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観光学部1年生が観光庁後援の「まちづくりコンテスト」に参加。福島復興プランで、見事に入賞を果たしました。

2022.11.11

全国の大学生が、自分たちで企画したまちづくりプランで競い合う「大学生観光まちづくりコンテスト」。2011年のスタート以来、多くの大学のグループがこのコンテストに参加しています。玉川大学でも観光学部の1年生が2019年に参加し、ポスターセッション優秀賞を受賞。そして2022年度大会でもエントリーした観光学部の1年生グループが本戦に進出し、見事入賞を果たしました。

大学生観光まちづくりコンテストは、観光庁に加え、経済産業省、文部科学省、総務省、日本観光振興協会、日本旅行業協会が後援するコンテストです。その内容は、大学生が地域を活性化させる施策、「まちづくり」に関する企画を立案・プレゼンテーションし、その内容を競い合うというもの。これまで経営学部や観光学部といった社会科学系の学部・大学を中心に、多くの大学が参加してきました。毎年ゼミ単位で出場するグループなど強豪校も多く、そこで提案されたプランの中には実際に実現化されたものもあります。
2022年度の大会では、対象地域を福島県(12市町村から2市町村以上を選択)と静岡県焼津市の2地域に設定。それぞれテーマを「復興に向けて前向きに取り組んでいる方と連携した『観光まちづくりプラン』」、「『焼津温泉』を活かした焼津市の『持続可能な観光まちづくり』」とし、アイデアを募りました。

玉川大学から参加した観光学部の1年生グループ「たまこばっち」(メンバー:今野海里さん、渡部沙織さん、佐藤芽依さん、寺井みくさん)が選んだのは、福島県の双葉町・大熊町です。タイトルを「Endlesky ~どこまでも続くあおぞら~」とし、プランを策定しました。

プランを策定するにあたり、実際に現地を訪れたメンバーたち。町役場や観光協会などにも足を運び、お話を伺うことから現状分析をスタートさせました。そうした中で人口減や観光の目玉となるようなモノ・コトの不足、何より震災から10年以上経っても消えない風評被害など、多くの課題を目にしたそうです。そしてSNSを活用して行ったアンケートで「福島県沿岸部に行きたくない理由」を尋ねたところ、「行く目的がない」という回答が約半数を占めるという結果に。

双葉町・大熊町を魅力的な観光地とするために、彼らが立案したのが、「気球(空に浮かぶ非日常感と、広告を付けることによる宣伝効果)」、「フェス(音楽やB級グルメなど、誰もが気軽に楽しめる内容)」、「あおぞら音楽室(ストリートピアノを設置することで地域のコミュニティを形成、ライブ配信も)」を柱としたプランでした。これにより住民、観光客、誘致企業それぞれの増加を図り、街に活気を取り戻すことを最終目的としています。

この「たまこばっち」のプランは本選出場を果たし、9月16日(金)、Jヴィレッジ・コンベンションホール(福島県双葉郡)で開催された発表会に臨みました。11グループが出場し、各グループが10分間のプレゼンテーションと5分間の質疑応答で内容を競い合います。そして厳正な審査の結果、「たまこばっち」は「福の空賞」を受賞することに。他のチームがゼミナール主体の4年生で構成されたチームという中、唯一の大学1年生で構成されたチームとして、とても健闘した結果となりました。

今回参加したメンバーからもさまざまな感想が聞かれました。

「初めてのコンテスト参加でもあり、福島についての十分な知識もなかったため、企画を進める過程では予定通りにいかず、大変なこともありました。今回の結果を踏まえ、私たちのプランを実現できるよう改善していきたいと思います。またメンバーと話をする中で、東日本大震災に対する印象も随分と違うことも実感。あの大災害を人々が忘れないよう、積極的に伝えていきたいです(リーダー担当:今野海里さん)」。

「プランの提出段階で、自分たちがしたいことと求められていることに食い違いがあり、その差を埋めるのに苦労しました。『具体性と目新しさのバランス』という難しい課題に向き合い、その上で入賞できたことが嬉しいです。今後はこの案を実現に導けるよう、計画をさらに磨いていきたいと思っています(サブリーダー担当:渡部沙織さん)」。

「現地でのフィールドワークの前後で、私自身も被災地への印象が大きく変わりました。特に感じたのが、未だに放射線による風評被害を受けている食品に対する安心感です。実際にいただいたお料理は、どれもボリュームたっぷりで美味しいものばかりでした。多くの方に福島を訪れていただき、安心して食を楽しんでもらいたいです(佐藤芽依さん)」。

「今回現地を訪れるまで、私の頭の中の福島も11年前のままだったように思います。実際は復興に向けて多くの人が働いており、今後のまちづくりに期待を抱かせるものでした。行かなければ分からない福島の魅力を発信することで、自分たちもまちづくりの一員として、今回のプランに磨きをかけて協力していきたいと感じました。こうした機会をいただけたことに、心から感謝いたします(寺井みくさん)」。

今回、初出場でコンテストに入賞という成果を得たメンバーたち。1年生の時点で結果を出したことは、大きな自信につながったのではないでしょうか。今回の経験を糧に、今後も学内外で多くのことに挑戦を続けてほしいと思います。

<撮影時のみマスクを外しています>

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