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一人の力ではなく、協力して勝利をめざす。FC町田ゼルビアとの教育連携により、5年生スポーツ大会が行われました。

2020.01.07

玉川学園では地域連携事業の一環としてFC町田ゼルビア(以下、ゼルビア)とオフィシャルスポンサー契約を締結し、幼稚部から大学まで、さまざまな教育連携を行っています。その中の一つに玉川学園5年生を対象としたサッカー指導があります。このサッカー指導は、12月9日(月)のスポーツ大会を一つの目標に実施しています。まずは11月21日(木)の体育の授業においてゼルビアのコーチングスタッフが指導をし、各クラスの児童たちとのコミュニケーションを深めながら、クラスの特長を活かした戦術を立て、練習を行いました。

11月21日(木)体育の授業の様子

そしていよいよスポーツ大会当日。この日は前日の快晴から一転、曇り空でとても寒い日となりましたが、それでも児童たちは元気いっぱい。試合前から記念グラウンドを走り回っています。そんな中でも多くの児童が集まっている場所があり、その中心にいるのはゼルビアの選手たち。
試合に先立ち行われた開会式では、体育委員がゼルビアのコーチングスタッフと選手を紹介します。本年度は岡田優希選手(FW)、橋村龍ジョセフ選手(FW)、佐野海舟選手(MF)の3選手と、コーチングスタッフ3名が参加。それぞれ自己紹介の後に「エイエイオー!」などと声を上げて、児童を盛り上げます。
試合は1クラスで男女混合の2チームを作り、クラス対抗の総当たり戦で行われます。試合時間は前後半各4分の合計8分で、前半に女子児童が、後半に男子児童が出場。それぞれラスト1分でゼルビアの選手やコーチングスタッフが試合に出場します。配点は勝ちが3点、負けが0点、引き分けが1点で、勝ち点の多かったクラスが優勝となります。
「正々堂々と、全員で楽しい大会にしましょう」という言葉で開会式は終わり、いよいよキックオフです。

ホイッスルが鳴り、女子児童同士による試合が始まります。どうしてもボールの周辺に集まってしまいがちですが、ラインの外からゼルビアの選手やコーチだけでなく、男子児童も「もっと広がって!」、「サイドを使おう!」と声をかけます。またいいプレーに対しては、「ナイスパス!」など声援を送る様子も見られました。ラスト1分でゼルビアの選手やコーチが参加すると、試合もさらに動き出します。上手にボールをキープしたりロングパスで一気にサイドチェンジを行うプロのプレーに、児童からも歓声が上がります。こうして前半が終わると、児童たちはゼルビアの選手、コーチングスタッフのもとに集まり、作戦会議。「前半で勝っているから、しっかり守っていこう」と戦術を確認したり、サッカーが得意な男子児童にボールを集めようと児童のほうから提案があったりと、短い時間の中で意見を出し合います。

後半の男子児童の試合はサッカー経験者が多いこともあり、どの試合も緊迫した好ゲームに。ゴールを決めた児童にはクラスの仲間が皆で駆け寄り、また相手チームの児童はその場に倒れ込んでしまうほど、皆が真剣にプレーしている様子が印象的でした。また試合後にはきちんと礼をして、次の試合の準備も児童たちで行っていきます。
こうしてクラス対抗の総当たり戦を行い、勝ち点を計算。2019年度スポーツ大会の栄えある優勝クラスは、柳組に決定しました。

優勝した柳組は、ご褒美としてゼルビアの選手やコーチングスタッフで編成されたチームとのスペシャルマッチを行いました。クラス対抗の総当たり戦と同様に前半が女子児童、後半が男子児童でゼルビアチームに挑みます。ボールを持ったゼルビアの選手のフェイントに、大きく左右に揺さぶられて抜かれてしまい、悔しがる児童たち。そんなプロのスポーツ選手の技術やスピードに触れられたことも、このスポーツ大会の大きな意義に違いありません。白熱した試合は前半に1点を奪われましたが後半に1点を取り返し、1-1の引き分けで幕を閉じました。

試合後の閉会式では優勝チームに記念のトロフィーが渡され、グラウンド全体に大きな拍手が響き渡りました。また参加したゼルビアの選手やコーチングスタッフからは、「ぜひサッカーを好きになってください」、「チームワークを大切に」といった話があり、児童たちも真剣な表情で聞き入っていました。

優勝した柳組の二人の児童にも話を聞いてみました。
「これまでゼルビアのコーチングスタッフと一緒に練習をして、『サイドに広がって、パスをつなぐことを意識しよう』と教えてもらいました。クラスでサッカーをやるようになって、皆で協力できるようになったと思います」。
「僕たち二人は幼稚園の頃からサッカーを続けています。サッカーの楽しさは、皆で協力して勝利をめざすところ。上手い人がゴールを決めるのではなく、皆の協力があるからこそシュートを打てる。勝利は皆のおかげです」。

ゼルビアの皆さんと一緒にサッカーをしたこの日のスポーツ大会は、頑張ってきた1年に対するご褒美であると同時に、クラスの輪の大切さを再確認するいい機会となりました。

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