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初めてのオンライン開催となったペガサス祭。生徒たちがアイデアを出し合い、思い出に残るイベントとなりました。

2020.11.12

新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため、現在もさまざまな制限があるなかで学校生活が行われています。K-12も通常の通園・通学は行われているものの、多くの行事が中止となってしまいました。こうしたなか、玉川学園(9-12年)で毎年9月に行われてきたペガサス祭も同様に影響を受け、オンラインで開催することが6月に決定。前例がない形式での開催に生徒たちは試行錯誤しながら手探りで準備を進めてきました。
こうして9月13日(日)に開催された初のオンラインでのペガサス祭について、実行委員長の北本真悠さん、副実行委員長の大谷雅人さん、生徒会長の大熊崇太さん、そして担当教員代表として清水雅文教諭から開催までの経緯と当日の様子について伺いました。

まず、オンラインでのペガサス祭開催は、どのように決まったのでしょうか?

「ペガサス祭については、例年通り今年の初めからミーティングを重ねてきました。ところが2月には新型コロナウィルス感染症が国内で問題になり、ペガサス祭の例年通りの開催が厳しいのではという憶測も出ました。ゴールデンウィーク後に感染者数が増加し先行きが不透明になり、9月に多くの人を集めて行事を開催することは難しいかもしれないと、6月にオンラインでの開催を決定しました」と清水先生。
オンラインでの開催と聞いて、不安もあったという実行委員の二人。「オンラインだと盛り上がらないかもしれないし、開催しない方がいいのでは…、といった意見もありました」と北本さん。大谷さんも、「見ている人の表情が見えないし、何より自己満足で終わるような内容であれば開催するべきではない」と、当初は開催中止もやむを得ないと考えていたそうです。しかし、少しでも可能性があるならばと、どのような方策があるか検討してみようということになり、企画会議は進んでいきました。
リモート会議で議論を重ねていくなか、例年の企画を工夫するなど、オンラインならではのアイデアが徐々に出てきました。「バカッコいい動画を作ってみよう」と実行委員でサンプルの動画を制作。これを片手に説明会に臨みました。その結果、イメージを持ってくれた団体も多く、動画を見て自分たちもこんなものを作ってみたいと感じてくれたようで、徐々に動画制作が始まっていきました。

「各クラブに10分程度の動画を撮影してもらいました。内容は活動の紹介でも、企画ものでも構いません。私はハンドベル部に所属しているのですが、先生たちがハンドベルに挑戦する様子を撮影、編集しました」と北本さん。

また大谷さんと大熊さんが所属するサッカー部では、部員が人気女性アイドルグループのミュージックビデオを真似て演じてみたそうです。各クラブがアップロードしてくる動画は、ユニークな発想と一生懸命にチャレンジする様子が感動的でもあり、これなら楽しんでもらえるかもしれないと手応えを感じました。徐々に、実行委員のメンバーも開催することに前向きになっていったそうです。クラブだけではなく、自由研究や授業での活動報告、有志団体の動画など合わせて53コンテンツがそろいました。

充実したコンテンツの数々

また、クラス単位で謎解きに挑戦するという企画も。「オンラインの授業でも使用したGoogleクラスルームやGoogleミートを活用し、クラスの皆でログインして意見を出し合いながら出題された問題を解いていくという企画です」と大熊さん。謎解きの面白さはもちろんのこと、クラス内の親睦もでき、自分がペガサス祭に参加していると実感できる企画でした。このほかにも全員で参加できるキャンパス内360度ヴァーチャルビューで謎解きゲームを制作。さらに実行委員が前述のクラブ等の動画や、オンライン上で行った「Ms. Mr. コンテスト」に関して、Googleフォームを活用した人気投票も実施。その結果はその日の内に集計し閉会式で発表しました。その他にも、演奏動画を音楽番組のように編集した「Music Chart」や、近隣のカフェと連携した「料理コンテスト」なども実施。盛りだくさんの内容となりました。ちなみに、料理コンテストで入賞したレシピは、卒業生が経営している玉川学園前駅近くのカフェ「ファイン・エステート」の期間限定メニューになりました。こうした外部との連携も、今回が初の試みです。

生徒活動組織によるアクティビティ

アドベンチャーゲームを彷彿させる演出も

各企画コンテンツ

<Mr Ms 玉川>
<Music Chart1>
<Music Chart2>
<料理企画>

これらのコンテンツが一堂に見られる仕組みが欲しいということから、学内限定公開のwebサイトを制作。アイデア満載のさまざまなコンテンツを紹介することができました。なかでもwebサイトのTOPのデザインに注力。玉川大学芸術学部メディア・デザイン科の赤山仁教授、坪沼真理講師の協力を得て、生徒が描いたペガサスをグラフィック技術で羽ばたいているように見えるデザインが完成。オンラインを有効に利用することでペガサス祭を華やかに演出することができました。大学との連携やクラスや学年の枠を越えた活動ができるのは、ワンキャンパスの総合学園だからこそです。

ペガサス祭を終えて、「『ペガサス祭、楽しかったよ』と皆が声をかけてくれたことが嬉しかったです。動画という企画も手元に残せるものなので、生徒一人ひとりの思い出になるのではないでしょうか」と手応えを実感する北本さん。大谷くんも「実行委員を20名以内に限定したので苦労も多かったけれど、人数が少ない分、意見もまとめやすかった。皆が笑顔で終われたことが印象深いですね」と、感慨もひとしおの様子。大熊くんも「生徒活動組織では謎解きを担当しました。新入生が多い10年生はなかなかクラスメイトと顔を合わせる機会がなかったわけですが、この企画がクラスをまとめるきっかけとして役立ったなら嬉しいですね」と、やり遂げた達成感を語ってくれました。

実行委員の当日の様子

「現在は通常登校に戻りオンラインでの授業は減っているのですが、礼拝をオンラインで行ってもいいのではないかなど、今回のペガサス祭での経験を学校生活に活かそうという動きも出ています」と清水先生。生徒たちの今回の逆境の中での頑張りが功を奏し、新しい日常として、学校の文化に変革を起こすことになるかもしれません。
今回のペガサス祭のテーマである「Go for it」も、コロナウィルスで先行きが不透明だった5月に決めたもの。日々状況が変わるなか、自分たちができることに精一杯挑戦してみようという想いが込められたテーマですが、「Go for it」にふさわしい、まさに生徒たちの挑戦と頑張りが結実したペガサス祭となりました。

生徒たちから、後輩たちへのメッセージ

北本真悠さん
実行委員長 北本真悠さん

「今回の実行委員は人数を絞るため12年生中心で構成されました。11年生の参加は少なかったこともあり、次年度の開催に不安があると思います。ただ、私たちも手探りの状態で開催までこぎ着けたので、可能な限りサポートしたいと思っています」。

大谷雅人さん
副実行委員長 大谷雅人さん

「さまざまな制約がある中で、皆で意見を出し合ってペガサス祭を開催することができました。次年度、どんな形式での開催になるかは分かりませんが、できる範囲で最大限の挑戦をしてもらいたいですね」。

大熊崇太さん
生徒活動組織会長 大熊崇太さん

「本年度はこいのぼりカップや音楽祭など、主要な行事の多くが中止となってしまいました。でも『開催できずに残念』で終わるのでなく、『ペガサス祭もここまでできたのだから』と、諦めずいろいろなことに挑戦してもらいたいと思っています」。

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