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目指せJ1昇格!FC町田ゼルビアがTAP研修を受講

2023.02.27

玉川学園が2009年よりトップパートナー契約を結んでいるJリーグ「FC町田ゼルビア(以下、ゼルビア)」。今年度のJ2優勝、そしてJ1昇格を目指し、トップチームの選手34名が玉川大学TAPセンターによる「玉川アドベンチャープログラム(TAP)」研修を受けました。

ゼルビアはチームビルディングの一環としてTAP研修を取り入れていますが、コロナ禍の影響もあり、今回は3年ぶりの開催となりました。今シーズンより新社長に藤田晋氏を迎え、監督には黒田剛氏が就任、トップチームは選手の約半数が新加入、スタッフも大幅に入れ替わるなど変化の年になります。

TAP研修前日より2023年度のゼルビアが始動。この日は「新チーム作り」に重点を置き、ゼルビアが大きく変わる最初の1歩を踏み出すと共に、マインドの醸成を重視したプログラムが用意されました。研修はTAPセンターの大山剛先生、永井由美先生、光川鷹先生が担当したほか、TAPインターン学生も6名が参加。選手たちは11~12名のチーム3つで編成されました。

大山先生

まず室内で「好きなおにぎりの具、好きなサッカー選手、初めて履いたスパイクのメーカー」を発表して共通点を探しあう活動や、2人組になって1人が直立姿勢で後方に倒れるところをもう1人が安全に受け止めるという「お互いをサポートする活動」など、信頼関係の構築を目的としたプログラムから始まりました。また、大山先生から「学びのA(Affect)心を動かす、B(Behavior)行動、C(Cognition)認識する」や、居心地のいいC(コンフォート)ゾーンからS(ストレッチ)ゾーンに進み、そのSゾーンすなわちG(グロース)ゾーンでの「アドベンチャー」を体験することで、夢や目標に向かっていくというTAPの考え方について講義がありました。

屋外に移動してからは日本の伝承遊びも取り入れ、ゲーム感覚で楽しめるプログラムに挑戦。「ニトロクロッシング」「モホークウォーク」「キーパンチ」など課題解決型のプログラムにも取り組みました。

午後はハイチャレンジコースでチームごとに「キャットウォーク」「マルチバイン」「ダングルデュオ」に挑戦しました。
地上8mの高さにある丸太の両端から、ふたりの選手がバランスを取りながら歩きすれ違う「キャットウォーク」では、いかにふたりの位置を入れ替えるかがポイントになります。

同じく高所にあるワイヤーを、ぶら下がっているロープを頼りにふたりで渡っていく「マルチバイン」でも、お互いの協力が欠かせません。しかも視界が開けているので高さへの恐怖心とも戦わなければなりません。チャレンジしている2人はもちろんのこと、それぞれの命綱を預かっているビレイチームとチャレンジャーが1つのチームとして、目標達成に向けてお互いができることを最大限することが求められます。ビレイチームの皆が大きな声で応援したりアドバイスをして2人のチャレンジを後押ししている姿は印象的でした。

タワーにかかっているはしごを協力しながら登る「ダングルデュオ」もペア同士が力を合わせなければ上まで到達しません。登る方法もひとつではないので共に考える必要があります。笑い声も絶えず、新加入選手も含めた一体感が深まったTAP研修となりました。

深港選手

プログラムを終えた選手たちは輪になり、選手を代表して深港壮一郎選手が「今日活動していく中で、コミュニケーションを取り、協力して課題をクリアしていく点は、サッカーにも共通していると感じました。この経験を生かして今シーズンも頑張っていきたいと思います」とあいさつ。光川先生から「どう協力しあえば丸太の上を歩けたり不安定なロープを登っていけたりするか、みなさんの心の中に残ったのではと思います」、大山先生から「これからのFC町田ゼルビアが発展することを願っています。またこのTAPセンターでチームを作り上げていっていただければ幸いです」というあいさつで、研修は終了となりました。

参加選手コメント

奥山政幸選手 DF

久しぶりにTAP研修に参加させていただきました。やはりハイチャレンジコースは何度挑戦してもドキドキしますね。新しいメンバーもたくさんいますが、終始いい空気で取り組めたと思います。35人のメンバーはスタメンで出場できる人、ベンチの人、ベンチ外の人と異なる立場になりますが、全員が自分の意見を持ち、それを発することのできる風通しのよい状態がチームとしてベストだと思うので、TAP研修はそこにつながるものだと感じます。目標としているJ2優勝は1試合1試合の積み重ねなので、1プレーの練習からしっかりこだわり、その中でTAP研修の成果を生かして目標達成を目指します。

佐藤大樹選手 FW

TAP研修には初めて参加しました。今日はたくさんの選手とたくさん話す時間がありました。今後、チームとしての組織作りには選手間のコミュニケーションが不可欠なので、TAP研修は最初の一歩としていい機会になったと思います。「ダングルデュオ」は結構怖くて、勇気を出さないと上っていけません。さらに隣の相手の協力なしには上がれないので、チーム作りの一環としてその点も勉強になりました。昨年度の結果には悔しい思いをしたので、今期はフォワードとしてチームを勝たせられる選手になるのが目標です。J2優勝を目指し、チーム一丸となって「勝ち」にこだわっていきたいです。

研修終了後、アシスタントをしたTAPインターン学生たちに感想を聞いたところ、「身体能力の高さに驚いた」「積極的に意見交換している姿が印象的だった」「チームづくりという目的に向けて、選手は一丸となって取り組む姿勢やモチベーションの高さを感じた」など、さまざまな声がありました。また、永井先生は「この方法でやってみようと選手たちが話し合って決めてからも、自分なりに新しいアイデアを模索している選手もいたのが印象的でした」とコメント。光川先生も「午後のハイチャレンジコースではどの選手も集中し、トライしている選手を見上げていたのが印象的でした」と振り返りました。

永井先生
光川先生

大きな変化の年になる2023シーズン。玉川学園は今年もゼルビアを熱く応援します。

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