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2023年1月19日(木)、「スターレックドーム」で3年ぶりに「Fulldome Night Vol.03」を開催しました

2023.02.15
椿教授

玉川学園キャンパスには、教育機関として国内最大級のプラネタリウム施設「スターレックドーム」があります。2018年度より玉川大学芸術学部ではこの「スターレックドーム」を使った学生作品の「ドーム映像上映会」をスタートさせました。2020年度からのコロナ禍によって2年間開催の中断を余儀なくされていましたが、2023年1月19日(木)、3年ぶりに「Fulldome Night Vol.03」として再開することができました。また、今回は、国際的な展開としてバウハウス・ワイマール大学(ドイツ)とのコラボ企画として、同大学の学生作品上映とリアルタイムで交流するZoomミーティングも同時開催。開催当日、開会のあいさつに立ったアート・デザイン学科/メディア・デザイン学科主任の椿敏幸教授は「バウハウスといえばデザイン・造形教育の世界では先駆的な学校であり憧れの存在。今回のコラボが実現して感激しています」と話しました。

飯田講師

ドーム映像とはテレビや映画のような平面映像ではなく、観客が広い視野で見回すことができる映像で、プラネタリウムのようなドーム(半球)スクリーンの映像を「フルドーム(Fulldome)」と呼んでいます。ドーム映像作家として海外でも高く評価されている、芸術学部の飯田将茂講師はVR(バーチャルリアリティ)について学ぶ「空間表現Ⅰ」(春学期)のほか、「空間表現Ⅱ」(秋学期)の授業の中では学生に「フルドーム」表現のノウハウと魅力を教えています。「ドーム映像上映会」はこれらの授業の成果発表会として位置づけられ、学生が自由な発想で制作したドーム映像作品を8K解像度映像の階調性豊かで高精細なフルドーム映像として上映できます。

今回は20名以上の学生が個人で制作した1~5分程度のショートフィルム作品を上映。それぞれまったく異なるコンセプト、表現法の作品が次々とプラネタリウムの天空に映し出され、ドーム映像の可能性やフルドームならではの面白さを実感できる上映会となりました。そして後半にはバウハウス・ワイマール大学の学生によるショートフィルム6作品も上映されました。こちらは物語性を感じさせるダイナミックな映像展開で、芸術学部の学生たちの創作意欲を大いにかき立ててくれたようです。

バウハウス・ワイマール大学生による作品の一部

上映会後のZoomミーティングでは、飯田講師と親しいバウハウス・ワイマール大学のMicky Remann教授と教え子たちが会場の大型モニターに登場。フレンドリーな雰囲気の中でフルドームの可能性と未来について芸術学部の学生たちと意見交換しました。「ドーム映像はフリーダムな表現手段」と話すRemann教授も日本の学生たちの自由な発想に興味津々。玉川学園の「スターレックドーム」にも大いに関心を持たれていました。

上映会終了後、自分の作品が上映された学生のうち3名に作品の制作意図とバウハウス・ワイマール大学の学生から受けた刺激について話を聞きました。

メディア・デザイン学科4年
阿部真大さん

作品名「ndE near death experience 」

私の作品テーマは「死後の世界」。見ている人がリアルな「体験」として味わえるアトラクションを狙って、ドーム空間の曲面をうまく生かした表現を心がけました。今回バウハウスの学生作品をあらためて鑑賞し、精緻な表現のクオリティの高さに良い刺激をもらいました。この感動を卒業制作のCG作品に生かしたいです。

メディア・デザイン学科3年
橋本果歩さん

作品名「motion」

ドーム映像で気になる歪みが気にならないように、光と闇のコントラストを強調したモノクロ作品を制作しました。BGMにはカッコいいJazzを流したかったので、選曲にも十分時間をかけました。バウハウスの学生作品からは主にコンセプトづくりにしっかり時間をかけているという印象を受けました。

メディア・デザイン学科3年
山室明日香さん

作品名「万華鏡」

飯田先生の授業でバウハウスの学生による万華鏡をモチーフとしたドーム映像を鑑賞したことがあります。印象的だったのはその奥行と没入感。自分でも同じ感動を与えられる作品を作りたくて今回「万華鏡」と題した作品に取り組みました。バウハウスの学生の作品を見て、そのメッセージ性の強さに感心しました。

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