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33名が国際バカロレア(IB)コースを修了!  10年生のMYP修了式と12年生のDP修了式

2021.03.30

暖かな日差しがこの日を祝福してくれるような3月10日、大体育館で10年生のMYP(Middle Years Program)修了式と、12年生のDP(Diploma Program)修了式が執り行われました。コロナ対策のために広い大体育館を会場にし、10年生と12年生、そして保護者や先生に見守られ式が始まりました。壇上にはIBの先生方が並び、向かい合うように体育館に置かれた座席には最前列にガウンを着た12年生、その後ろに10年生が座ります。IBの修了式は、全て英語で進行されました。

MYP修了式(10年生)、4年間のMYPを乗り越えて

最初に10年生24人のMYP修了式が行われました。
「今年はオンラインでの学びと併用しながらも、生徒たちはとてもよく学び、果敢に挑戦しました。10年生はやる気や情熱に溢れた素晴らしい学年でした。今後も、できるのだという姿勢(Can Do Attitude)を失わないでDPに向けて取り組んでほしい」とMYPコーディネーターのリーチ先生からのお祝いとエールの開会挨拶とともに始まりました。
成績優秀賞には小倉藍さん、IB学習者像には村上鼓太朗さんが選ばれました。

    • IB学習者として、「探究する人」、「知識のある人」、「考える人」、「コミュニケーションができる人」、「信念をもつ人」、「心を開く人」、「思いやりのある人」、「挑戦する人」、「バランスのとれた人」、「振り返りができる人」という10の努力目標があります。

MYP修了生のスピーチには、黒岩賢人さんと小倉藍さんが立ちました。
「7年生でMYPをスタートしたとき全てが英語になったことや、ルーブリックも理解できず最初はとても大変でした。しかし、7年生のスキー旅行や8年生でのカナダ研修旅行などみんなで過ごし、協力したいい思い出です。体力的にも精神的にもきつかったMYPを乗り越えることができ成長できました」と黒岩さんが話しました。
「9年生になって先輩になり、玉川学園の90周年式典に出席したことは、玉川っ子であることを誇りに思いました。10年生ではコロナで休校やオンライン授業になり、パーソナルプロジェクトの変更などを余儀なくされ苦労しました。しかし限られた中でもワークショップなどを行えてとてもいい経験になりました。ここからDPの道を24人で強い意志と勇気を持って進んでいきます」と小倉さんはさらなるDPの道のりへの決意を語りました。

担任代表として硤合宗隆先生が祝辞を述べました。
「とてもモチベーションが高く、才能あふれる生徒たちと共に学ぶことができてよかったです。コロナ禍でも懸命に取り組み、様々な変化が続く中でもきちんとMYPを修了させることができました。時々厳しいことを言ったのも、これからの試練を乗り越えてほしいからです。あなた達はできると信じています」と言葉をおくり、サミュエル・ウルマンの「Youth」という詩の一部を引用してメッセージを伝えました。
その後、10年生24人は壇上で一人ずつ名前を呼ばれると「Yes!」と元気に返事をし、修了証書を受け取りました。全員が受け取り、ステージ下に用意された段に整列。「2021 MYP Graduation Class! Congratulations!」とリーチ先生のアナウンスと共に会場からは惜しみない拍手が送られました。

DP修了式(12年生)、生涯の学習者としての新たな出発

続けてDP Graduation Ceremonyが行われました。今年は33人がIBのDPを修了しました。
DPコーディネーターのラスマセン先生からのお祝いの言葉で開会しました。
「今年は不確実性(Uncertainty)の1年でした。大学の進学先などへの不安だけでなく、毎日がどうなっていくのかさえ不安な中で、皆さんは精神的にも大きく成長し乗り越えてきました。今年は国単位のみならず、個人の自由や特権をも制限されました。しかし、あなた達はそんな中でも果敢に挑戦し、1つ1つの可能性にトライしてきました。あなた達は常に光でした。この日を迎えたあなた達を誇りに思います。おめでとう」
その言葉をしっかりと受け止める12年生。玉川学園のエンブレムとIBのロゴマークが入ったエンジのストールを両肩から掛け、アカデミックガウンと角帽に身を包み、まっすぐ前を見つめています。大変だったIBのプログラムを乗り越えた自信と誇りが感じられる凛々しい姿で、この時を迎えました。

成績優秀者とResearch賞、IB学習者像、そしてCAS(Creativity、Activity and Service)Awardが表彰されました。CAS awardは、スポーツや奉仕活動、募金活動やボランティアなど成績では図ることのできない学業外の活動に積極的に取り組んだ生徒に贈られます。成績優秀者とResearch賞には、久野康貴さん、そしてResearch賞の2位として篠崎伽帆さんが選ばれました。IB学習者像は久本隆人さん、森田美さん、大木紫帆さん、CAS awardは、土居聖奈さん、原未来さん、笹口果乃さんに贈られました。
それぞれ先生から賞状や記念品を受け取り、会場からは大きな拍手が湧きました。

大原健先生が担任を代表して祝辞を述べました。
「みなさんに『本当にやりたいことに対しては愚直でありなさい』という言葉をおくります。みなさんはDPの間に未来へとたくさんの種を撒きました。すでに咲いたものもあれば、すぐ咲かないものもあります。本当にやりたいこと、本当に咲かせたい花はなかなか咲きません。世の中は即戦力やすぐ見える成果を求めていますが、それだけに流されず本当にやりたいことを愚直に挑戦し続けてください。そして一番大きな素敵な花を咲かせてください」


修了生を代表し、久野康貴さんと篠崎伽帆さんがスピーチのために壇上に立ちました。
「IBでの学びの時間は非常に重要な時間でした。勉強もテストも大変で、毎日みんなで学校に残って勉強した日々がなつかしいです。アクティブラーニングを繰り返すなかで、どんどん意見交換をしたり、深く考えたりすることが身についていきました。IBは学年を超えてみんながつながるコミュニティでした。予期せぬ困難の中でも、自分を愛し、自分を信じ、強い意志を持っていけば、きっとこれからも扉は開いていくでしょう」と篠崎さんはIBの日々からの得た学びを語りました。
「今年はコロナの影響もあり特に大変な1年でした。IBの集大成でもあるのに、ゴールは遠く感じました。何度もエッセイを書き直し、CASに取り組み、オンライン授業もありました。しかし乗り越えられた自信がついたからこそ、今後も挑戦し続けていきます。自分に満足せず、常に自分のベストを目指し、努力し続けることを忘れずに挑戦し続けよう」久野さんの強いメッセージで、これからの道のりに乗り出す12年生の気持ちがまとまりました。

いよいよDP証書授与です。壇上に上がり、一人ひとり名前を呼ばれると「Yes!」としっかりと返事をし、先生から修了証書を受け取ります。受け取った証書を片手に、ステージ下に用意された段のうえに並び、きりりと立つ12年生からは、その胸に誇りと希望が詰まっているのを感じさせます。

全員が受け取ると、校歌が流れました。今年の式ではその場で歌うことはできないものの、会場一同心の中で歌い12年生を祝福しました。
最後にラスマセン先生から「最後の課題」がアナウンスされました。
「今年は不確実性と挑戦の1年でした。しかし、不確実性より確実性や可能性、無理なことよりできることへ目を向けていってください。あなた達への課題は、ここまでのあなたの経験、そしてこれからのあなたの将来への展望を定義することです。ここから退場する時に、その問を胸に抱きながら進んでいってください」
「I’m honored to congratulate the graduates of class 2021!」とラスマセン先生からアナウンスされると、12年生達は角帽のタッセルを右から左に移動させました。これで在校生から卒業生となり、新たな門出に目を輝かせる12年生達に会場からはより一層大きな拍手がおくられました。

式の終了後には大体育館前の階段に12年生が並び、カウントダウンの掛け声とともに角帽が一斉に空を舞いました。晴れ渡った空に投げられた全員の角帽。
玉川のDP修了生は、年々増えています。自ら考え、課題に挑戦し、探求し、コミュニケーションを怠らず、常に壁を超え続けるIBのプログラムは容易なものではありません。しかし、それを乗り越えてきた生徒たちは大きな自信と可能性を手に卒業していきます。この日は国内、そして海外へと羽ばたく玉川のIB修了生の新たな門出の日となりました。

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