玉川大学の入学式を開催。不安定な時代だからこそ、世界を見据えて学び、社会に貢献できる人材に。
4月を迎えて玉川学園でも入学式や入園式が始まり、新たな「玉川っ子」が誕生しています。そのスタートとなったのが、4月2日(土)、3日(日)に行われた玉川大学の入学式です。1,700名を超える学生が新たに玉川大学生となるため、3月に行われた卒業式と同じく感染対策の観点から式典を分散。2日間とも午前と午後、計4回に分けて執り行われ、保護者の皆さんと共に新入生の門出を祝いました。




入学式ではまず国歌を静聴した後、新入生の紹介が行われました。そして新入生宣誓では代表者が登壇。「私たち新入生一同は、玉川大学の建学の精神をよく理解し、あらゆる教育活動に積極的に参加し、絶えず自己研鑽に努めます。また玉川学園の上級生として子供たちのよき手本となるよう、常に良識を持って行動し、学生の本分を全うすることをここに誓います」と宣誓書を読み上げ、小原芳明学長に手渡しました。
この宣誓を受け、小原学長による訓辞がありました。冒頭のお祝いの言葉に続き勉学の大変さについて触れた小原学長。その上で「けれども努力を重ねることで、やがては玉川の桜と同じような大きな花を咲かせることになるでしょう」と、新入生たちに語りかけました。

そして人生の究極的な目標の頭文字で構成された玉川大学の指針であるIDEALS※を取り上げ、その構成要素を各学部の学びと絡めて紹介していきました。教育学部でと観光学部ではService(利他の精神、社会貢献)から「一見、関わりのない両学部ですが、共にサービス産業に属しているといえます。そこで求められるのは利他の精神であり、人々が求めることに対する気概です」と説明。また文学部と農学部ではDemocracy(民主主義)から「世界の未来が不安定な今こそ、政治を自分のこととして考えてほしい」、経営学部と芸術学部ではEnvironment(自然の尊重)から「モノをデザインするにも、それを物流に乗せるにも、環境への配慮が今後は不可欠」と語りかけ、工学部とリベラルアーツ学部ではAdventure(リスクを恐れない開拓者)とLeadership(先取の気概と行動力)から「失敗を恐れず、社会を牽引してほしい」と、次代を担う彼らへの期待の言葉を口にしました。そしてどの学部の学生にも伝えたのが、International Perspective(国際的見地)の重要性です。「新型コロナウイルスやウクライナ情勢が世界にさまざまな影響を及ぼしている現在、グローバルな視点で物事を捉え、世界に向けて発信していくことが、これまで以上に重要になります」と、常に世界を見据えて学び、社会で活躍してほしいとメッセージを送りました。

小原学長に続いて学友会長や父母会長からの祝辞、映像による大学紹介など、さまざまなプログラムを通して大学への理解と新入生としての自覚を深めた学生たち。最後に国歌を静聴し、この日の入学式は終了しました。
訓辞の最後に小原学長が「大学には多くのチャンスがあります。そのチャンスを活かして、それぞれの夢へ向かって歩んでいってください」と語ったように、これからの4年間の過ごし方で、未来は大きく広がります。夢へのスタートラインに立ち、最初の一歩を踏み出した新入生たち一人ひとりに、会場全体から大きな拍手が送られていました。


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IDEALS
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International Perspective 国際的見地
- D…
Democracy 民主主義
- E…
Environment 自然の尊重
- A…
Adventure リスクを恐れない開拓者
- L…
Leadership 先取の気概と行動力
- S…
Service 利他の精神、社会貢献
- I…