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大学8号館解体工事の安全祈願祭を開催。工学部の学びの場は、新たな校舎へとバトンが渡されます。

2022.02.25

2020年にSTREAM Hall 2019が、そして2021年にはConsilience Hall 2020が竣功し、工学部の学生たちの学修は、これらの新校舎で行われるようになりました。これにより大学8号館はその長きに渡る役目を終え、解体される運びに。解体工事の安全を願い、1月14日(金)に関係者を集めての安全祈願祭が執り行われました。

大学8号館(旧工学部校舎)は1963年に竣功し、工学部が主に使用していた校舎です。その後、通路でつながる形で新館を増設。玉川学園の施設の中でも、屈指の規模を誇る建物となりました。校舎内には実験室や実習室だけでなく、大人数での講義を行うことができる450教室のような教室もあり、他学部の学生もよく利用していました。また1年生全員でベートーヴェンの「第九」を歌う大学音楽祭のパート練習にも、よく使われました。松陰橋からまっすぐ伸びた道の先に建つこの大学8号館は、大学生だけでなく、K-12の児童や生徒たちにとっても印象深い建物なのではないでしょうか。多くの人の思い出に残っている大学8号館ですが、竣功から約60年が経ち、その役目を終えることになりました。

安全祈願祭は1階に設置された会場で、熊野神社の池田宮司によって執り行われました。その後、小原芳明理事長による挨拶がありました。「私にとっては『工学部校舎』が最もしっくりくる名称です。国際教育室が一時期ここにあったので日々通っていたり、学長室があったのでおやじさんのところへ来たりしていました。また、改修・補強工事で窓枠を交換する際に、すべての窓枠のサイズが異なっていることが発覚し、工事の皆さんが苦労されたことが印象的です。そんな思い出が詰まった建物ですが、役目を終えて解体することになりました。時節柄気をつけなければいけないこともたくさんあります。安全に配慮して、解体工事が進むことを願っております」。

また、卒業生を代表して学友会会長の佐藤敏明氏からの挨拶もありました。佐藤会長は工学部を1967年に卒業された第二期生で、この校舎でも学ばれたとのこと。解体が決まってからは同窓生と一緒に大学8号館を訪れ、当時を懐かしんだそうです。「この校舎ができた当時は小学校、中学校、高校はまだ木造校舎で、松陰橋も歩道橋でした。先日当時の仲間たちとこの校舎を訪れた際は、工学部長の相原威教授から今の大学生たちの学びについて説明していただき、とても感激しました。母校の発展を、心強く思います。工事が安全に終わることを、卒業生一同祈念しております」。
関係者挨拶の後、池田宮司の先導で清祓いが行われ、校舎の四隅に米、塩、お神酒が撒かれ、安全祈願祭は滞りなく終了しました。

前述の通り大学8号館は規模が大きく、近くには校舎があることから、騒音や粉じんに注意しながらの作業となるため、解体工事には2年ほどかかる予定です。隣接する脳科学研究所のGBI棟も同時に解体され、これらの建物の跡地には、アリーナと屋内プール等を併せ持つ体育施設が建てられる予定です。
工学部ではこれまで約1万6000名の卒業生を輩出してきました。彼らの学び舎だった大学8号館は解体されますが、新しい時代の工学教育の場は、STREAM Hall 2019とConsilience Hall 2020へとバトンが渡されます。

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