卒業生でもあるプロの指導のもとで実在の企業のブランディングを手掛ける芸術学部生たち
玉川大学芸術学部メディア・デザイン学科 メディア・デザイン研究ゼミの3年生は、実在の企業を想定したブランディングを実践的に学んでいます。芸術学部(前身の文学部芸術学科)の卒業生でもあるブランディング会社「LANDOR & FITCH社」のゼネラルマネージャー兼エグゼクティブ・クリエィティブ・ディレクター大島由久氏が講師として指導にあたっています。

今年度は、架空プロジェクトとして高品質な和菓子・米菓などの製造販売を手掛ける「銀座あけぼの」のリブランディング(既存のブランドを、時代の変化や顧客に合わせて構築し直すこと)に取り組みました。「銀座あけぼの」から「国内での事業からヨーロッパ・アメリカへ販路を拡大し、グローバルブランドとして和菓子ブランド世界一を目指しています。そのために国内外で通用するブランドマークとブランドイメージの一新を図る提案を」との依頼設定です。
授業は12人のゼミ生を3人ずつの4チームに分け、それぞれをデザイン事務所(社名も自分たちで考える)4社として競い合う設定(企画コンペ)としました。春学期・秋学期それぞれ以下のプロセスで、ブランディングの手法とチームでの仕事の進め方やプレゼンテーションスキルを学んでいきます。
春学期:ブランディングの戦略立案までを学ぶ(チームでのワーク)
- ブランドデスクトップ調査
HPや口コミなどを通じて「銀座あけぼの」ブランドを調べる - 競合調査
グローバルで和菓子No.1ブランドになるために、各チームで国内および国外から競合を1社ずつ選び、「銀座あけぼの」と比較調査をする - ブランド戦略の立案
「銀座あけぼの」の強み、独自性、ブランドコンセプトを考え、向かうべき3つの方向性を立案する - プロトタイプ開発
立案した3つの方向性の世界観のデザインシミュレーションを行う - プレゼンテーション
1~4の内容をまとめて、プレゼンテーションを実施
秋学期:ブランディングのデザイン提案までを学ぶ(個人でのワーク)
- ムードボード作成
春学期で立案した3つの方向性を1つに絞り、ロゴを開発する事前準備としてムードボードを作成する - ロゴ開発1:アイデアスケッチ
ムードボードをベースに1人100案以上のロゴデザインのスケッチを行う - ロゴ開発2:スケッチの精緻化
100案以上のデザインから有望案を選び、より詳細なスケッチを行い具体化する - ロゴ開発3:データ化
パソコンを使用して最終1案をデザイン化する - 世界観の構築
開発したロゴを用いて、店舗、商品パッケージ、広告等をデザインする - プレゼンテーション
春学期から全ての内容をまとめ上げ12分で最終プレゼンテーションを実施




春学期・秋学期それぞれのプレゼンテーションには、卒業生であり「銀座あけぼの」の創業家である植草家の植草あや子さんに、各チームの提案にご講評や感想をいただきました。2023年1月23日(月)、最後の授業で行われたプレゼンテーションで評価が特に高かったのは持永優希さん、本田美旺さん、森下ほのかさんによる「株式会社MYWORDS (ミワーズ)」。人と人、世界と日本、技術や伝統、異文、世代など、和菓子を通じてつなぐ架け橋となるというブランドコンセプト「つながるえん」が高く評価されました。ロゴマークは、3人それぞれがデザインコンセプトとデザイン案を考案。同じブランドコンセプトからも、考案者の意図と個性が感じられ、異なるロゴマークデザインが創造される面白さやデザインの多様性についても授業を通して感じられたことでしょう。









