにわけていきました。物語にイラストをつけて紙芝居が完成。どれも創意工夫が感じられる仕上がりになりました。そこからはいかに楽しくお話しを伝えられるかに重点をおき、読み聞かせの練習を重ねていきました。学園マルチメディアリソースセンターの司書教諭から低学年の子供たちに読み聞かせるアドバイスをもらい、紙芝居の読み方にさらに工夫を重ね、本番に臨みました。

作品の一部

いよいよ、読み聞かせのスタートです。2年生たちは、6グループに分かれて4つの創作紙芝居を楽しみました。桃太郎の設定が浦島太郎の物語をベースに展開されていたり、某ファストフード店が物語の舞台だったり、浦島太郎が最後に老人になるのではなく赤ちゃんになったりと7年生のアイデア詰まった作品が披露されました。
2年生たちは紙芝居が始まると食い入るように見つめ、お話しの世界に入って、その世界観を満喫していました。

一方で7年生からは、お話しが終わったあと、どこがおもしろかったのか、その理由を2年生たちに聞くようにしていました。

あるグループでは、イラストがかわいいとか、ストーリーの展開が面白かった、などの声が挙がりました。7年生からクイズを出して、やり取りをしていたチームもありました。

時には、BLESクラスの児童から、その単語の発音が微妙に違うなどといった鋭い指摘もあります。7年生は「教えてくれてありがとう」と受け答えする場面もあり、相互の学びの場にもなっていたようです。
交流プログラムの最後には、2年生からどれが一番面白かったのか、どこがよかったのかを発表してもらいました。多くのタイトルがあがり、2年生にとってもどれも甲乙つけがたい作品だったようです。

「Momotaro The Giant」を創作したメンバーの一人である7年生の堂田彩加さんは、「2年生たちはみんな楽しそうで私たちも楽しくなりました。アドバイスをもらえることもあり、BLESクラスの児童たちはすごいなと思いました。紙芝居では、ナレーションと登場人物のセリフをもっと区別できるようにすればさらに楽しんでもらえたかもしれません。」と振り返ってくれました。

7年生にとっては英語力だけでなく、年齢の違う相手とのコミュニケーションやプレゼンテーション、さらにはコンピュータースキルや創作力まで、様々なスキルや知識を学ぶことのできた読み聞かせの授業。そして、2年生にとっても英語というコミュニケーションツールを通してお兄さん、お姉さんの楽しい創作の世界に触れ、交流ができた時間になり、双方に良い刺激となりました。K-12年までの一貫教育を行う玉川学園だからこそ実現できたコラボレーション授業となりました。

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