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青空が祝福する12年生の卒業式。232人が玉川の丘を旅立ちました!

2021.03.30

2021年3月10日、眩しいほどの明るい日差しと美しい青空の下、玉川学園卒業式が執り行われました。今年は、一般クラス199人、国際バカロレアクラス33人、合計232人が卒業しました。いつもであれば在校生が参列し、「歌で始まり歌で終わる」玉川の式典ですが、新型コロナウイルス感染予防対策のために歌唱はなく、在校生の参列もなく、座席も1席ずつ間を空けて距離を保っての開催となりました。
こうした制限がある中でも、12年生は保護者や先生からの温かい拍手に迎えられ、玉川学園オーケストラの演奏とともに堂々と入場を果たしました。卒業生が揃うと、会場内には厳かに国歌が流れ、式典の幕が開けました。

最初に小原芳明学園長から祝辞がありました。
「今日は高校の3年間、そして長い人では年少から15年間、この玉川の丘で学んだ日々の集大成の日です。そして、高等教育への新たなスタートでもあります。『吾唯知足(われただ足るを知る:自分にとって必要な量を知る)』という言葉がありますが、学問は『吾無知を知る』だと思います。学べば学ぶほど、自分の無知を知るのです。今日は高度な学習への旅立ちの日でもあります。今後も予習復習を怠らず、技術と知識を積み重ね、夢の実現に向かってください。玉川の“夢”という漢字が一画多いのは、常に大きな夢を持ち、困難に挑戦していってほしいからです。大きな夢を抱き続けていってください」と言葉が贈られました。
卒業生とともに今年度退職をする3人の先生の紹介があった後、校歌が流れました。声を出してみんなで歌うことは叶いませんが、心の中で共に歌い、これまでの学園生活を振り返り、思いを1つにしました。

卒業証書の授与では、担任の先生から一人ひとりの名前が呼ばれると、壇上で「はいっ」と返事をし、会場の参列者に胸を張る卒業生たち。小原学園長から卒業証書を授与され「おめでとう」と声をかけられていました。例年のように握手をすることはできませんが、受け取る生徒たちの誇らしげな表情はとても印象的でした。

全員の卒業証書授与が終わると、在校生の模範となり、勉強や課外活動などに熱心に取り組んだ生徒に送られる「学園長賞」が発表され、中野瑛心さんが受賞しました。

その中野瑛心さんと国際バカロレアクラスの原未来さんが、卒業生代表としてスピーチに立ちました。

最初に原さんが玉川での学びを振り返ります。
「IBの勉強はとても難しく苦しい日々でしたが、友達が一緒に乗り越え、笑い合ってくれたことに感謝しています。先生や両親が言葉をかけてくれたことで、暗い中でも光が差しました。CASの活動で聾唖者の方々と会い、手話を学び、手話の歌動画を作りました。そうした活動を通し、自分の性格が変わったのを感じています。リスクを取ってでも挑戦し、オープンマインドで考える力を得ました。経済の授業で貧困について学び、11年生で行った南アフリカでそうした地域の持続可能なあり方について議論を交わすうちに、将来的にも取り組みたいと思うようになりました。これからも12年生一人ひとりが、卒業後も失敗を繰り返しながらも挑戦し、進んでいくことを信じています」

中野さんも1年生から過ごした玉川での学びを語りました。
「『二兎を追うものは一兎をも得ず』と言いますが、私が玉川で得た信念は『二兎を追うものだけが二兎を得る』ということでした。多くのチャンスに挑戦しない者は、多くの成功を得ない。誰にも負けたくない、何でもチャレンジしたい、どれも手を抜きたくない、という意識でずっと取り組んできて、いま、二兎を追わないと見ることのできない景色を見ることができました。成功も失敗も、忘れることのできない記憶です。コロナで我慢を強いられた日々。当たり前の日々が奪われることを実感しました。今は仲間たちと共に歌を歌うことはできませんが、将来また玉川の丘の上で共に歌える日を楽しみにしています」
とまた再会する日の志を語り、いつかまたみんなで玉川に集まれる日に願いを込めて締めくくりました。

最後に起立して全員で校歌を聞き、玉川オーケストラの演奏で先生や保護者に見守られながら12年生は退場していきました。様々な制限下での卒業式となりましたが、凛々しく先へと進んでいく12年生たち。会場からは祝福の拍手が続きました。

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