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STEAM教育や自学自律など、玉川学園の特徴がよく分かる、Primary Divisionの学園展が開催されました。

2023.03.22

2月25日(土)と26日(日)の2日間、Primary Divisionにおいて学園展が開催されました。
学園展は児童たちの1年間の学びの成果を、保護者の皆さんに見ていただく機会。本年度は新型コロナウィルス感染症対策を徹底した上で、2日間を午前と午後の計4回に分け、保護者の方のみの観覧というかたちで実施されました。
K-12経塚校舎を訪れた方がまず目にするのが、エントランス前の芝生広場に飾られたたくさんの風車です。校舎を取り囲む植木部分に飾られたこの風車は、児童一人ひとりの手作り。思い思いの色で塗られており、光を反射してキラキラと輝いています。
今回の学園展では1・2・3・5年生はクラスごとに、4年生は教科ごとに分けて展示を行いました。

1年生はさまざまな教科において、小学校課程での学びの基礎に取り組んできたことがよく分かります。たとえば「おかめぐり」の思い出を絵に描く際も、幼稚園で使っていたクレヨンに加えて水彩絵の具も使用。まずは背景を水彩絵の具で塗ることで、その独特なタッチを学んでいきます。また国語科で学んだ「くじらぐも」を題材に、皆で栽培した綿花を使ってクジラのかたちの雲を作るといった、国語・理科・図工が融合したような課題を展示していたクラスも。このように、随所にSTEAM教育が感じられる展示内容でした。

2年生になると少し難しいことにも挑戦します。国語の教科書に出てくる「スイミー」を題材に、サイドストーリーを考えたクラスもありました。また2年生では九九を学びます。覚えるのは大変ですが、普段の生活の中で九九を使うと便利な場面を想定し取り組むといった工夫も。この他にもサンゴの移植について、PowerPointを使ってプレゼンテーションシートを制作したクラスもあり、保護者の皆さんも驚いた顔でモニターを見つめていました。

3年生はクラス展示以外にも、クラスごとに中央ホールで朗読発表を行いました。題材となったのは絵本「モチモチの木」です。3、4人ずつ交代で朗読を行います。声の強弱や読む速度にも変化をつける他、児童数名でモチモチの木を表現するなど、随所に工夫が見られました。国語と音楽の授業で取り組み、演出はすべて児童が行ったそうです。もちろん展示でもことわざを自分たちで考えたり、オリジナルの地図記号を考えるなど、児童の豊かな想像力を感じさせる内容が印象的でした。

4年生は教科ごとの展示です。算数では自ら問題を作ったり、国語ではおすすめの本を紹介するといった課題も。また社会ではゴミ分別レポートの他、興味のある都道府県について調べ学習を行うといった課題にも取り組みました。こうした自発的に自身の研究テーマに取り組む姿勢は、これから始まる自由研究にもつながっていきます。

5年生では展示内容に対する自主性も高まり、児童一人ひとりに展示スペースが用意されました。書き初めや読書推薦文、自分の好きな曲の紹介、物質の溶け方など、展示スペースいっぱいにさまざまな課題を展示。そしてそれぞれの課題の説明も、自分たちで書き加えています。それぞれに特徴があり、まるで児童一人ひとりを思い浮かべることができるような展示内容でした。

学園展は、児童たちの1年間の学習成果を発表する場です。何より特徴的なのは、たとえば同じ「おかめぐり」でも、拾ってきた落ち葉でステンドグラスを作ったり、昆虫の幼虫を観察したりと、クラスによって取り組む内容がまったく異なる点。こうした違いは各クラスの担当教員の工夫と、児童たちの自発的なアイデアによって生まれます。学園展はSTEAM教育や自学自律など、教育における玉川らしさがよく分かる内容となっていました。

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