玉川大学・玉川学園Webサイト
IEサポート終了のお知らせ

玉川大学・玉川学園webサイトTOPページリニューアルに伴い、Microsoft 社の Internet Explorer(以下、IE)のサポートを終了いたしました。本学園が運営するサイトをIEで閲覧した場合正しく表示されない恐れがございます。
皆様にはご不便をおかけしますが、別のブラウザを利用しての閲覧をお願いいたします。

学園で最初の鉄筋コンクリート造だった大学2号館が解体の運びに。工事の無事を願い、安全祈願祭が執り行われました。

2023.04.07

約60年前に建てられた、玉川学園で最初の鉄筋コンクリート造の校舎である大学2号館。長きにわたり利用されてきましたがこのたび役目を終え、解体することが決定。その工事の無事を願う安全祈願祭が3月13日(月)に執り行われました。

主に文学部の授業で使用された大学2号館は1962(昭和37)年に建てられた5階建ての、玉川学園で初となる鉄筋コンクリート造の建物でした。学園内の丘の上に位置する2号館はその白亜の外観も相まって、正門や小田急線の車内からも目に入る、学園の象徴的存在として覚えている卒業生も多いかと思います。
建物の色だけでなく、正面の車寄せやアーチ型のエントランス、各階ごとに異なる窓の形状といった西欧風の建築デザインで、学生たちからは「ホワイトハウス」の愛称で親しまれてきました。
多くの思い出が詰まった校舎ですが、耐震化工事が難しいこともあり、解体する運びとなりました。

玉川学園の教職員、そして工事関係者が集まる中、自身も2号館で学んだという熊野神社の池田宮司により安全祈願祭が厳かに執り行われました。

その後の挨拶で小原芳明理事長は「私自身もこの校舎内の研究所や事務室に所属したことがあり、非常に思い出深い建物です。またGPA導入の是非や授業時間の改定といった議論もここで行われました。ある意味、新しい玉川学園が生まれた場所ともいえます。古い校舎ということもあり解体には細心の注意が求められますが、安全に工事を進めていただければと思います」と、当時を振り返りました。

また学友会の佐藤敏明会長は「在学中は正門から見上げるような位置に、この『ホワイトハウス』が建っていました。その姿は、当時この校舎を学び舎とした学生にとって、忘れることのない光景だと思います。玉川学園の卒業生が学生時代の思い出を語る際、そこにはクラブ活動や友人関係といった学業以外のさまざまな出来事も含まれます。この校舎はそうした深い関係を支えてくれた、皆の思い出が詰まった校舎です」と、思い出を語ってくださいました。

2号館が解体された後、この場所にはStudent COMMONS(仮称)というまったく新しい施設が建てられる予定です。従来の施設のあり方を根本から見直し、これからの時代にふさわしくコミュニケーションが活性化し、全ての学生のさまざまな自主活動を支援する場所となるよう計画。文化系クラブ活動の拠点やコスモス祭の準備などにも対応できる施設・設備の設置を想定しています。人との交流を通して、生活を豊かにする「開かれた“つながり”の場所」となることが期待されています。

礼拝堂のような施設を除くと、学生が日常的に使用する建造物としては最も古い校舎だった大学2号館。今回その校舎は解体されますが、そこで育まれた思い出は多くの卒業生の胸に残り続けます。そしてこれからの時代にふさわしい新たな施設が、そこで学ぶ学生たちの新たな思い出の場となることでしょう。

シェアする