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普段とは異なる体験に、目を輝かせる児童たち。好奇心を刺激するPrimary Divisionのサマープログラムが開催。

2023.09.19

Primary Divisionにおいて、本年度もサマープログラムが7月18日(火)〜20日(木)の日程で開催されました。
サマープログラムは夏の恒例行事であり、子どもたちの冒険心や探究心、挑戦する心などを育むことが目的となっています。本年度は1、2、5年生が対象となりますが、1年生は“デンマークの児童劇カンパニー”のワークショップやミツバチ科学研究センターの養蜂場見学など多彩なプログラムで、2年生は年間を通じて行っている“お米の学習”の一環としてお茶碗作りを中心に、そして5年生は観光学部の鎌田ゼミによる理想の旅行プランを考えるなど普段なかなか触れる機会のない大学の教育研究施設を活用してさまざまなプログラムに挑戦しました。ここでは、いくつかのプログラムについて紹介していきます。

お茶碗の絵付け

田植えから収穫という稲作の過程を、1年間をかけて体験している2年生。その一環として、自分たちでお茶碗作りにも挑戦します。6月にConsilience Hall 2020の陶芸工房で製作したお茶碗に、この日は絵付けを行っていきます。絵付け用の絵の具は色の種類が限られていますが、「赤と黄色を混ぜたらオレンジになりますか?」など、児童たちは芸術学部の椿敏幸教授に積極的に質問。秋には自作のお茶碗で、収穫したお米を食べる予定です。

植物の力で発電体験

世界初のマイナスカーボン実証実験などに取り組んでいる玉川学園の「Tamagawa Mokurin Project」。今回は5年生の児童を対象に、植物の根から発生する糖や微生物の循環作用により発生するエネルギーを電極に集めて発電するという「新エネルギー植物発電」に挑戦。植木鉢のようなキットに炭やマグネシウムと植物を入れる児童たち。水をやると、小さなLEDライトに明かりが灯り、歓声が上がりました。

人工知能やロボットが活躍する未来をデザインしてみよう

Consilience Hall 2020では、ドローンの操作を5年生児童が体験。工学部の小酒井正和教授のレクチャーを受けながらも、身近なタブレットを使っての操作とあって、あっという間に上手に浮上させていきます。また別の教室では工学部の髙橋宗良准教授のレクチャーのもとハンドジェスチャーを認識するソフトウエアを体験。人気アニメに出てくる忍者が両手で作る「印」を事前にプログラミング。カメラに向かってその「印」を作ってみせるとアプリが起動するのですが、児童たちは夢中になって取り組んでいました。

感じて、考えて、動く ― 知能ロボットとは?

STREAM Hall 2019のロボットラボでは、最近ファミリーレストランでも導入されている配膳ロボットの操作を5年生児童が体験しました。通常の配膳ロボットであれば決められた場所を移動するのですが、この日はルートの記憶から始まり、お客さん役の児童を認識するまでの一連の流れを見学しました。

日本の伝統文化体験プログラム ―踊りと太鼓―

大学3号館の演劇スタジオを使い、5年生児童が芸術学部の学生による太鼓の演奏を鑑賞しました。四つの太鼓の連打に息を呑む児童たち。青山典靖教授は「見る側・聞く側にも、『どんな演奏なのかな?』と考えながら鑑賞することが大事になります」と、鑑賞する側の姿勢の重要性についても触れ、児童たちは真剣に聞き入っていました。

Marbleでクラシック音楽を聴こう!

今回のサマーブログラムでは芸術学部音楽学科の先生たちも初めて参加したことで、これまで以上に充実した内容となりました。University Concert Hall 2016内のホール“Marble”で実際に演奏を行いながら、音楽にまつわるさまざまな知識を紹介。中村岩城教授はオルガンについて、渡辺明子教授はオペラについて、津島圭佑先生はピアノについて、中田知宏先生はテューバについて説明を行いました。児童からの質問も受け付け、「(渡辺先生に対して)どうしたら高い音が出せるようになりますか?」など、さまざまな質問が寄せられました。

モビリティの未来につながる新しいエネルギーを体験しよう

工学部デザインサイエンス学科の斉藤純准教授とTSCP(Tamagawa Sustainable Chemistry-powered-vehicle Project)の学生たちによるソーラーカーの紹介と、そのベースとなるマグネシウム空気電池の実験が行われました。特にソーラーカーの試乗機会も設けられたことで児童たちは大喜び。「想像以上にスピードが出た」、「家の車とは全く違っていた」など、多くの感想が聞かれました。

ここで紹介した内容はほんの一例であり、各学年でさまざまなプログラムが企画された今回のサマープログラム。こうしたプログラムを企画できるのも、同じキャンパス内に大学の施設がある玉川学園ならではといえます。また大学の教授陣が普段の講義や研究とは別に、小学生が興味を持ちそうな内容を考えてくれることも、このプログラムを有意義なものにしています。長い夏休みが始まるこの時期、児童一人ひとりにさまざまな「気付き」があったことでしょう。

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