新型コロナウイルス感染症対策を徹底した上で開催された体育祭。生徒たちが躍動感あふれる演技を披露しました。

2020.10.26

10月12日(月)、青空の下、第92回体育祭が開催されました。昨年度の第91回大会は、雨のため中止に。そして本年度も新型コロナウイルス感染症の影響で開催が危ぶまれていましたが、種目を絞り、徹底した感染症対策を施した上で開催が決定したのです。規模を縮小したものの、2年ぶりの体育祭となりました。

本年度の体育祭を開催するにあたり、徹底した新型コロナウィルス感染症対策が行われました。まず、競技種目を中止し演技種目のみでの開催に。そしてグラウンドでの密を避けるため種目と種目の間に十分な準備時間を設け、演技内容自体も、生徒同士の接触のない構成へと変更。ディビジョンによってはグラウンドだけでなく校内での密も避けるため、昨年まで全生徒で行っていた種目を男女や学年で分け、午前と午後に振り分けました。そして観覧は生徒の家族1名のみとする一方で、保護者の皆さんに向けweb上でライブ映像の配信を実施。会場入場前には検温を行うと同時に、観客席でも間隔を開けて座わるよう、職員が事前に着席できる場所に黄色いテープを貼りました。その上で、観覧時にはマスク着用、声援や手拍子は禁止、国歌や校歌の斉唱も行わないなど、細部まで対策を徹底。保護者の皆さんにもご協力いただき、安心して大会を開催できる環境が整いました。

最初の種目は幼稚園児と4-5年生による「大空の下で」です。従来は園児たちの横でお兄さん、お姉さんがサポートしながら行われる種目ですが、この日は園児たちの後ろに4-5年生が位置するスタイルに。ペアでの演技はできませんでしたが、4-5年生はリングを上手に操って、そして園児たちも元気いっぱい、楽しく身体を動かしていました。また午後には1-3年生が同じ種目に、フレームを使って挑戦。1年生も初めて経験するマスゲームという種目の楽しさを実感していました。

4-5年生
4-5年生
幼稚部生
幼稚部生
1-3年生
1-3年生

また6-8年生の「Swing & Wave」も、男子と女子を午前・午後に分けて実施。男子は緩急の付け方で変化を見せる旗体操を、女子は手具の特性を活かしたしなやかでリズミカルな演技が特徴の棍棒体操を披露しました。棍棒体操は体育祭の伝統ある演技の一つです。そして男女どちらも各列の先頭で演技を行うのは、8年生の中から選ばれた生徒たち。自身の演技のみならず、他学年の体育祭練習でも中心的役割を担ってきました。この日も観客席に一番近い場所で、メリハリのある演技を見せてくれました。

そして毎年ダイナミックな動きで観客を惹き付ける、大学生による「基(MOTOI)」も、男子と女子を午前・午後に分けて演技を行いました。男子は巧緻性、柔軟性、協調性を高めることを目的とした徒手体操。女子は布を使ってしなやかな動きを表現する布体操です。全員が教職課程を履修しているため、この体育祭でもコロナ禍において健康の大切さや体育祭の意義を体験的に学修する、絶好の機会となっています。ちなみにこの体育祭には教育学部教育学科保健体育専攻の学生が携わり、体育祭の運営法を実地で学んでいます。

この他、9-12年生は男子が棒体操、女子がボール・徒手体操を披露しました。棒体操では毎年2、3名で神輿などの組み体操を行う点が大きな特徴となっていましたが、本年度は行うことができません。そこで一人ひとりの演技に力を注ぎ、全体での調和をめざしました。一方、女子のボール・徒手体操でも、9-10年生は転がる、跳ねるといったボールの特性を活かして演技を行い、11-12年生は手具を持たずに指先の表情や顔の向きなどにも気をつけて、丁寧な演技を心がけました。

ボール体操
ボール体操
徒手体操
徒手体操
棒体操
棒体操

また、午後の部の冒頭にはデンマーク体操部が演技を披露。2020年はデンマークのオレロップ体育アカデミー創立100周年の節目の年であり、本来であれば大学のデンマーク体操部が現地で体操の発表をする予定でした。新型コロナウィルスの影響でその貴重な機会を失ってしまいましたが、この日はOTD章※授与者の紹介が行われました。12年生と大学生の計8名が小原芳明学長・学園長の前で名前を呼ばれ、誇らしげな表情で一礼。観客席からも大きな拍手が送られました。

  • オレロップ国民高等体操学校では、卒業者に「Ollerup(オレロップ)」と「Delingsfφrere(社会に奉仕する⼈)」の頭⽂字を取ったOD章を授与。⽟川学園はその間に「TAMAGAWA」の頭⽂字Tを⼊れ、熱⼼に活動を続け、指導者として認められた⽣徒・学⽣にOTD章を授与しています。

こうして、第92回体育祭は無事終了しました。徒競走も綱引きもリレーもない、何より毎回スタンドを埋め尽くす保護者の皆さんの声援もない大会となりましたが、演技種目のみとした分、玉川学園らしさが際立つ体育祭となりました。また練習時間が十分に取れなかった分、生徒たちの達成感は例年ほどではなかったかもしれません。ぜひ来年度は生徒たちが思う存分走り、跳び、競い合える躍動感あふれる大会が開催できることを願っています。