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Interview:「第34回全日本学生フィールドアーチェリー選手権大会」リカーブ女子の部第3位 経営学部2年 二ノ井ほのかさん

2022.11.28

2022年10月14日(金)~16日(日)に開催された第34回全日本学生フィールドアーチェリー選手権大会にて、地区学連推薦者として出場した経営学部2年の二ノ井ほのかさんがリカーブボウ部門女子の部で第3位という成績を収めました。大会の様子や競技の魅力、そして学業について話を聞きました。

  • 弓の種類。3種類あり、両端が逆反りした形状をリカーブボウと呼ぶ。オリンピックと国民体育大会では、このタイプだけが使用を認められている。その他、コンパウンドボウ、ベアボウがある。

== 第34回全日本学生フィールドアーチェリー選手権大会第3位という成績についての感想を聞かせください。

フィールドアーチェリーを始めたのは今年3月からで、今回初めて全日本学生に出場しました。予選は1位で通過できたのですが、決勝トーナメントは足が震えるほど緊張してしまい、3位という結果になりました。悔しい思いがあるので、来年は優勝できるようにまた努力していきたいと思っています。

「第34回全日本学生フィールドアーチェリー選手権大会」試合の様子

学長先生に報告した際、結果を大変喜んでくださっただけでなく、競技自体にも興味をもっていただき、道具やルールについてたくさん尋ねてくださいました。それがとてもうれしかったです。

左から 小原一仁副学長 アーチェリー部 山﨑旬部長、二ノ井さん、小原芳明学長、小田眞幸理事

== フィールドアーチェリーという競技について教えてください。

アーチェリーには3種目、オリンピック競技にもなっている70m先の的をめがけて同じ場所から弓を射つターゲット、室内で18m先の的をめがけて射つインドア、そしてフィールドがあります。フィールドは自然の地形を活かして配置された12の的を3本ずつ射って回るスタイルで、山や草原など、自然を楽しみながらプレイできるのが特徴です。的は自分の目線より高い位置や低い位置などまちまちで、足場も平坦とは限らないというのも異なる点です。

大学のアーチェリー部はターゲットとインドアで、これまでフィールドを行う機会はありませんでした。部活のOGでフィールドアーチェリー全日本3位の実績をもつ井上友希さん(文学部2020年卒)から勧めてもらい、今年になってから始めました。井上さんとは不思議なご縁があり、私が大学進学先を検討しているとき、玉川アーチェリー部のSNSで井上さんが全日本に出場したという記事を目にし、「玉川ってアーチェリー部強いんだ」と思ったのが玉川に進学した理由のひとつでした。

== いま一番好きな種目はどれですか?

フィールドが一番楽しいです。ターゲットとインドアは同じ距離の同じ的を射ちますが、フィールドは1回ごと異なる距離で射つところにも魅力を感じています。また、フィールドは雷が鳴らない限りどんな天気でも開催されます。山の中なので、風の影響もかなり受けます。難しいからこそ、面白いのかもしれません。

コースは4人1組で回り、ふたりが同時に射ちます。どこに立つかは自分では決められません。そのため、相手の足場は平坦で自分が斜めといったこともあり、体幹もぶれやすく射ち方も変わってきます。
ほかの大学の学生と一緒に回るときはいろいろな話ができてとても楽しいです。ただしそれは予選だけで、決勝になると空気は一変、みんな無言で一切会話なしです。その緊張感を楽しめるくらいになれたらいいのですが、そこまでいくのは大変です。

== ターゲット、インドアの面白さはどのようなところにありますか。

今年9月の「第60回全日本学生アーチェリー個人選手権大会」にはターゲットで出場したのですが、競技人口がフィールドより多いので、たくさんの人と関われるのは大きな魅力です。70m先の的を射つには集中を切らさないようにするのが重要で、1本外したらあっという間に順位が下がってしまいます。距離が短いインドアはさらにそれが顕著で、的に当たった数よりも外した数で勝敗が決まるほどです。中心の10点に入るのが当たり前、9点だと「9点に入れちゃった」という感じなので、インドアは私にとって一番難しいです。

== メンタルトレーニングはしていますか。

メンタルトレーニングとまで言えないかもしれませんが、周りに気を取られず平常心を保つというのは意識しています。また、射つときに心拍数が大きく変わると体が動いてしまうので、できるだけ射つときと同じ心拍数を維持するため、射った矢を取りにいくときにわざと走って、心拍数が下がらないようにしています。

== アーチェリーを始めたきっかけを教えてください。

小学校5年生のときに、母が「何か自信を持てるようなものを」と探してくれたのがアーチェリーでした。ちょうど地元にアーチェリー場があり、そこに通うようになりました。高校はアーチェリー部がある都立松が谷高校にアーチェリーの推薦で行きました。

== 玉川大学に進学された理由、アーチェリー部に入ろうと思った理由をお聞かせください。

まず、大学では絶対に全日本学生アーチェリー選手権に出たいと思っていたので、アーチェリー部に入るのは必須でした。玉川のアーチェリー部を知った経緯は、先ほどお話した通りです。しかも距離70mの射場がキャンパス内にあるというという最高の環境に恵まれていることにも、とても惹かれました。

また、玉川はワンキャンパスなので移動の時間がなく、その分競技に集中できると思いました。そして国際会計を勉強したかった私にとって、経営学部国際経営学科国際会計コースはまさにぴったりの進学先でした。学業もアーチェリーもすべての要素を満たしてくれるのが玉川だったので、指定校推薦で入学しました。

== アーチェリー部にはどんな印象を受けられましたか。

入学時はコロナ禍ということもあり、「人数が少ないな」という印象がありましたが、学生支援センターの方や部長の山﨑先生、そしてコーチ、監督、先輩方が尽力し、普通通りに練習できるような環境を整えてくださったおかげで、何不自由なく練習に集中できました。

部員は真面目な人が多いイメージです。農学部や工学部の学生が多く、機械系の競技なので理系の人の方がそそられるようです(笑)。今年度も大々的な勧誘はできませんでしたが、来年度はもっと部員が増えて団体戦にも出場できるようになりたいです。 OB、OGは卒業後もアーチェリーを続けている方が多く、試合に出場されている方も多くいらっしゃいます。そういう方からの助言はとてもありがたく、私も卒業後も続けていきたいと思っています。

== オリンピックは意識されていますか?

オリンピックの種目はターゲットなので、やはりターゲットに絞っている人が強いです。私の在学中の目標としては、全日本ターゲット選手権でトーナメントに出場するとナショナルチーム選考会の出場権が得られるので、まずはそれを目指しています。ナショナルチームのメンバーになることがオリンピックへの最初の一歩なので、道のりは長いですが頑張ります。

== アーチェリーとアーチェリー部のPRをお願いします。

見た目は静かで地味な感じのスポーツですが、やってみれば「こんなに面白いんだ!」と思ってもらえる競技です。ぜひ部活体験に来ていただいて、アーチェリーに触れていただきたいです。

競技人口の少なさを逆手に取り、大学から始めても上位大会に出場し、そこで結果を残せるチャンスもあります。アーチェリーは小さい子からお年寄りまで、幅広い年代の方が同じ会場で競技します。たくさんの人との出会いも魅力ですし、「矢を的に当てる」というシンプルなスポーツはゲーム感覚でも楽しめると思います。

== 学業について聞きかせください。

実家が自営業で、父が税理士さんと話しているのを耳にして会計に興味を持ちました。そこから派生して将来は国際会計を扱っている企業に勤めることを目標にしています。「大学教育棟 2014」の学修サポート・デスクを活用し、会計の先生に毎回1時間以上、教えていただいています。そのおかげもあり、大学で会計を1から学んでいる私も授業についていくことができています。

検定は日商簿記検定2級を取得、先日BATIC®(国際会計検定)も受験しました。一定の点数を取れると「国際会計基礎」という科目が単位として認定されるので、空いた時間をほかの検定の勉強に当てられます。

== 1日のスケジュールはどのような感じですか?

授業はほぼ毎日1限からあるので、朝8時に家を出ます。自主学修時間は前の授業の復習と次の授業の予習をして、時間に余裕があるときは射場に移動して練習します。勉強して練習、その後またすぐ勉強と動けるのはワンキャンパスにそろっているからこそです。

部活がある日は20時まで練習、帰宅後は、少し翌日の授業の予習をして、体幹トレーニングをするというルーティーンです。部活がない日も20時まで大学で勉強をしているので、帰宅時間はいつも同じです。この恵まれた環境のおかげで、部活だけでなく勉強にも集中でき、現在は学部では上位の成績を保っています。

== 今後の目標をお願いします!

アーチェリーについては、先ほどお話した全日本ターゲット選手権に出場し、トーナメントに残ってナショナルチームの選考会の出場権を獲得できるように頑張っていきたいと思います。

また、今回出場した全日本学生フィールドアーチェリー選手権大会も、次こそは優勝したいです。学業面では会計コースに関係する資格の取得を目指しているので、まずはファイナンシャル・プランニング技能検定2級(FP2級)の資格取得を目指します。会計の授業が本当に好きなので、在学中に会計の知識をできる限り得て、力をつけていきたいと思います。

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