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これからも学び続けることで、社会に貢献できる人材に。大学卒業式が行われ、多くの学生が社会へと旅立ちました。

2022.03.30

3月11日(金)・12日(土)、玉川大学の卒業式が執り行われました。新型コロナウイルス感染症の影響で2019年度は式自体が中止となり、2020年度は学部ごとに執り行われましたが、本年度は11日午前中に教育学部、午後に工学部・経営学部・観光学部、12日午前中に文学部・農学部、午後に芸術学部・リベラルアーツ学部というように、2日間に各2回ずつ式を分散することで密な状態を回避。万全の感染症対策を行った上で、大体育館での開催となりました。

引き続き手指消毒といった感染予防対策は行われますが、録音された音楽が流れるのみだった昨年度に比べ、本年度は玉川大学管弦楽団や合唱団が演奏や合唱を行うなど、卒業式も従来のスタイルに戻りつつあります。また11日の式では冒頭に東日本大震災で亡くなられた方へ哀悼の意を表し、黙祷も行われました。
国歌静聴の後、卒業生へ学位記が授与されました。各学部学科の代表者が登壇し、小原芳明学長から学位記を受け取ります。学生は深く一礼した後、所属学部の学部長にも一礼。しっかりと前を向いて、席へと戻っていきます。また在学全期間を通じて成績・人物共に最優秀と認められた学生は学長賞も授与。本年度も19名の学生が、この栄誉に輝きました。

そして学長賞を受賞した学生の代表者がスピーチを行いました。
4月からは教師として教壇に立つ工学部マネジメントサイエンス学科の遠藤誠也さんは「学習塾でのアルバイト経験から授業力には多少の自信がありましたが、教育実習では多くの失敗も経験しました。けれども指導教諭やその他の先生方のアドバイスで、少しずつ授業を形にしていくことができました」と、教員によるサポートの手厚い指導について触れました。

沖縄から上京し舞台芸術について学んできた芸術学部パフォーミング・アーツ学科の石原輝さんは「コロナ禍の4年次に行った伊豆大島での学外公演は多くの苦労もありましたが、舞台をお客様に観ていただくことの醍醐味を思い出しました。人との直接的な繋がりが希薄な現代、学びの中で生まれた素敵な繋がりは、私の宝物です」と、学生生活を通して生まれた同級生や教員との絆について語ってくれました。
また家族への感謝の気持ちや新生活に向けての決意などが語られ、会場全体から大きな拍手が送られました。

そして卒業生が起立して「仰げば尊し」の演奏が行われた後、小原学長からの祝辞がありました。「君たちは入学以来、多くのことを学んできました。『無知の知』とあるように、大学では『人間とは何か』ということから学問が始まり、人間に関する学びの他に、私たちの政治経済や環境に関することを学んできましたが、それには終わりがないのです。今の知識基盤社会の特徴に、知識生産の速さがあります。最新の知識と技術であっても、新しいものに取って代わられます。これから社会活動をしていく上で、これで十分といえる知識と技術のレベルはありません。そうした進展に取り残されない努力を、これからも払い続けてください」と、小原学長はお祝いの言葉と同時に、社会へと旅立つ卒業生に向けてメッセージを送りました。

最後に会場の全員が立ち上って校歌を静聴し、卒業式は終了しました。奏楽に合わせて退席する卒業生たちを見送るように、参列者による拍手が会場全体を包み込みます。厳粛に行われた卒業式に対して、会場周辺では久しぶりの再会となった卒業生の輪があちこちに生まれ、笑い声が響いていました。
春からはそれぞれの場所で、新たな毎日が始まる卒業生たち。より良い社会を実現するため、これからも「苦しく、いやな、辛い、そして損な場面、真っ先に微笑みをもって担当する」玉川っ子であってほしいと思います。

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