安全な環境を整えた上で開催された「ようちぶうんどうかい」。子供たちにも家族の皆さんにも、思い出深い秋の一日となりました。

2020.11.17

10月31日(土)、抜けるような青空の下、「ようちぶうんどうかい」が開催されました。新型コロナウィルス感染症の影響により、玉川学園の各ディビジョンでは行事が中止となる中、感染症対策を徹底し、新しいカタチでの実施となりました。
まず、例年は3学年合同で行っていたものを、午前は年少組と年長組、そして午後は年中組と年長組というように振り分け、密な状況を作らないよう配慮。子供たちも競技中以外はマスクを着用し、競技の合間には手指の消毒を行います。観覧人数は一家族2名までとし、マスクの着用や入口での検温などを徹底すると同時に、観客席も十分にスペースを確保し、撮影も自席からのみとしました。

午前の部も午後の部も、それぞれ開会式と閉会式を行いましたが、午前の部の開会式では年長組の子供たちが、年少組の子供たちと手をつないで入場。しっかりとおにいさん、おねえさんの役割を果たしていました。

競技は学年に応じてさまざまなものが用意されました。どの学年でも行われたのが「かけっこ」です。今回が初めての運動会となる年少組の子供たちは、「よーい、どん!」と同時にゴールの先で待っている先生の下へ一目散で走って行きます。年中組は走ることが楽しくて仕方ない様子で、みんな笑顔でゴールへ向かいます。年長組はしっかりと安定した足取りでゴールを駆け抜けていきます。今回の運動会では保護者の皆さんにも大きな声での声援を控えていただきましたが、どのレースにも大きな拍手が響きました。

学年ごとの種目でも、子供たちの一生懸命な姿がキラキラと輝いていました。 年少組は「Go To サーキット」と題した障害物競走にも挑戦。段ボールで作ったクルマに乗って、ジグザグに走ったり、縄を跳んだりしてゴールをめざします。

一方、年中組は「つなげ! おおだま! ~こころをひとつに」と題した競技に臨みました。自分たちの背丈ほどもある大玉を転がして、6人がパスをつなぐというもの。パスをする際のコントロールが重要ですが、練習の甲斐もあり皆上手につないでいきます。

そして最上級生の年長組は、「まきおこせ! たまがわタイフーン」、「きみのなわ。『綱奪い』」、「いくぞ! 全員リレー」の3競技に取り組みました。「まきおこせ! たまがわタイフーン」は、例年なら親子で取り組む競技ですが、今年は子供たちだけで行うことに。「きみのなわ。『綱奪い』」は5本の綱を奪い合う競技。どの綱を取りに行くか、一人のパワーではなく、お友達と力を合わせるチームワークが大切です。「いくぞ! 全員リレー」は午後の部の最後に行われた、まさに「ようちぶうんどうかい」のメイン・イベントともいえる競技。園庭一周のコースをクラス全員でバトン代わりのリングをつなぎ、走ります。終盤まで抜きつ抜かれつのデッドヒートが続き、会場全体がこの日一番の盛り上がりを見せました。

このように「ようちぶうんどうかい」は競い合うこと、協力し合うことなど、子供たちが参加する中で学ぶことがたくさんあります。また、年長組の子供たちは会の運営にも参加。開会式での英語を交えた司会や各競技の説明を行う役、競技に使用する機具の搬入・搬出を行う役、かけっこに出場した年少組の子供を席に誘導する役など、それぞれが与えられた役割をしっかりと果たすことで責任感も育まれています。幼稚部長の須田忠先生も「幼児期から少年期へ移行する時期である年長組の子供たちは、この係活動を通して大きく成長します。私たちはこれも一つのアクティブ・ラーニングだと捉えています。特に本年度は前期の多くが自宅学習となったこともあり、今回の行事はどの学年にとっても共同で一つのことを成す経験の場として大きな意義があると思います」と、重要性について語ってくれました。

本年度は残念ながら親子で取り組む競技や、過度に密な状況を作る競技を行うことができませんでした。それでも子供たちの、元気いっぱいに競技に挑戦する溌剌とした様子は、ご家族の皆さんにとっても、子供たちの成長を感じる思い出深いものとなったのではないでしょうか。そして「きっと来週から、子供たちは他学年の競技を真似して遊ぶと思います」と須田先生が語るように、この行事は子供たちの日常へとつながっていきます。リモートではできないこれらの体験は、子供たちをさらに一回り大きく成長させる機会となっているに違いありません。