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今年度もアート・デザイン学科で伊藤園との連携教育を実施! テーマは「『おーいお茶』を選んでもらえる方法を考える」

2024.06.13
博多哲也講師

芸術学部アート・デザイン学科 メディア表現コースでは、3年生を対象にした「芸術表現学(担当:博多哲也講師)」を開講しています。この授業はそれまで学んできた芸術表現に関するスキルや知識を学生それぞれのセンスを生かしつつ、社会に通用する実践に繋げるために開講されています。
毎年、ご協力いただいている企業は「お~い お茶」ブランドで広く親しまれている、飲料メーカー「株式会社伊藤園」です。伊藤園からの課題を受けて、学生たちは「デザイン思考」を取り入れながらその解決方法をグループでまとめ、最後に伊藤園社員の方に向けたプレゼンテーションを行います。
今年度は4月17日(水)の第2回講義に伊藤園から3名の方々にご参加いただき、課題に取り組むためのレクチャーをしていただきました。

まず登壇されたのは、大学からも近い伊藤園町田支店の野村義富支店長です。野村支店長は学生時代にコンビニエンスストアで買った伊藤園のミルクティーがとても美味しかったことで会社に興味を持ち、会社説明会に参加。そこで「お茶」を核とするビジネスへの関心が高まり、就職を決めたそうです。そして「みなさんもぜひ好きなことやチャレンジしたいことがあったら自分の道を突き進んでください」と教室にいる100名近い学生たちに激励の言葉を贈りました。
続いて伊藤園の会社紹介、お茶飲料をめぐる市場動向などを解説していただき、お茶のリーディングカンパニーとしての取り組みである「茶産地育成事業」を紹介していただきました。契約栽培農家との連携のほか、現在九州5県と静岡県、埼玉県で耕作放棄地などを活用したお茶の「新産地事業」に取り組んでいるそうです。
また、環境配慮型の農業や茶殻を肥料や封筒、人工芝などに再利用する様々なアップサイクル製品の実例についてご紹介いただきました。

続いて伊藤園マーケティング本部販売促進部(現グループ経営推進部)の西村学さんが登壇。
西村さんは「『おーいお茶』を選んでもらえる方法を考える」という課題を学生たちに提示し、特に重視しているターゲット(働く女性、スマートシニア、Z世代)や飲料全体と緑茶飲料マーケットの動向、伊藤園のユーザーへのアプローチ(製品開発、イベントなど)、世界市場への挑戦、5月に東京/新橋にオープンする「お茶ミュージアム」の紹介、マイボトルの広がりなどSDGsを意識した消費市場の変化など、学生たちが課題解決策を考えるにあたって必要となる情報を提示。さらに現在のスーパーマーケットなどでの販売方法、玉川学園が連携しているサッカーJ1「FC町田ゼルビア」やプロ野球セントラルリーグ「横浜ベイスターズ」とのタイアップ、さらに町田市など自治体のスポーツイベントへの協賛、SNSの活用についての取り組み、そして伊藤園の開発コンセプトと商品ラインナップなど、こちらも課題に取り組むにあたって重要なヒントとなるお話をしていただきました。

最後に伊藤園特販管理部の萬伸一さんによる「おいしいお茶のいれ方セミナー」が実施されました。
萬さんは、教室の前に学生を2人一組で集め、伊藤園自慢の茶葉を使った「おいしいお茶の入れ方」を実演してくださいました。
このセミナーではお茶の適温である約70~80℃のお湯だけではなく、沸かし立ての熱湯、さらに別に用意していただいた水出しの冷茶を飲み比べ、その味わいの違いを学生たちに体験してもらいました。

当日実演された「基本のお茶のいれ方(適温・2人分)」は以下の通りです

  • 急須に茶葉を入れる(ティースプーン2杯・約2g)
  • ポットから1度湯飲みにお茶を注ぐ(適温に下げるため)
  • 湯飲みから急須にお湯を注ぐ
  • 侵出時間として40秒ほど待つ
  • 量と味が均一になるよう、急須から二つの湯飲みに少しずつ、交互に注ぎ分ける
  • うま味が凝縮している最後の一滴まで残さず注ぐ

授業時間の最後には学生から伊藤園の方々への質疑応答の時間が設けられ、お茶の室内・ビニール栽培の可能性、人気のルイボスティーを飲みやすくする方法、抹茶の外国人人気、それぞれが好きなお茶をいれる温度などについて、社員の方々にお答えいただきました。また、この授業では冷やしたルイボスティーや「爽やかな香りとまろやかなお茶のあまみ」が特長の新しい製品「お~いお茶 〇(まろ)やか」などの伊藤園製品が学生全員に配布されました。

学生たちはこの日のレクチャーを参考に、あらためていつも飲んでいる「お茶」の魅力を捉え直し、「『おーいお茶』を選んでもらえる方法を考える」という課題にグループで取り組みます。そして7月には伊藤園の方々を再び授業にお招きして、各グループがまとめた課題解決案のプレゼンテーションを行う予定です。

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