講義からスポーツ、自然体験まで。興味のある講座を学ぶことのできるSecondary Program Division(6-8年)のサマースクール
Secondary Program Division(6-8年)では夏休みに入った7月24日(月)、25日(火)の2日間を使い、希望者を対象としたサマースクールを開催。普段の授業とは異なるさまざまな講座に、生徒が自主的に取り組みました。
本年度も多種多彩な講座が開講。「硬筆コンクール対策講座」や「英検講座(3級二次面接練習)」、「フランス語講座」、「中国語講座」といった学習色の強い講座から、「化学 −196℃の世界」、「コンピュータの仕組みを理解しよう(PC自作教室)」など実験・工作に挑戦するもの。また「バスケットボール体験」やピッチングマシンを使った「ホームランを打とう」のような身体を動かす講座も人気でした。この他にも「百人一首体験・短歌創作」、「俳句講座」、「体育祭のアナウンス DJミキサー体験」など、日頃興味を持っていたものに挑戦できる講座もあり、人気を集めていました。玉川学園が推進しているTama Tree Projectの一環として、学園内の間伐材を使用して協力しながらものづくりを体験する「ウッドデッキやベンチをつくろう」という講座にも多くの生徒が取り組みました。もちろんTAP(Tamagawa Adventure Program)は今年も大人気。学園内の施設であるTAPセンターやチャレンジコースなどを利用して、二日がかりでTAPに挑戦しました。そして開講講座の中には、生徒が指導役に参加するものも。「英語表現」では英語劇の経験がある上級生が指導を担当し、後輩をマンツーマンで指導。双方にとって学ぶことの多い講座となりました。
サマースクールでは大学の教員から教わったり、大学の施設を使用する中大連携の講座も開講しています。「大学メーカーズフロア体験」では工学部デザインサイエンス学科平社和也講師の指導の下、STREAM Hall 2019のメーカーズフロアを利用して、3Dのデータ作成から3Dプリンタによる出力までを体験。同時にメーカーズフロアに設置されている最新工作機器の見学も行いました。また、ConsilienceHall2020にあるガラス工房では、芸術学部多田えり佳非常勤講師や藤原彩葉技術指導員の指導のもと、吹きガラスの体験も行いました。
そして、7年生が参加できる人気のプログラムが「サマーキャンプ」。学内にテントを張り一泊二日のプログラムです。炭焼きや、間伐材ワークショップなど、自然を相手に学ぶ講座も行われました。炭焼きは農学部の友常満利准教授の指導の下、きちんと講義を受けた上で東山から木材を採取から粉砕作業、炭焼きといった工程を体験。マイナスカーボンという考え方を理解した上で、バイオチャーとなった炭を散布しました。
また間伐材ワークショップでは伐採したモウソウチクを使い、芸術学部の堀場絵吏講師や芸術学部生に教わりながらトーチとベンチを製作。強度がありながら木材にはない柔軟性を備えた竹材の特性を、ものづくりから学ぶいい機会となりました。この日製作されたトーチとベンチは、サマースクール後に木材低温乾燥装置で乾燥させることで完成します。
参加した生徒たちは三角芝にテントを設営し、夜10時には就寝。翌日は振り返りやグループ発表を行った上で昼までに下校しました。
参加した生徒から「面白かった」、「また来年も参加したい」といった感想が聞かれたSecondary Program Division(6-8年)のサマースクール。この二日間で芽生えた創造性や好奇心を、9月以降も大きく伸ばしてもらいたいと思います。