「DREAM 〜未来への一歩〜」をテーマに、6-8年生の玉川学園展がオンラインで開催されました。

2021.03.26

毎年2月の終わりから3月のはじめの土日に開催されている、6〜8年生の玉川学園展。2019年度は新型コロナウイルス感染症対策のための臨時休校の直前に、日程を短縮して開催されました。そして2020年度についてもオンラインでの実施が決定。2月27日(土)と28日(日)の2日間で開催され、その中から金賞に選ばれた生徒の発表が、やはりオンラインで3月4日(木)に行われました。

玉川学園展は1-5年生と6-8年生でそれぞれ行われていますが、6-8年生で中心となるのは自由研究での発表です。自由研究とは玉川学園が創立当初から謳っている自学自律の精神のもと、生徒一人ひとりが興味を持ったテーマについて掘り下げていく探究型学習のこと。そのジャンルは化学や社会といった授業科目に関連する内容から書や写真など個人の技術をさらに深めるもの、またハンドベルや陶芸のように芸術に関するものなど多岐にわたります。本来であれば1年間を通して取り組んだ成果を発表する場ですが、今年度は短い研究・練習期間の中で最大限に取り組んだ、生徒たちの頑張りが学内限定でネットを介して配信されました。ここでは金賞に選ばれた発表についてご紹介します。

「動物写真の研究(写真)」
7年 讃井麻亜咲さん

写真を撮るだけでなくシャッターチャンスや構図を変えた場合の印象の変化について考察した讃井さん。実際に同じ被写体を、さまざまな方法で撮影し、その結果を発表しました。

「ドローンによる自動追尾の研究(物理)」
8年 國吉仁志くん

「人と一緒に行動するロボット製作」というテーマで、人の動きに連動して移動するドローンのプログラムを開発。さまざまな検証をもとに開発した経緯を紹介するとともに、今後の課題にも言及しました。

「手縫いの浴衣とダッフィの衣装製作(手芸)」
8年 中込こころさん

実際に浴衣を制作するだけでなく、その歴史などについても掘り下げた中込さん。他にもモバイルゲームの登場人物の衣装を、自分のぬいぐるみに合わせて製作した過程についても紹介しました。

「烏のデッサン(平面造形)」
8年 大谷英真さん

大谷さんは静物描写が得意だったことから、苦手意識のある動物を描くことに挑戦。真っ黒な烏を鉛筆を使い、羽根の柔らかなリアルな雰囲気をどのように表現していったのかなどを、実際の作品をもとに紹介しました。

「漢字創作(習字)」
8年 福田三千花さん

楷書研究の題材として、李白が詠んだ漢詩「黄鶴楼送孟浩然之広陵」を選択。文字のバランスに加えて全体のバランスを取ることが難しく、また1枚書くために1時間を要するなど、集中力も必要だったそうです。

「近代以前の日本の星座 渋川星座について(天文)」
8年 小暮日菜子さん

西洋星座が伝わる以前の日本の星図、主に天文成象について検証した小暮さん。プラネタリウムに天文成象を映し出して実際の星座と比較するなど、これまでの天文での自由研究の成果を活かしました。

「ダンス『あの日 あの瞬間(とき) あの場所で』(ムーブメント)」
8年 早川あみさん

体育の授業やバレエのレッスンで、呼吸について考えるようになった早川さん。呼吸が筋繊維や神経にどのような影響を及ぼすのかといったことを、実際の創作ダンス映像も見せながら紹介しました。

「ファゴットの演奏・琴の演奏と作曲(吹奏楽・作曲)」
8年 吉田真泉さん

主に琴での作曲について紹介した吉田さん。コロナ禍で感じた人間関係や感情の交差を箏曲で表現し、その一部を動画で紹介しました。音を足していくという作業が特に難しかったそうです。

どの発表も10分以内に収まり、PowerPointを使って分かりやすくまとめられていたことが印象的でした。

そして、この玉川学園展を担当していたのが、10名の8年生で構成された実行委員会です。この日も配信用の会場となった中学年校舎の講堂に全員が集まり、発表する生徒のサポートなどを行っていました。学園展の実行委員長であり、金賞受賞者でもある小暮日菜子さんに話を聞いてみました。
「本年度は新型コロナウイルスの影響もあり、多くの行事を行うことができませんでした。けれども中学年最後の年に一番大きな行事を引っ張っていきたいと思い、実行委員会に参加しました」と小暮さん。委員の全員で意見を出し合いながら、本年度のテーマである『DREAM 〜未来への一歩〜』を決め、それに合わせて開会式で使用するオープニングムービーも企画・撮影したそうです。「活動期間が短かったため昼休みやテスト期間終了後など、隙間時間を使って作業を進めました。実行委員の活動を通してそうした工夫の仕方や、皆で意見を出し合いながら物事を進めていくことも学べたと思います」。

実行委員メンバー

オンラインでの開催となり、発表する側にも観る側にも制限があった本年度の学園展。けれども生徒たちの研究に対する姿勢は例年と変わりなく、同時に制限のある中でどのように発表するかといった、「開拓者」精神で果敢にチャレンジする玉川っ子らしい一面を学園展でも垣間見ることができました。生徒たちの研究活動は、これからも続いていき、来年の今頃はさらに成長した自分に出会っていることでしょう。