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サン・ピエトロ大聖堂でも使用されているオルガンを、卒業生三木晴雄氏が寄贈。それを記念して、「オルガン寄贈 感謝の会」が開催されました。

2023.04.17

玉川学園の卒業生で玉の肌石鹸株式会社の会長でもある三木晴雄氏(文学部英米文学科 1963年卒業)から、玉川学園に対して「質の高いオルガンを玉川の教育に活用してほしい」と、電子オルガンをご寄贈いただきました。そしてこのご寄贈に対し感謝の意をお伝えすべく、3月28日(火)にUniversity Concert Hall 2016内の大ホールMARBLEにて、「オルガン寄贈 感謝の会」が開催されました。

今回ご寄贈いただいたのは、アメリカのアーレンオルガン社製の教会用オルガンGX-335eです。アーレンオルガン社は世界最大のオルガンメーカーであり、バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂でも同社のモデルが使用され、ミサの際などに演奏されています。今回のオルガンは3月10日(金)に玉川学園に納品され、12日(日)・16日(木)にMARBLEにて調整が行われました。また寄贈されたオルガンのスピーカーボックスには玉川学園で採取された間伐材を使用。27日(月)に納品されました。

感謝の会には職員の他、芸術学部やK-12で音楽を指導している教員が参加しました。司会を担当するのは、今後オルガンの管理を行う芸術学部長の中島千絵教授です。
最初に、小原芳明理事長による挨拶がありました。「歌に始まり歌に終わるという学園ですので、音楽は非常に大切なものとして扱ってきました。その演奏にはピアノやパイプオルガンなどさまざまな楽器を使用しますが、今回は素晴らしいオルガンを寄贈していただき、本当にありがとうございました」

そして三木会長が登壇し、小原理事長から感謝状を受け取りました。

「私がここで学ばせていただいたのは、ほぼ60年前になりますが、伺うたびに故郷に帰ったような、懐かしい気持ちになります。当時礼拝堂で聞いたパイプオルガンの音色が非常に感動的で、とても興味を持ちました」と三木会長。
以来、会社のホールや教会に、同社のオルガンを設置したり寄贈してきたそうです。「玉川学園は音楽が非常に盛んな学校でありますし、子供たちの情操教育にも非常に役立つのではないかと思い、寄贈させていただきました。今後もますます音楽の盛んな教育を目指していただければと思っております」という挨拶に、会場から大きな拍手が集まりました。

このGX-335eについては、日本総代理店であるパックスアーレン株式会社の松中雅彦社長から説明がありました。「アーレンオルガン社は1937年に設立され、1971年には世界初のデジタルオルガンを発表しました。このGX-335eには、音色が50種類設定されており、その中には欧米の著名なビルダーによって設定されたパイプオルガンの音色も含まれているということです。その音をより忠実に再現するため、4つのスピーカーをパイプの配置エリアに割り当てています」と松中社長。デジタルとアートを融合させた、玉川学園のESTEAM教育に通じる構造であることがよく分かります。

その後、芸術学部の中村岩城教授によって記念演奏が行われ、その美しい音色がホール全体に響きわたりました。

[演奏曲]
  1. 汝にこそ我喜びあり BWV615 J.S.バッハ(1685-1750)作曲
  2. トッカータとフーガ ニ短調 BWV565 J.S.バッハ作曲
  3. アリエッタ A.ヴァイナー(1951-)作曲
  4. めぐみゆたけき D.ウッド(1934-2003)作曲
  5. ロンドンデリー・エアーによる前奏曲 N.ロースソーン(1929-)作曲
  6. 幻想的小品集 組曲第3番より「第6曲 ウエストミンスターの鐘」 L.ヴィエルヌ(1870-1937)作曲

演奏後、学友会の佐藤敏明会長による挨拶がありました。「このオルガンの寄贈のお話をいただきましたのは、数年前に遡ります。学園90周年の年に三木会長のところへ伺い、いろいろお話をさせていただいた際に、ご紹介いただいたのがこのオルガンでした。それが今回につながったかと思うと、本当に御礼申し上げます。今日の喜びを、学友会の皆とも共有したいと思います」。
2023年度の教職員の集いで紹介し、翌日から行われた大学やPrimary Divisionの入学式でも、今回寄贈されたオルガンで早速演奏が行われました。その際は中村先生だけでなく、K-12の生徒も演奏を担当。まさに「本物にふれる教育」が実践されています。
先輩から後輩たちへ、素晴らしい贈り物をいただいた今回のオルガン寄贈。その美しい音色を、これからの音楽教育に活かしていきます。

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