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Consilience Hall 2020に灯された、新たな芸術の火。陶芸工房、ガラス工房での安全を祈願し、火入れ式が行われました。

2021.04.15

今年1月に竣功式が執り行われたConsilience Hall 2020。今年度からは、玉川大学の学生たちの実習や研究の場として使用し始めています。それに先立ち、3月28日(日)には1階の陶芸工房とGlass Blowing Workshop(ガラス工房)において、火入れ式が行われました。

農学部、工学部、芸術学部の異分野が融合した学びの舞台となるConsilience Hall 2020には、実験・実習施設が数多く設置されています。中でも1階に設置された陶芸工房やGlass Blowing Workshop、絵画工房、工作工房、Next Gen. Mobility Workshop(ケムカー工房)は、道路に面した側がガラス張りになっており、外から見えるように。さまざまな学部の学生が目にすることで、クリエイティブな発想につながることに期待が集まっています。

陶芸工房
Glass Blowing Workshop
Next Gen. Mobility Workshop

当日はあいにくの雨模様でしたが、関係者がGlass Blowing Workshopに集まり、これまでの竣功式などと同様、卒業生でもある鶴間熊野神社の池田宮司による火入れ式が執り行われました。その中で小原芳明学長による火入れの儀も行われました。Glass Blowing Workshopではガラスの加工ができるよう、常に溶解炉でガラスを1,000℃以上に熱しておく必要があります。火入れの儀では池田宮司の合図により、小原学長が溶解炉に点火。まさにガラス工芸の新たな灯がともった瞬間でした。Glass Blowing Workshopに続いて陶芸炉「Kiln(英語で『窯』の意味)」でも火入れの儀が行われ、この日の神事は無事終了しました。

その後挨拶に立った小原学長からは「今、プラスチックに代わり、再びガラスに注目が集まっています。ガラスはこれまで、私たちにとって身近な存在であり続けました。一方の陶芸は、日本を代表する芸術でもあります。ガラス工芸と陶芸、どちらも火と共に歩んできました。このように火は私たちに多くの恩恵を与えてくれました。その一方で災害の種にもなってきました。ぜひ、安全第一で芸術活動に取り組んでもらえればと思います」というお話がありました。また2021年度から芸術学部の学部長に就任した中島千絵教授からは、「ガラス工芸も陶芸も、紀元前から続く芸術で、それぞれに特徴を持っています。そして両者に共通するのは、エターナルで時を超えた芸術だということです。ここから、新たな芸術の種を育てていきたいと思います」という挨拶がありました。

学長・学部長の挨拶の後には、陶芸工房について椿敏幸教授から、そしてGlass Blowing Workshopについて栗田絵莉子助教から説明がありました。陶芸工房には計8台のろくろが設置。また豊富な乾燥棚・収納棚や、陶芸工房ならではの低いテーブルが用意されています。また陶芸炉には電気炉が3台と大規模なガスの炉が設置されました。

一方のGlass Blowing Workshopには小原学長が火入れを行ったガラスを溶かす溶解炉に加え、再加熱のためのグローリーホールが4台、さらに製作したガラスを冷ます徐冷炉が、工房内にバランスよく配置されています。また高温での作業となるため、ダクトを用いた局所的な空調も設置されています。

溶解炉
グローリーホール
徐冷炉

こうした椿教授と栗田助教の説明に、小原学長を始め参加者は興味深そうに耳を傾けていました。

Consilience Hall 2020で新たなスタートを切った、陶芸とガラスの研究・教育活動。充実した施設設備はもちろん、他学部との共創の中で、さまざまな可能性が広がっていくことでしょう。また継続学習センターによる活用に加え、K-12との教育連携といったことも考えられます。この二つの新しい工房は学部や学年といった壁を越えた、融合の場となっていくことが期待されています。

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