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「町田市バイオエネルギーセンター」で働く方々を迎え8年生特別授業「電気をつくるみらいのカタチを考えよう」開催

2024.04.17

2024年3月11日(月)、8年生対象の特別コラボ授業として「町田市バイオエネルギーセンター(以下、バイオエネルギーセンター)」で働く方々をお迎えして、特別コラボ授業「電気をつくるみらいのカタチを考えよう」を開催しました。2022年1月に稼働開始した「バイオエネルギーセンター」は、回収した市民のゴミの有効利用で持続可能な社会を目指す新しいごみ処理施設で、生ごみのバイオガス化施設とごみ焼却施設を一体的に整備した首都圏初の施設です。当日は町田市環境資源部の統括係長滝秀氏、担当係長の吾妻正弘氏、柿本琢氏、馬川賢一氏の4名が講師として来場されました。

<町田市環境資源部(左から)
馬川賢一氏、柿本琢氏、吾妻正弘氏、滝秀氏>
<担当の山田先生>

この日の授業のハイライトは4~5名から成る生徒グループ10組によるプレゼン発表です。テーマは「町田バイオエネルギーセンターをPRしよう」。生徒たちはこの日のために最新のエコ技術が生かされた「バイオエネルギーセンター」の特色と魅力を調査し、それぞれのグループ毎にPRアイデアを考案しました。また、調査とアイデアの考案を通して、社会の発展とエネルギー変換技術のあり方を考え、多様な視点から持続可能な社会の実現を考える貴重な学びの機会ともなりました。

各組の発表の概要は以下の通りです(発表順)。

アトラス組D班 「“未来を”ともに生きる街」

地震国・日本で安心して暮らせる都市環境づくりに貢献する「バイオエネルギーセンター」をPRするアイデアを発表。町田市が取り組む災害対応自販機設置、電気の供給が止まっても点灯し続ける街路灯「消えないまちだ君」、停電時にFree Wi-Fi環境を提供できる「Wi-Fi街だ君」に加え、「バイオエネルギーセンター」がバイオガス発電による発電機能維持と避難所の役割を担い、子どもたちにとってReuseを学ぶ場となることなどを知ってもらいます。

ピレネー組B班「なんだ かんだ まちだ」

多くの市民に「住みやすい街」と思われている町田市。「バイオエネルギーセンター」があることで、「人口が増える」→「ごみが増える」→「電気に変わる」→過ごしやすい街になる」→「さらに人口が増える」……という「町田発展サイクル」が生まれ、環境に優しい、より住みやすい街になるというユニークなPRアイデア。キャッチフレーズもわかりやすくて、聞いている生徒にも講師の方々にも好評でした。

コンロン組 H班「町田市バイオエネルギーセンターと町田市の関わり」

「バイオエネルギーセンター」の魅力を①施設の整備 (バイオガス化施設とごみ焼却施設を一体的に整備した首都圏初の施設であることなど) ②発電量(自然体の1/24に相当する年間8400世帯分の電力供給など) ③地域との関わり(施設見学等、子どもが将来の環境を考える機会を提供など)の3点に絞ってPRするアイデアを発表。より良い街になるためにセンターが果たす役割をわかりやすく伝える工夫を考えました。

コンロン組 I班「町田ってこんなまちだ」

「ファミリーが住みやすい」町田市のPR戦略の中で「バイオエネルギーセンター」の役割をアピールするアイデアを発表。「⾃然と都会のバランスがちょうどよい」町田市において、ごみ焼却の余熱を利用した家族で楽しめるプールや温浴施設があり、環境問題について学ぶ機会を提供し、災害時でも電力供給できる「バイオエネルギーセンター」が様々な側面でファミリーの快適な暮らしを支えていることをあらためて知ってもらいます。

アトラス組 B班 「バイオマスを次世代へ」~町田市の先進的な未来構想~

2021年12月、ユニセフより「子どもにやさしいまちづくり事業(CFCI)」の実戦自治体として承認された町田市。町田市での子育てを望む人は年々増加し、2022年度の転入超過数(政令市を除く)は全国1位となりました。その理由として社会福祉の充実に加え、「バイオエネルギーセンター」が一翼を担う「地球環境改善への取り組み」に着目。バイオマス発電や企業と連携した電力地産地消サービスといった先進的な取り組みが「地球の未来」につながるチャレンジであることを訴えました。

アトラス組 I班「持続可能な街づくり」~都市と自然が共存する暮らしを守るため~

「ゼロカーボンシティ」を宣⾔し、2050年までに温室効果ガスの排出実績ゼロを⽬指している町田市。「バイオエネルギーセンター」の余剰電⼒を同じ町⽥市内のクリーンセンターで利用するなど、地産地消 ・再⽣可能エネルギーの利⽤拡⼤策を実行しています。こうした都市と自然が共存する環境先進都市としての街づくりは社会からも注目され、2023年に「南町田グランベリーパーク」が第31回地球環境大賞グランプリを受賞。持続可能な町田市の取り組みを「バイオエネルギーセンター」の役割を中心に紹介しました。

アルプス組 E班 「E×町田」

町田市と「バイオエネルギーセンター」の魅力・素晴らしい点を4つの「Eところ」を軸に紹介しました。まず「Ecology」としてごみの処理性能向上やごみ減量、次に「Energy」としてバイオガス発電の実施をアピール。さらに町田市の交通アクセスの良さ=「Environment」と公園やリス園などレジャー施設の充実=「Enjoy」など住民にとって「町田はEところがたくさん!」であることをアピールしました。

アルプス組 B班「町田市の良いところは子育て世代に優しい街づくり」

「バイオエネルギーセンター」にはバイオマス発電の仕組みを学べる見学ルートのほか、3R = Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)を学ぶフェスタや様々なイベントなど市民生活と密接に関わっていることを紹介。また市内の商業施設や公園、「バイオエネルギーセンター」などの公共施設に設置された「赤ちゃん・ふらっと」「赤ちゃんテント」などの紹介を通して、町田市がいかに子育て世代に優しい街づくりをしているかを紹介しました。

ピレネー組 E班「災害時も光を使える街に 被災地には復旧の光を与える街に」

今年元日の能登半島地震を踏まえ、「バイオエネルギーセンター」で大量の災害ごみを使ってバイオマス発電をするアイデアを発表しました。町田市は東京都内で比較的地震の危険度が低い地域。その町田市を防災拠点として災害時、電力会社から電力供給が途絶えた場合もバイオ発電での電力供給を行い、被害が大きな都心部などに電気を供給できる可能性をプレゼンテーション。あわせて被災地への水の供給も町田市の5本の河川と浄水場を使った被災地への水の供給も提案しました。

ピレネー組 I班「未来の社会に優しい町田市」

「未来の住みやすい街とは環境を大切にする街」。そこを出発点にまずバイオガス化施設とゴミ焼却施設を一体化した「バイオエネルギーセンター」の素晴らしさをアピール。またごみ処理に加えて環境教育の場としての側面をプレゼンテーションしました。子どもの時に「バイオエネルギーセンター」で環境問題について楽しく学んだ人々が、大人になって自分の子どもを連れて町田市に帰ってくる……そんな「バイオエネルギーセンター」がある町田市の魅力を「環境に優しく戻ってきたくなる街」とまとめました。

すべての発表終了後、滝係長による優秀チームの発表がありました。3位はアトラス組B班、2位がアトラス組I班、そして優勝チームに選ばれたのは、キャッチーなタイトルが印象的で、まとめ方もわかりやすかったアルプス組E班の「「E×町田」でした。チーム代表の生徒は「みんなで協力して作成したスライドが評価されてうれしかった」と喜びを語りました。

続いて「バイオエネルギーセンター」の紹介動画が上映され、続いて講師の方々にセンターの機能や持続可能なまちづくりに関する生徒からの質問に答えていただき、終了後、生徒代表による感謝の言葉と講師の方々への花束贈呈が行われました。最後に中西SecondaryDivision担当部長から講師の方々への感謝と生徒たちの検討を称える言葉が述べられ、講師の方々と生徒、教員で記念撮影。生徒たちにとっては身近な環境問題を考えるかけがえのない機会となったことでしょう。

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