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学術研究所特別研究員 田中敬一先生、柏原エリナ先生と学生によるプロジェクトが10月28日(土)から開催の薬師池公園でのイベントに参加。

2023.10.26
<田中敬一特別研究員>

10月28日(土)から11月12日(日)にかけて町田薬師池公園四季彩の杜 西園で行われ「パークフェストやくしin西園」において、芸術学部の学生有志と学術研究所特別研究員の田中敬一先生、柏原エリナ先生がエキシビションやワークショップを行います。町田市と玉川学園は包括連携協定を締結しており、これまでもさまざまなプロジェクト型授業などに取り組んできました。そのプロジェクト型授業を中心となって推進してきたのが、当時は芸術学部の教授であった田中先生です。今回は授業の形式ではなく学生有志を募り、「2023年玉川大学田中敬一デザイン・プロジェクト」として参加。同様の形式で8月に町田市芹ヶ谷公園で行われたライトアップイベント「Future Park Lab 2023 Summer」に参加した芸術学部アート・デザイン学科2年の須藤翠さん、府川陽咲さんが、引き続き参加します。

「パークフェストやくしin西園」は、地域と公園を盛り上げることを目的に、2021年より行われている秋のアートイベント。16日間にわたる日程の中で、さまざまなイベントやワークショップが開催されます。今回田中先生たちは、10月28日(土)・29日(日)に展示される「植物がささやき出す植物発電による空間演出」と、11月11日(土)・12日(日)に開催される「ワークショップバザール」を担当する予定です。

「植物がささやき出す植物発電による空間演出」は、土中の微生物の循環作用や植物の根から放出される糖により発生するエネルギーを電極に集めることで作られる電力、「botanical light」を活用します。玉川学園では、K-12のサマープログラムで植物発電のキットを用いてLED照明を点けることに挑戦したり、旧大学8号館跡地の前で展示を行ったりしています。この未来のエネルギーでライトアップを行うと同時に、その電力を用いて筒を回転させ、軽やかな音を出すサウンドオブジェも展示。これは筒の中に入れた「ある物」が、筒が回転することで移動し、音を奏でるという仕組みです。この「ある物」が何なのかは、パークフェストのクイズラリーとしても出題されています。

一方のワークショップバザールでは、参加者が流木や木片を使って虫を作ったり、木の実で小物を作ることに挑戦。学生たちは、植物発電に使用する筒を製作したり、ワークショップでの指導役を担当します。

<ワークショップのサンプル>

今回のプロジェクトのベースとなったのは、8月19日(土)に町田市芹ヶ谷公園で行われたFuture Park Lab 2023 Summer“光のいのちのかえところ”です。

これは多様な文化芸術活動や公園の豊かな自然を体験し、学び、楽しむといった体験型の公園“パークミュージアム”を目指す芹ヶ谷公園が、市民参加型の実証実験イベントとして行ったもの。ここでも田中先生、柏原先生ならびに須藤さんと府川さんは、植物発電による電力を使用してライトアップイベントを実施。かつて公園内のあずまや近くのせせらぎにホタルが生息していましたが、このプロジェクトでは電力でホタルの光を再現しました。またお盆に近い時期ということもあり、市内の間伐材である竹材と和紙を用いて灯籠などの照明も製作したそうです。

「現場で設営を行う前に、学内のUniversity Concert Hall 2016近くで試しに設営してみたのですが、実習を終え通りかかった音楽学科の学生たちが非常に興味を持ってくれました。それが、須藤さんや府川さんにとっても刺激になったようです」と語る田中先生。また実際のイベント時にも幅広い年代の方から声をかけられたことが、今回の「パークフェストやくし」参加のモチベーションにもつながっているようです。

まさに実社会を舞台に多くの知識と経験を得ることができた学生たち。ここで身に付けたことは、就職活動や社会に出た際に大きな力となるはずです。また田中先生のこうしたデザイン・プロジェクトは玉川大学の他学部からも注目を集めており、「先日は、工学部の研究室からも、私の専門であるレーザー演出について話をしてほしい、ゆくゆくはコラボレーションしてみたいというお話をいただきました」と田中先生。学部融合の学びは玉川大学の教育の柱の一つであり、今後、さまざまな学部へと広がっていくことに期待がふくらみます。
Art×food×farm×craft×natureをテーマに、田中先生のデザイン・プロジェクト以外にも多くのイベントが予定されている「パークフェストやくし」。ぜひ足をお運びください。

府川さんからのコメント

芹が谷公園あずまや光演出は、当日に作品を見るまでは、完成形がどうなっているかわからなかったのですが、夜ライトアップされたものを実際に初めて見て、ものすごく感動しました。また、立ち止まってみてくれる人々が「綺麗だね」とか「すごいね〜」と言いながら写真を撮っている様子も見受けられてとても嬉しかったですし、たくさん興味を持っていただけたので、改めて参加できてよかったなと思いました。自分たちで作ったものを一般の方々に見ていただけるという機会はなかなかないものなので、貴重な経験になったと思います。次の薬師池公園で行われるプロジェクトでは、参加者と積極的にコミュニケーションをとりながら一緒に楽しめるような雰囲気を作り、前回の経験を活かして頑張ります。

須藤さんからのコメント

8月に実施した芹が谷公園あずま屋での展示は、蛍をテーマにした作品を制作しました。私がデザインプロジェクトに参加してから初めてのイベントでしたが、企画から制作、当日の展示まで携わるという、貴重な経験を積むことができました。自分でアイデアを出したものが形になっていく過程がとても興味深く、また自分が制作した作品を一般の方が楽しんでくれている様子を見て、プロジェクトに対するやりがいを感じることができました。 次回の薬師池公園でのイベントでは、植物発電をテーマにした展示と流木や木片でオリジナルの虫を作るワークショップを行います。イベントに来てくださった方々が、植物発電や流木などの環境に配慮した材料についてはもちろん、循環可能な社会に対しても関心を持ってもらえるよう、当日の案内や説明にも力を入れて頑張ろうと思います。

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