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全力を尽くす、協力する、相手をリスペクトする...。Primary Division運動会は、多くのことを学ぶ機会です。

2022.05.31

玉川学園では幼稚園児から大学生までが一堂に会して行う秋の体育祭だけでなく、Divisionでも運動会を開催しています。幼稚部生と小学1~5年生で構成されるPrimary Divisionでは、毎年春に運動会を開催。本年度は4月29日(祝)に行われる予定でしたが、雨のため順延し、晴れ渡る空の下、翌30日(土)に開催されました。
運動会は本年度で65回目の開催となる、児童が赤組と白組に分かれて行う玉川学園伝統の行事です。以前は保護者の皆さんが参加する競技も多数行われていましたが、新型コロナウイルスの影響を受け規模を縮小。また密を回避するため、午前中は1・3年生と幼稚部年長組が参加、午後は2・4・5年生が参加というように、分散しての開催となりました。競技種目は午前と午後で共通のため、ここでは併せてご紹介します。

雨で順延となったものの、この日は晴天でありながら心地よい風も吹き、絶好の運動会日和となりました。会場となる記念グラウンドでは、開会式の前から児童たちが先生たちと綿密な打ち合わせをし、てきぱきと動く様子があちこちで見られます。このPrimary Divisionでは、毎年最上級生である5年生が会の進行や器具の運搬などを担当。そのため、自分たちが競技に参加するのは午後ですが、午前中からグラウンドで活動しています。教職員がお膳立てした行事にただ参加するのではなく、自分ごととして運営に携わり、会を成功に導く。また下級生は5年生が活躍する姿を目の当たりにし、進級時には自らが担うことを理解する。幼稚部の年長組の子供たちが参加するのも、そうした教育連携を考えてのことであり、Primary Divisionの運動会は重要な教育の機会にもなっているのです。

<運営に携わる5年生たち>

開会式では、まずPrimary Division教育部長の野瀬先生からのお話がありました。「『皆さんの競争相手は、無限大の大空、確固不動の大地。しっかり頑張りましょう』。これは小原先生が、体育祭の際にお話しされる言葉です。この大空の下で、そして今みんなが立っている広い大地の上で、敵味方にこだわることなく、全力で運動に取り組んでくださいという、小原先生の想いが込められた言葉です。皆、この言葉の通りに頑張ってください」。この野瀬先生のお話の後、5年生の男子児童による選手宣誓がありました。「僕たちはこの大空の下、運動会ができることに心から感謝しています。僕たち玉川っ子は、勝っても負けても励まし合います。そしてメジャーリーガーの大谷選手のように、正々堂々と精一杯競技することを誓います」。力強い選手宣誓により、大きな拍手に包まれたグラウンド。いよいよ運動会のスタートです。

かけっこ

1、2年生は51メートル、3、4、5年生は66メートル、そして年長組は39メートルの距離を走って競い合います。そして1~5年生は各レースの1位と2位が決勝に残り、男女で学年1位を決める決勝戦が行われます。気持ちばかりが先走ってフライングが起こったり、転倒してしまう児童もいましたが、皆最後までしっかりと走りきり、ゴールを駆け抜けました。また決勝戦後には各学年1位となった男子児童と女子児童が一列に並んで名前を呼ばれ、拍手を送られました。

ボール運びリレー

3~5年生が取り組んだこの競技。コロナ禍以前には保護者の皆さんも交えての「大玉送り」という競技が行われていましたが、密を避けるために児童のみで行われる競技に変更となりました。児童は二人一組になり、二本の棒を使ってボールを運び、次の組へとつないでいきます。ボールの大きさは大・中・小の3種類で、大は直径90センチメートル、中は65センチメートル、そして小はドッジボール大。児童同士のチームワークや、「棒で玉を挟むのか、それとも棒の上に乗せるのか」といった戦術が重要になる競技です。この日のために、児童たちは体育の授業で何度も練習を重ねてきました。競技が始まると、リードしていた組が玉を落としてしまい一気に形勢が逆転するなど、目が離せないスリリングな展開に。最終的にかなり遅れてしまったチームもありましたが、頑張った児童たちに向けて観客席から拍手が送られました。

玉入れ

玉入れも年長組も含めた全学年で行われました。この玉入れに関しても密を避けるため、籠の周囲に児童の人数分のフラフープを配置。児童はこの輪の中に留まって、そこから玉を投げ入れます。スターターピストルの音と同時に紅白の玉が空中を舞う様子は、まさに運動会らしい風景です。また終了の合図を聞いても玉を投げ入れようとする組は司会の森山先生が厳しくチェック。児童もルールを守ることの大切さを理解します。保護者の皆さんによる玉入れも行われましたが、この日の最高記録を出したのは5年生の組。79個という大記録に、会場には感嘆する観客の姿がありました。

みんななかよし

年長組の子供たちを対象に行われる競技です。跳び箱の上を歩いたり、輪をくぐったりしながら、ゴールを目指します。まずは5年生のお兄さん、お姉さんがお手本を見せてくれるので、子供たちはそれに倣って障害物を越えていきます。子供たちはゴールのお祝いにお菓子をもらって大喜び。楽しい思い出と同時に、上級生と一緒に行事に取り組む面白さややりがいを感じる機会にもなりました。

綱引き

運動会のラストを飾るのは、1~5年生の各学年で赤白に分かれて行う、一発勝負の綱引きです。姿勢を落とし、力を合わせて綱を引っ張る児童たち。皆がリズムに合わせて綱を引くことができるよう、先生たちも綱の周囲で声援を送ります。どの試合も一進一退でなかなか勝負が付かず、手に汗握る展開となりました。

閉会式では、まず野瀬先生から得点の発表がありました。午前も午後も共に赤組が優勝し、勝った赤組も、負けた白組も、お互いの健闘を称えて拍手を送り合います。この日は応援をしてくれた保護者の皆さんにも、休日にもかかわらず登校して放送面でのサポートをしてくれた9~12年生の放送部員にも、そして運営を行った5年生にも、皆に拍手が送られました。「今日の運動会を楽しく行うことができたのも、こうした多くの人たちの支えがあったからです。明日からの生活もいろんな人に支えてもらっていることを理解して、感謝して、頑張っていきましょう」という野瀬先生の言葉に、児童たちも大きな声で「ハイ!」と応えました。

<放送部の皆さん>

全力を出し切ること、協力すること、相手をリスペクトすることなど、多くのことを学ぶ機会となった今回の運動会。そして1年生は入学から、そして2~5年生は新しいクラスになってから僅か1カ月という時期にこうした行事を行えたことが、これからの学校生活における自信となったことでしょう。

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