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NBAワシントン・ウィザーズなどの運営会社とパートナーシップを締結。それを記念して、ウィザーズの往年の名選手や町田瑠唯選手から指導を受けるなど「本物に触れる教育」が展開されました。

2022.11.17

玉川学園は、全米プロバスケットボール協会(NBA)に所属するワシントン・ウィザーズなどを運営するモニュメンタル・スポーツ&エンターテイメント(MSE)社と9月16日(金)にパートナーシップ契約を締結。その調印式が、10月1日(土)に玉川学園キャンパス内で行われました。日本の学校法人がNBA所属チームとパートナーシップ契約を行うのは初めてのこと。今後はMSE社の持つNBAやNHL、eスポーツなどのプロチームとの教育連携活動を図っていく予定です。
この日は調印式に加えてウィザーズOB、全米女子プロバスケットリーグ(WNBA)のワシントン・ミスティックスに所属していた日本代表の町田瑠唯選手による、中学部・高等部バスケットボール部対象のクリニックや、ウィザーズダンスチームによる中高チアダンス部・エアロビック部生のためのクリニックなども開催。これに対して玉川学園も中学部の吹奏楽部や玉川学園オーケストラがセレモニーを担当し、大学生がプログラムのサポートに入るなど、オール玉川で歓迎することに。新聞社などのメディアも10社以上集まる、注目のイベントとなりました。

歓迎のセレモニーはK-12中央校舎のアトリウムで行われました。階段を降りてくるウィザーズの関係者を吹奏楽部の演奏と拍手で迎える玉川学園の生徒と教職員。ウィザーズOBであり、在籍時にはNBA史上最も身長の高い選手だったゲオルゲ・ムレシャン氏が登場すると、アトリウム全体に驚きの声が響きわたりました。そして一際大きな拍手で迎えられたのが町田瑠唯選手です。昨年の東京オリンピックでの活躍が今なお記憶に新しい町田選手は、特に女子バスケットボール部の生徒にとって憧れの存在。間近で見る町田選手に、生徒たちの興奮も最高潮に達しました。
そうした中、ウィザーズの皆さんに向けて歓迎の挨拶を述べたのは、IBクラスの男子生徒でした。流ちょうな英語で歓迎の言葉や玉川学園の紹介を行う様子を、ウィザーズの皆さんも真剣に聞いていました。
そして玉川大学ダンスドリルチームJULIAS(ジュリアス)が演技を披露した後、関係者一同で調印式の会場である記念体育館へと移動しました。

記念体育館では、今度は玉川学園オーケストラによるオープニング・セレモニーが披露されました。
そしてアメリカ、日本の国歌が演奏された後、玉川学園の小原芳明理事長とMSE社のパトリック・ダフィー副社長が書類に署名し、調印が行われました。続いて今回のパートナーシップ締結の記念品として、MSE社からは八村塁選手、町田瑠唯選手のサインが入ったユニフォームと「TAMAGAWA」と書かれた22番のユニフォーム(2022年を記念しての22番)が、そして玉川学園からは西陣織の織物と今回のパートナーシップを記念して作られた金のバスケットボールが贈られました。

調印式終了後、小原学長から「玉川学園では『本物に触れる教育』を大切にしています。今回のパートナーシップで、子供たちがスポーツや海外により関心を持ってくれることを願っています」と挨拶が。

それに対してダフィー氏からも「玉川学園では素晴らしい教育が行われていると聞いています。スポーツの基盤となるのも、そうした教育です。今回のパートナーシップで、新しいものを作っていければと思っています」との挨拶がありました。

調印式終了後、記念体育館で行われたのが、中高のバスケットボール部員を対象にしたクリニックです。ウィザーズのコーチや町田瑠唯選手がドリブルやディフェンス、シュートといったプレーについて指導。最初は緊張気味だった部員たちも、コーチから「Good!」と声をかけられると徐々に笑顔に。途中からは部員同士で「こうしてみては?」といった意見が交換される様子も見られました。

バスケットボールに続いて中高のチアダンス部とエアロビック部を対象にした、ウィザーズのダンスチームメンバーによるクリニックも行われました。まず、全米1位になったこともある大学の体育会ダンスドリルチームJULIAS(ジュリアス)がダンスを披露。踊っている最中から、ウィザーズのメンバーから大きな歓声が。プロだからこそ分かる、技術の高さが評価されたのかもしれません。その後、全員でのレッスンがスタート。メンバーの振り付けに合わせて踊り、途中からそれぞれが考えた振り付けで踊ってみます。得意な振り付けだけでなく、音楽に合わせその場で考える学生も。最後には大きな歓声が上がっていました。

また今回はMSE社に所属するeスポーツの選手も来日。NBA公認のゲームソフトを使ってさまざまなテクニックを披露する選手たちは、まさにアスリート。生徒自身もゲームをプレーし、その他の生徒がモニターを注視する様子が印象的でした。

クリニック終了後、町田選手に話を聞きました。

「今回、久しぶりに中学生や高校生と接することができたので、シンプルにとても嬉しかったし、こんなにも盛り上がってくれるとは想像していなかったので感激しています。これからも『バスケットボールが楽しい』という気持ちを大切にしてプレーしてほしいですね。そして絶対できないということはないので、自分の目標に向かって努力を続けていってほしいと思います」

また、生徒からもさまざまな声を聞くことができました。

「最初は緊張していたのですが、コーチの人が常に笑顔だったので緊張もほぐれ、いい練習になったと思います。普段の部活動ではすぐ試合形式の練習に入ってしまうのですが、基礎をしっかり行うことが大切だと再認識させられました(11年生・男子バスケットボール部主将)」。

「英語が得意ではないのですが、ジェスチャーで教えてもらったりIBの生徒が通訳してくれたりして、楽しく終えることができました。バスケットボールへの意欲も、さらに増したと思います。町田選手と話すこともできたのですが、とても気さくで感激しました(11年生・女子バスケットボール部)」。

「町田選手に『ドリブルの際はボールを強く弾ませるとキレが出る』と教わりました。自分のポジションはドリブルで球を運ぶことが多いので、活かしていきたいと思います(10年生・女子バスケットボール部)」。

「eスポーツに挑戦しました。実際のバスケットボールとは違い、コート全体を俯瞰して見なければいけない点が難しいと感じました。ただ、そうした視点を普段の試合でも活かしていければと思っています(9年生・女子バスケットボール部)」。

「NBAのプロのダンサーの方から教わるというのは、楽しみでもあり少し緊張もありました。エアロビックでは今回のような振り付けで踊ることは少ないのですが、今後は取り入れてみようと思っています。またチアダンス部と一緒に踊ることはこれまでなかったのですが、振り付けを覚えるのが非常に早くて驚かされました(11年生・エアロビック部主将)」。

「ダンサーの皆さんから『見ている人を巻き込むくらいのエネルギー』を感じ、チアの大切な部分が理解できました。コロナ禍での高校生活だったため活動にも多くの制限があったのですが、最後にこうした国際交流ができたことがとても嬉しかったです(12年生・チアダンス部主将)」。

今回のパートナーシップ締結やクリニック開催について、学内でイニシアチブをとり進めていたのが、本年4月に発足した玉川アスレチック・デパートメント(TAD)です。
TADの川崎登志喜部長も「MSE社のパートナーとなったことで、今回のクリニックを皮切りに、来年3月には生徒や学生が訪米し、ウィザーズの試合や普段は見ることができない練習風景を見学させてもらう、といったことを考えています。またウィザーズのホームタウンであるワシントンには、毎年芸術学部の学生が訪れ、桜祭りで太鼓の演奏を披露しています。そこでの交流や、経営学部、観光学部との教育連携など、さまざまな学びの機会を創出していきたいですね」と、今後の展開に期待を寄せます。
玉川学園では当初から「本物に触れる教育」を重視してきました。創立間もない1930(昭和5)年にはオーストリアスキーの第一人者ハンネス・シュナイダーを、翌1931(昭和6)年にはラジオ体操にも影響を与えたというデンマーク体操の創始者ニルス・ブックを招へい。近年も2015(平成27)年に南アフリカのプロラグビーチーム、ブルーブルズによるクリニックの開催や、JリーグFC町田ゼルビアとの教育連携も行っています。今回のMSE社およびウィザーズとのパートナーシップ締結により、本物に触れる機会が増え、教育連携の幅がさらに広がりました。

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