玉川の丘に響く、元気な歌声。今年もK-5音楽祭が開催されました。

11月に入り、K-12経塚校舎や幼稚部園舎から元気な歌声が松陰橋辺りにまで聞こえてくるようになると、いよいよK-5音楽祭の季節です。子どもたちが日頃の成果を披露する伝統あるこの行事は、今年も11月30日(木)の午後、12月1日(金)の午前と午後の2日間・3回にわたり、University Concert Hall 2016内のMarbleにて開催。また幼稚部の年少組・年中組は幼稚部ホールにて発表を行いました。ここでは各学年の合唱曲を紹介します。
幼稚部年少組
- 夜が明けた(フランス唱歌 岡本 敏明 作詞)
- いぬのおまわりさん(佐藤 義美 作詞、大中 恩 作曲)
幼稚部でよく歌っている「夜が明けた」を目が覚めるような大きな声で歌いました。途中では、「やきいもグーチーパー」を歌いながら会場の皆さんとじゃんけんを楽しみ、やきいもでエネルギーをチャージ。迷子の猫を探す準備を整え、「いぬのおまわりさん」を歌いました。歌詞に合わせて猫や犬の表情を体で表現しながら歌っている姿に会場の皆さんから笑みがこぼれていました。




幼稚部年中組
- ドロップスのうた(まど・みちお 作詞 大中 恩 作曲)
- 大きなうた(中島 光一 作詞作曲)
「ドロップスのうた」では、歌詞に合わせてドロップスを舐めるしぐさがとても微笑ましく会場を笑顔にしていました。歌い終わったあとは、会場の皆さんにドロップスを投げるしぐさをし、観客の皆さんもドロップを食べる真似をするといった、観客と園児の距離感が近いからこそのコミュニケーションが生まれていました。「大きなうた」では、クラス単位の輪唱を披露。さらに会場の保護者の皆さんも一緒に輪唱を楽しみました。




幼稚部年長組
- あおい そらに えを かこう(一樹 和美 作詞 上柴 はじめ 作曲)
- Color My World(Words & Music by Carol Trotman Wiggins)
2日目の午前の参加となった年長組は、曲に合わせて全員がさまざまな色のセーターを着て登場。「あおい そらに えを かこう」では、歌詞の「えいやっ!」に合わせて片手を挙げ、また「Color My World」では英語の歌詞にも挑戦。たくさんの拍手を受けていました。



1年生
- Sing your song(Words & Music by Greg Gilpin)
- ともだちと(山本 櫻子 作詞 大熊 崇子 作曲)
1日目の午後と2日目の午後の参加となった1年生。「ともだちと」は、NHK合唱コンクールの小学校部門の課題曲にも選ばれた曲です。表情豊かにとても元気な声をホール中に響かせました。



2年生
- A Flower Remembered(Words & Music by John Rutter)
- エール!!(美鈴 こゆき 作詞作曲)
1日目の午後と2日目の午前中の参加となった2年生。「A Flower Remembered」では、東日本大震災に対する想いを、そして「エール!!」では歌詞の内容を理解し、感情を込めて歌いました。声を伸ばす際のブレスの使い方など、細かな部分まで気を配りながらの合唱が印象的でした。



3年生
- When You Believe(Words & Music by Stephen Schwartz)
- ぼくらの世界(富岡 博志 作詞作曲)
どの回でもトップバッターとして登場したのが3年生。ピアノでの伴奏を担当する先生が椅子に座るとサッと足を開き歌う姿勢を取るなど、合唱の基礎を身に付けたことが伺えます。「When You Believe」と「ぼくらの世界」のどちらでも、声の強弱や余韻のある歌い方など、日頃の練習の成果をしっかりと表現しました。



4年生
- Smile for Everything(金井 心杜 作詞作曲 ※2023年度4年生創作曲)
- Ribbons in the Sky(Words & Music by Andy Beck)
- ぼくらのエコー(荒井 良二 作詞 大田 桜子 作曲)
4年生では、児童一人ひとりが授業の中で曲の創作に取り組みます。「Smile for Everything」は、そうした活動の中で今年生まれた曲。ピアノの伴奏も指揮も児童が担当し、この音楽祭で披露しました。また英語の曲「Ribbons in the Sky」では12名の生徒が前に出てリコーダーで伴奏、合唱もパートに分かれて行われ、深みのあるハーモニーを聞かせてくれました。そして「ぼくらのエコー」ではパートに分かれるだけでなく転調もある難易度の高い曲でしたが、見事に歌いきりました。



5年生
- 小さな勇気(栂野 知子 作詞作曲)
- And so We Sing(Words & Music by Mark Hayes)
- 未来へ(詩 谷川 俊太郎 信長 貴富 作曲)
どの回でも最後に登場したのは5年生でした。K-5の最上級生らしく、ハーモニーや表現など細かな部分まで気を配った合唱を披露。人気の合唱曲である「小さな勇気」に加え、ベルリン・フィルのメンバーが来校した際にも披露した「And so We Sing」や「未来へ」など、レベルの高いハーモニーで観客を魅了しました。



この音楽祭では児童だけでなく、K-5の教職員による合唱も行われました。「You’ve Got A Friend」(Words & Music by Carole King)、「ふるさと(Land of My Home)」(高野 辰之 作詞 岡野 貞一 作曲)の2曲を歌い、大きな拍手を受けていました。



「歌に始まり、歌に終わる」と言われるように、日々の生活の中に歌が息づいている玉川学園。K-12の上級生ともなれば、指揮担当の生徒が合図をしただけでクラス全員が歌う姿勢を取るほど、歌が身近にあります。特に音楽祭は、上級生の合唱に触れる連携教育としても重要な意味をもつ、玉川学園における重要な行事。お兄さん、お姉さんの歌声に触れた児童たちは、来年の音楽祭で今年以上のハーモニーを聞かせてくれることでしょう。


