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Tamagawa Global Leadership Fellows授与式。選ばれたのは、その積極的な挑戦が後輩のお手本となる5名の学生たちです。

2023.03.06

玉川大学・玉川学園では、在学生の教育活動を支援するために寄せられた寄付金をもとに、それと同額の支援金を玉川学園からも拠出することで「玉川スチューデントサポート基金」を設置しています。
その一部を活用し、世界で活躍できる人を育成すべく設立されたのが、玉川大学の「Tamagawa Global Leadership Fellows」です。競争性の高い外部のプログラムに選ばれたり、国際的な活動に参加するなど国内外で大きな成果を上げるなど、玉川大学の国際教育に大きく貢献した学生を対象としたこの表彰制度は、申請した学生をまず書類選考で選び、その上でプレゼンテーションを行ってもらいます。こうした審査の過程を経て、2022年度は5名の学生への授与が決定。授与式は1月12日(木)にELF STUDY HALLにて行われ、同時に「Tamagawa Global Education PR奨励賞」と「玉川大学国際教育・交流支援TAMAGO優秀賞」の表彰式も行われました。

本年度のTamagawa Global Leadership Fellows受賞者は神田美乃里さん(文学部英語教育学科4年)、磯田ショーン佳宏さん(工学部情報通信学科3年)、森田乃絵さん(教育学部教育学科4年)、鈴木海心さん(観光学部観光学科3年)、河上紗良来さん(経営学部国際経営学科2年・書類審査にて授与が決定)の5名。現在留学中の神田さんはオンラインで、その他の学生は出席しての開催に。受賞した学生から話を聞きました。

神田美乃里さん

現在カナダへ1年間の留学中の神田さん。玉川大学での4年間で常に累積GPA順位で学年2位以内をキープするなど、学業で優秀な成績を収めた神田さんは、その学びを活かしたいとさまざまな活動を自ら企画します。2022年1月にトンガで海底火山の噴火が発生した際は、オリジナルのトートバッグを製作しチャリティー活動を実施。駐日トンガ大使が本学に来園し、直接感謝の言葉をいただきました。またグローバル人材育成教育学会主催の国際交流では、ホスト役として国内外の高校生のグループワークで司会進行を担当。そして現在の留学先であるカナダのビクトリア大学では、世界にきれいな水を供給するRyan’s Well Foundationという慈善団体を支援する活動に参加。「これらの活動を多くの人に知ってもらうことで国際関係に関心を持つ人が増え、世界がつながるきっかけ作りになれば」と語る神田さん。今後も国際的な活動に参加し、目標である英語教師となった際にも活かしたいそうです。また「これまでの経験は玉川大学からの手厚いサポートがあったからこそ」と語る様子が印象的でした。後輩たちにも、大学が提供する機会を活かして多くの経験をしてほしいと語ってくれました。

磯田ショーン佳宏さん

工学部でロボット工学について学んでいる磯田さん。これまでロボカップやワールド・ロボット・サミットといった国際的なロボット競技会に数多く参加し、入賞を重ねてきました。2021年に行われたワールド・ロボット・サミットにおいて、磯田さんが所属する玉川大学のチームはチリの学生チームと共同で参加。その際に磯田さんは持ち前の英語力を活かし、チリのチームとのコミュニケーションを円滑に進めることに貢献しました。「チリ側に英語が得意な学生がいなかったため、分かりやすい言葉でコミュニケーションを取ることを心がけました。ただプログラミングに関する専門用語なども使わなければならず、その兼ね合いに苦労しました」と磯田さん。また教育用ロボットキットの製造・販売で世界的に知られている(株)ロボティズでのインターンシップも体験。そこでの成果を認められ、以降もアルバイトとして研究開発に参加しています。「これまでの活動を通して、海外の人たちと協力しながらプロジェクトを進めていくことの難しさややりがいを感じることができました。大学か企業かは分かりませんが、今後もロボットの研究を続けていきたいと思っています」とのことでした。

森田乃絵さん

SDGsについて学ぶ部活動に参加した森田さん。そこで初めて気づかされた多くの問題や、自分たちの生活に関わる問題などを知ったことから、文部科学省が募集していた次世代ユネスコ国内委員会への参加を決意。約10倍の倍率を突破し、見事メンバーに選ばれました。この経験から出張授業のプロジェクトリーダーを任されたり、この活動で知り合った他大学や韓国の大学生とディスカッションを行うチャットルームを立ち上げるなど、積極的に活動。その中で他国との過去の歴史に関する認識の違いなどを実感したそうです。また、こうした活動を行うために、苦手意識のあった英語力を高めるため、オンライン英会話なども利用したとのこと。この他にも河川の清掃やごみに関する勉強会開催といった活動に取り組んだ森田さん。春からは小学校教員として教壇に立ちますが、「子どもたちにも、私が感じたことを伝えていきたい」と、抱負を語ってくれました。

鈴木海心さん

所属するゼミで国土交通省主催の旅行企画コンテストに参加し入賞するなど、積極的に学外でのプログラムに参加してきた鈴木さん。その中でも大きな挑戦となったのが参加者10名のみという狭き門を通過した、アメリカ大使館主催の「Ambassador’s Youth Council(AYC)」への参加でした。そして米国国務省プログラムのアルムナイ(修了生)となったことで、アメリカ大使館助成事業「Girls Unlimited Program」という女子中高生のリーダーシップ育成やエンパワメントを目的としたプログラムに、ジュニアメンターとして参加。また米国国務省の人物交流プログラムにも参加する機会を得ました。さまざまな活動を経て「新たなことに積極的に挑戦する」ようになったという鈴木さん。現在は工学部ロボット工房やMaker’s Clubでプログラミングについても学び、将来はスマート農業を目指すなど、玉川大学のESTEAM教育を自らの学びや将来に取り入れています。

河上紗良来さん

高校時代に1年間の留学を経験していた河上さん。コロナ禍での大学生活が始まり、ELFで海外の先生と話す機会はあったものの、「もっと英語を話す機会を作りたい」という想いが湧いてきたそうです。そこでTAMAGOイベントに参加し司会役も務めていたそうですが、皆が対面で参加できるようなイベントを企画できないかと国際教育センター長の大谷千恵教授に相談。海外に興味のある人が気軽に参加できる「Let’s make TAMAGO friends」を立ち上げ、自ら運営も行いました。「予定時間を過ぎても参加した学生同士の話が尽きることはなく、学部や学年を超えた人の輪の広がりを感じました。まだ2年生なので、今後もこうやって多くの人を巻き込んでいきたい」と語る河上さん。今回受賞した学生たちとも、この機会を通じて交流を深めたいそうです。「玉川大学に留学している外国籍の学生も参加した河上さんのイベントは、アフターコロナの国際教育を考える際のいいきっかけになるのではないか」と、大谷先生も高く評価しています。

またTAMAGOイベントの告知ポスター制作などで貢献した学生に対して「Tamagawa Global Education PR奨励賞」が、そして2022年度のTAMAGOイベントなどでロールモデルとして活躍した学生に「玉川大学国際教育・交流支援TAMAGO優秀賞」が贈られました。

Tamagawa Global Education PR賞に選ばれた作品は、芸術学部メディア・デザイン学科の小北麻記子教授がご指導のもと、魅力的なポスターが校舎やサイネージで掲示されました。

芸術学部
メディア・デザイン学科
3年 岩井絢
芸術学部
メディア・デザイン学科
3年 笹川佳恵
芸術学部
メディア・デザイン学科
3年 髙橋琴乃
芸術学部
メディア・デザイン学科
3年 湊敦史

今回の受賞が決定した学生たちは、「国際」や「語学」といった枠にとどまらず、それらを通して自らの学びや目標を追求する姿勢が印象的でした。留学や国際交流が本年度よりも活発になるであろう2023年度。国際教育センターは引き続き、世界を舞台にさまざまな挑戦を行う学生をサポートしていきます。

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