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玉川アイスや著名なお菓子のパッケージデザインを実践的に考える芸術学部のプロジェクト型授業が開講されました。

2022.10.19

2022年度春学期、芸術学部アート・デザイン学科とメディア・デザイン学科の学生が産学連携によるパッケージデザインプロジェクトに取り組みました。これはアート・デザイン学科「共創芸術プロジェクト」、メディア・デザイン学科「メディア・デザイン・プロジェクト」というプロジェクト型授業として実施されたもので、今回は玉川学園のアイスクリーム(カップ側面と蓋)と千鳥饅頭総本舗のお菓子チロリアンの玉川学園バージョン(玉川のハチミツ使用/外箱用のシール、個包装、しおり)の2商品のパッケージのデザイン開発がテーマです。
開発にあたっては世界最大のブランディング会社ランドー&フィッチ(LANDOR & FITCH)社、ゼネラルマネジャーであり芸術学部非常勤講師の大島由久氏が学生の指導にあたりました。なお、同社は玉川学園創立100周年を向けた玉川学園のブランディングプロジェクトも担当しています。
今回、このパッケージデザインプロジェクトに参加した学生は2学科合わせて8名。「玉川アイス」「チロリアン」のいずれもまず各自が市場調査とアイデアスケッチ、デザイン開発を進め、次にプロのデザイナーと協業しながら最終的なデザインに仕上げることで、通常の授業ではなかなか学ぶことができないプロの視点や技術(実践的なデザイン開発のプロセス、精緻化および版下制作など)を学ぶことができました。

授業の様子

<商品の理解のプロセス>
<デザインのブラッシュアップ>

最終的に「玉川アイス」は3案に絞られて小原芳明学長の前で、「チロリアン」は株式会社千鳥饅頭総本舗(福岡県福岡市)の原田浩司社長に対してリモートで8名全員がデザイン案をプレゼンテーションしました。また、いずれのプレゼンテーションでも玉川学園購買部のメンバーも列席し、販売者の立場から学生たちのデザイン案への意見を述べました。購買部で販売される商品のパッケージとして、デザインはどれも玉川らしさや「チロリアン」が持つ世界観をしっかり感じるもので、購買部で販売される商品のパッケージとしてどれが選ばれるのか、今から楽しみです。

玉川アイス学長プレゼンの様子

チロリアン プレゼンの様子

以下8名の学生たちそれぞれのデザイン案について簡単に紹介します。

アート・デザイン学科2年 島田日和さん

「玉川アイス」== 通常のアイスクリームのワンランク上、プレミアム感を重視したデザイン案。高級感を感じる文様や色選択、金枠などの装飾で洗練された上品なパッケージに仕上げた。

「チロリアン」==玉川のハチミツ=「たま蜜」とチロリアンとの出会いがコンセプト。島田さんと原田社長のキャラクターがハチミツのツボを持っているイラストなどをあしらった温かみを感じるデザインに。

アート・デザイン学科2年 早稲田妃世里さん

「玉川アイス」==「玉川学園からの贈り物」がコンセプト。老若男女問わず、見ただけで美味しさとフレーバーが想像できるデザインで、プレミアム感の演出のため自作のマーブル文様をあしらっている。

「チロリアン」==チロリアンの世界観をベースにしたハチのオリジナルキャラクターを作成。チロル地方がある芸術の国オーストリアを踏まえて上品なイメージを大切にしたデザインに仕上げた。

メディア・デザイン学科3年 笹川佳恵さん

「玉川アイス」==コンセプトは「プレミアム感」+「手づくり感」。フレーバー毎のプレミアム感をアピールしつつ、ハチミツなどを作る農学部学生の手書きのイラストによって楽しさを感じさせるデザインに。

「チロリアン」==「ハチの巣+チロル模様」で玉川とチロリアンのコラボを表現したデザイン提案を行う。親しみやすさと上品さを融合したデザインで多くの人に手に取ってもらえるデザインに仕上げた。

メディア・デザイン学科3年 杉山沙蘭さん

「玉川アイス」==コンセプトは「レトロかわいいコレクトアイス」。大人には懐かしく、子どもには新鮮なレトロデザインで、思わずすべてを集めたくなるフレーバー毎のパッケージ展開をめざした。

「チロリアン」==「みんなで一緒に遊ぼう!」をコンセプトに玉川学園にチロリアンのキャラクターたちが遊びに来るイメージイラストを作成。原田社長もキャラクター化してレアアイテムとして登場する。

メディア・デザイン学科3年 高橋琴乃さん

「玉川アイス」==パッケージを見ただけで味が想像できるようフレーバーの果実などを大きく配置。「おいしそう」というシズル感を重視しながら、金ラインや落ち着いた色使いで高級感も演出する。

「チロリアン」==商品名をもじった「チラリアン」というアイデアでハチのキャラクターが物陰からチラリと覗いているかわいいイラストをあしらったデザイン。個包装、シール,しおりなどすべてに「チラリ」を徹底させるシュールで愉快なアイデアを展開

メディア・デザイン学科3年 冨岡比呂さん

「玉川アイス」==「くだものの宝石箱」をコンセプトにしたデザイン案。高級感あふれるビジュアルで、店頭にフレーバーのバリエーションが並んだ時の宝石箱のような華やかさも考慮している。

「チロリアン」==チロリアンのキャラクターたちの世界観を玉川学園に展開させるA案、ハチミツのテイストを全面的に展開したB案の2つのデザイン案を提案。しおりを読みもの化する」というアイデアも盛り込んだ。

メディア・デザイン学科4年 津島優樹さん

「玉川アイス」==玉川大学の大学教育棟をモチーフに、キャンパスの自然を背景にしたデザインで「玉川らしさ」をアピール。アイスクリームを通して玉川学園のことを知ってもらいたいというメッセージを込めた。

「チロリアン」==チロリアンの世界観の舞台であるチロル地方の伝統的なデザインと玉川のハチミツを組み合わせたイラストで、かわいらしくも親しみやすいデザインを作成。

メディア・デザイン学科4年 松田麗那さん

「玉川アイス」==「やさしさ」「親しみやすさ」をコンセプトとして「玉ちゃんアイス」とネーミング。フレーバー展開でもオリジナルの果実のキャラクターを作るなど楽しさあふれるデザインを作り上げた。

「チロリアン」==玉川+チロリアン=「Tamalian (タマリアン)」とネーミング。ビジュアルシンボルとして玉川の丘に生息するチョウゲンボウの子どもをモチーフにした完成度の高いイラストキャラクターを提案した。

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