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「サーモス株式会社」の方々に対して「ペットボトルを削減する〝未来の社会〟」を提案するSecondaryDivison7年生の特別コラボ授業を実施しました

2024.04.17

2024年3月14日(木)、7年生対象の特別コラボ授業として「サーモス株式会社にPRしよう」を実施しました。この授業のテーマは循環型社会のために「ペットボトルを削減する〝未来の社会〟」を3~4名で構成されるグループで提案するものです。
生徒たちの発表を聞き、ご講評をいただいたのは、魔法びんの世界的なパイオニア企業であるサーモス株式会社のブランド戦略課プロモーショングループリーダー鈴木翔太様と同経営企画課吉行俊介様です。
プラスチック削減による環境負荷低減や経済性、また好きな飲み物をどこでも持ち運びが出来るといった理由から愛用者が増加するマイボトル。最近はおしゃれなボトルも増えており、若い世代にもすっかりマイボトルの習慣が浸透しています。サーモス株式会社は先進的な断熱技術を有する「THERMOS」ブランドのボトル製品を通して、環境にやさしく、快適で夢のある暮らしを社会に提案しています。
当日は選抜された8グループがサーモス株式会社の方々に向けてペットボトル削減のためのマイボトル活用のアイデアを発表しました。

各グループの発表の概要は以下の通りです(発表順)。

若狭組 B班「ペットボトルを超えるマイボトルを」

このグループでは「マイボトルを手軽に使えるようになる」ための方策を考えました。「どこでも買える」「軽くて持ち運びやすい」「値段が安い」などペットボトルのメリットをマイボトル利用でも取り入れられるよう、無印良品店舗に設置された無料給水機のような試みを取り入れることを提案。こうした試みから企業と消費者の循環型社会への意識向上を図っていくことの重要性をアピールしました。

若狭組 G班「ペットボトル削減のために」

多くの人や企業がペットボトル削減に協力する社会を目指すために、このグループでは「企業やイベント側が、ペットボトル削減への取り組みを消費者や参加者に簡単に広告できるシステムが必要!」と考えました。そのために海と「The plastic bottle problem is everyone's challenge.Reducing plastic bottles for the Future(ぺットボトル問題はみんなの課題。ペットボトルを未来のために減らそう)」というメッセージをあしらったロゴマーク(RPBマーク)を提案。広く問題解決を訴えるために認証や契約なしで商品やイベントで利用可能にするなど、運用についても考えた提案を行いました。

上総組 H班「Z世代から繋げよう~私達の未来の社会のために」

令和元年の内閣府世論調査によると、「プラスチックごみ問題」への関心度は、世代が下がるにつれて低下しています。そこでこのグループでは自分たちを含む若い世代の「意識改革」のために何が必要かを考えました。まずは学校の授業や生活の中で知識を得て、楽しく実践できることが重要だとの気付きを得て、「ペットボーズ」と名付けたペットボトル専用の分別ゴミ箱を提案。次世代の意識改革こそが、将来のペットボトル削減に繋がることをアピールしました。

上総組 G班「自分にも環境にも優しい行動」

毎年6月16日は「世界リフィルデー(World Refill Day)」です。「リフィル」とは、「再び詰める」という意味で、マイボトルに給水機で水を入れたり、持参した容器でテイクアウトしたりすることを指しています。このグループでは、マイボトルの経済性やメリット、東京都内の給水スポットなどを紹介しながら、マイボトルによる「リフィル」がペットボトル削減など環境問題はもちろん、自分たちにとってもいいことであると気付いてもらうことの重要性をアピールしました。

長門組 C班「あばよ、ペットボトル」

このグループは海藻などの天然成分由来の食用膜である「Ooho!」に水を入れた持ち運び可能な水カプセルで、ペットボトルを不要にする提案を行いました。この水カプセル」は、介護現場の嚥下障害を持つ人、ごみを増やしたくない災害時の避難所、またマラソン大会などでペットボトルの代わりに実際に使われています。消費期限や衛生面など、「Ooho!」の使用の課題に対してはその場で水カプセルを作れるようにしたり、専用ボトルを売るなどの解決策を提示しました。

長門組 I班「素材から変えよう」

ペットボトルには「軽くて持ち運びやすい」「自販機で飲みたいときに飲みたいものを買える」など様々な利便性があります。この利便性を捨て去ることは難しいと考え、ペットボトルの素材をリサイクル率の向上が期待できるスチールとアルミニウムに変えることを提案。アルミニウムの場合は「アルミ缶→アルミ缶」という同じ製品に再生させる水平リサイクルの推進につながることも指摘しました。

信濃組 F班「『?』ボトル」

このグループもドリンクや水を持ち運ぶボトルの素材を見直すことで、深刻な海洋汚染を招いたプラスチックごみの削減を図る提案を行いました。「プラスチック素材のペットボトルから、紙パック、ペーパーウォーターボトルと過ごす〝新しい日常へ〟」。そんなコンセプトと「『?』ボトル」というユーモアを感じるタイトルで、自然分解し、リサイクルしやすい「紙」を活用して、地球温暖化や環境破壊の影響を減らす努力の必要性をわかりやすく訴えました。

信濃組 I班「マイボトルをさらに便利に」

このグループはペットボトルの代わりに「シリコンボトル」を利用することを提案しました。マイボトルのデメリットとして、飲んだ後も「かさばって荷物になる」ことが指摘されますが、シリコン製のボトルは1/5程度に折りたためます。保温性・保冷姓はありませんが電子レンジでの加熱や冷凍は可能。現在、コーヒーショップなどでオシャレなシリコンボトルも販売されており、こうした製品をマイボトルとして活用することでプラスチックごみの削減に貢献できることを提案しました。

全グループの発表後、サーモス株式会社の鈴木様と吉行様による審査を経て決定した優勝チームは長門組C班、準優勝は若狭組G班でした。お二人とも「優勝、準優勝は決めましたが、どの発表も素晴らしくて感心して聞いていました」「斬新なアイデアばかりで、違うグループの提案を組み合わせても面白いと思いました」と感想を述べられました。

優勝、準優勝グループへの賞品授与の後、鈴木様と吉行様による、株式会社サーモスのブランド。会社紹介が行われました。今年120周年を迎えるTHERMOSブランドは現在世界120カ国で展開。創業はドイツですが1989年からは日本企業となっています。鈴木様は同社の公式YouTubeチャンネルを担当するYouTuberとしても活躍されており、動画を交えながら同社の保温・保冷のための技術やSDGsへの取り組みなどについても、時にはユーモアを交えながらわかりやすく解説していただきました。
鈴木様と吉行様には生徒からの質問にも一つひとつていねいにご回答いただき、この日参加した7年生全員にTHERMOSブランドのスープジャーもプレゼントされました。
そして最後には生徒からお礼の言葉と花束がお二人に贈られ、全員での記念撮影を行いました。

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