芸術学部メディアデザイン学科の大島ゼミでフローリスト「花弘」のリブランディングを競うコンペ形式のプロジェクト型授業を実施。

花弘の持つ「お客様とお花をやさしく結びつける」ブランドイメージを最大限活用し、「花を描く」をコンセプトワードにしてアトリエ風の店舗で、接客サービスを通してお客様が彩り豊かな日常を描くお手伝いをするフローリストを目指す。白壁の店内をキャンバスに見立て、折り紙やプロジェクションマッピングを使った家族で楽しめるイベントも開催。香水などのプレゼント企画も用意する。

地域密着の販売戦略によって「どこよりも身近な花屋」というブランドイメージで、国内だけでなくグローバルに「Hanahiro」ブランドをアピールする。鉄道駅の連続広告では顧客のとなりびと（家族、友人、同僚など）への気持ちをコンセプトに、顧客に寄り添い、ともに成長する花屋としての花弘を訴求。縁側、キッチンカー、屋台などの販売形態など地域性に応じた新しい花屋のイメージも開拓していく。

「私たちは１輪にすべてをかけます。」とキャッチフレーズで従来の花屋のイメージを覆し、挑戦的で情熱がある「バー」を想定したブランドイメージを打ち出す。バーカウンター越しの接客、スタッフの花に対する情熱、そしてお客様一人ひとりに一途に、一心に向き合う接客。単に生活の彩りのための花を超えて、お客様の人生にちょっとした「衝撃」を与える唯一無二のフローリストを志向する。

広告キャッチフレーズは「あなたに魔法がかかるとき」。花を通してお客様が「dream」「special」「romance」を体験できる魔法を体験できるブランドイメージを醸成。お客様の記念日などには花束の作成から、店内に設けた写真撮影用スタジオでプロ写真家やヘアメイクを使ったハイクオリティの撮影ができる「フラワーフォトブース」サービスを展開する。

広告キャッチフレーズは「全身で花を感じよう。」。オリジナルサービスとして、大型テントでの1日1組限定宿泊サービス「花宿り」を実施する。これは花由来のオリジナルアメニティやアロマ、花をあしらった食事メニューなど、五感で花の魅力を感じる生活体験を楽しむ宿泊イベント。自然を全身で味わうような、他では体験できないまさにフローリストならではの「花」体験を提供する。

広告キャッチフレーズは「花と、旅しよう。」。店舗の外観、インテリアは飛行機の旅をイメージしたデザインで、パスポート風のポイントカードや航空チケットに見立てた世界の花の説明書など、サービスのディティールにわたって「世界への旅」を演出。Experience《体験》・　Fusion（融合）　Diversity（多様性）をキーワードに気軽に非現実感を味わえるフローリストを目指す。

このチームは花弘の丁寧な接客やSNSの積極活用などのアドバンテージから「対話からお花を考える」というコンセプトを策定。その具体的なブランド戦略としてまずお花に関して何でも相談できる「カウンセラー」としてのブランド戦略を提案。お店ではお花を使ったオリジナルフレーバーティーをお客様に提供しながら、迷いのあるお客様の想いに丁寧に対応。前向きな気持ちでほんとうに買いたい花に導くお手伝いをする。

2番目の方向性はレストランなどでソムリエがその日の食事やシチュエーションにふさわしいワインを選ぶように花を提供する専門職「ソムリエ」。花弘のソムリエはお客様に花を選ぶための知識と楽しさを広める、知的好奇心を満足させ、刺激的な思い出に残るサービスを提供する。オリジナルサービスとして店内に「Labo《研究室》」を設け、ソムリエの指導の下で店内の花を使ったハーバリウム、香水、コスメなどの制作体験を提供する。

「インフルエンサー」。　SNSを通したブランドイメージの拡大を図り、プロカメラマンによるフォトサービス体験などを実施。お客様自身が楽しみながら、SNSを通して花にあふれた空間で、憧れの美しさに近づく』体験ができる花弘のサービスを広め、つなげていく。広告もフォトジェニックな写真を前面にインパクト強く訴求する。

丁寧な接客など、従来のHanahiroのサービスの良さをさらに伸ばすブランド戦略。お客様一人ひとりの寄り添った接客はもちろんのこと、じっくり花を選ぶことができるカフェスペースやお客様の思いを相手に伝える手書きメッセージサービス、さらに店内のスタジオスペースで購入した花と記念撮影できる「Hanaphoto」などを展開し、花を通した幸せを与え、お客様一人ひとりの人生にまで影響を与える花屋を目指す。

最新のテクノロジーを使ってHanahiroの新しい可能性を模索するブランド戦略。すでにCGを使用した生花祭壇デザインなどは行われている。花弘ではAI技術を使ったカスタマイズサービスを展開。店舗内に専用大型タッチパネルを設置。お客様自身、あるいは花を贈る相手のプロフィール（年齢、性別、性格、本人との関係など）を入力・選択すると、最適な花束がカスタマイズされて提供される。

「Hanahiroの花を世界に。」をキャッチフレーズに国内だけでなく世界を視野に入れたグローバル・ブランド戦略を提案。花弘は先進国首脳会議など国際イベントでの生花を扱うなどの実績があり、海外を意識したSNSの活用にも取り組んできた。こうした実績をベースに、 海外向けの華道体験などのイベントも実施。楽しく日本文化を学びながら、日本のお花の魅力を知ってもらい、日本を代表するフローリストとしての「Hanahiro 」の存在を訴求する。